1966とあるが、映像は1965年夏の来日公演を収めたもの。アマチュアVバンドのバイブルと言っても過言ではない
今回はマニアックな話題を一つ。
映画「愛すべき音の侵略者達」(上の写真)は、1965年ベンチャーズ来日公演の模様を収めたものです。その中で15曲ほど実際の演奏シーンが紹介されていますが、アンコール曲「キャラバン」は映像と音声がほとんど合っていません。合っているのはサービス程度にほんの10数秒ほど。ノーキーが弾き方をコピーされるのを防ぐためだったという怪しい噂もありますが、真偽のほどは定かではありません。
映像にはキャラバンのフレーズを弾いているものもいくつか入っています。でも音と合ってない!そこで、映像を移動させて音と合う場所を探してみました、10数年前にネ。すると面白いものが見えてきたのです。
私はCD音源でキャラバンをコピーしている時から(作業はカセットテープでした)、2回目のアドリブ時にベース音が一定リズムで入っていると感じていました。ボブさんのベース音かなと思いましたが、どうも違う。ノーキーさんが6弦をミュートしながら弾いているようなのです。でもなんで、ボブさんがいるのにノーキーさんがベースを入れる必要があるの?しかも6弦ギターでさ〜?!と思いましたが、ノーキーさんがやっているのならしょうがない、半信半疑ながらこれも修行と心に決め、苦労してコピーしました。
今回紹介する組み替え映像を作った時、この "ベース弾き" が映像的にもはっきりと見て取れたのです。ノーキーさん、ピックで6弦ミュートベースを入れながら、中指と薬指でアドリブを弾いていたのです。それが確認できた時は感激ものでした。やっぱりそうか!私にとっては貴重な映像組み替えキャラバンなのです。自分だけが探り当てた秘密の宝物のように一人悦に入っていました。
それから何年も経ってから、ジェームス・バートンのビデオやYOUTUBEのカントリーリックス映像を観て、普通にこんな弾き方をするんだということを知りました。分かってしまうと「なんだ〜」ですが、20年前は想像すらできません。まさに手探り体当たりコピー状態!でしたから・・・でも、これも楽しかったですけどね。
今回はその時に編集した映像組み替え版 "キャラバン" を紹介します。
マニアックな話でした♬
🌟キャラバン映像組み替え版
〜VENTURES LIVE '65 映画「愛すべき音の侵略者達」から