あの日は、夕方仕事してたら、事件のことを知った誰かがつけたテレビを見て、ビルから噴き出す煙を見てびっくりしたのを覚えてます。家に帰って、夜のニュースを見てたら、ビルが崩壊する映像が流れてきて、もう世界はどうなっちゃうんだ?と衝撃を受けました。
あの事件のあと、愛国的な歌が流行って、もともと歌われてた曲もあれば、新しく作られた曲もあったんですが、新しい歌はちょっと過激なのが多かったですかねえ。悪い奴らはやっつけろ、みたいな。
そんな中で、事件の約2ヶ月後の11月7日に行われた CMA Awards で Alan Jackson が歌い、年末から5週連続でチャート1位になった Where Were You (When the World Stopped Turning) は、抑制がきいていて、静かに、本当に大切なものは何か?と訴えるような曲で、怒りとは別の、あの日の悲しみだったり無力感を感じさせつつも、家族や友人や見知らぬ人との絆や愛の大切さをもっと考えようよ、と語りかけてくるような、懐の大きい歌ですね。
世界が止まってしまった、9月のあの日、どこにいて何をしていましたか?
ビルから登る黒い煙や、逃げる人々の映像を見て何を思いましたか?
僕はシンプルな歌を歌うシンガーで、政治的な人間ではないし、実を言うと、CNNは見てるけど、イラクとイランの違いもよく知らないんだ。
でも誠実さや希望や愛が大切なものだってことは子供のころから知ってるよ。
そう、中でも愛が一番大事だよね。
みたいな内容。
あれから、何年もたって、この曲を Alan Jackson 以上に説得力を持って歌えるのは、やっぱりこの人しかいないですよねえ?
今日のこの日にぜひ、ご覧ください。
Alan Jackson を讃える番組で George Strait が歌ってます。
テレビの前にカメラを置いて撮影してるみたいで、画質音質とも今ひとつですが、やっぱりうまいよねえ。
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YouTube - george strait where were you