純正部品が入荷したので、YSPに引き取りに行った。
サービス工場を覘くと、メンテリフターの上に新型VMAXが。ク、クッソー・・・。
先日、俺のVMAXは車検取得の為に自賠責に加入。待ってろォ、新型狩りしてやるゥ・・・。信号待ちで作業服姿でバーンナウトする真っ黒な初代VMAXを見たら、注意するべし(笑)。
さて、ツッコミどころ多数なYZは、各部の注油をこれでもかという位に繰り返した結果、次第にマトモになりつつある。
偉そうな事を言わせていただくと、俺は常にバイクをイジっているので、ちょっと動きが渋いとかいうのが非常に気になる。人のバイクを借りたりすると、性能云々よりも整備不良がテストライダー並に気に掛かるのだ。俺自身は、経済的・時間的な理由で割り切って調子の悪い状態で乗っている事はあるが、基本的に俺のバイクは整備やセッティングはカンペキでなのである。
ワイヤー類は本来ならば交換だと思う物の、経済的な理由でとりあえず注油で済ませることにした。
以前にも紹介した事があるが、この方法はN造さんも知っているKさんから教えてもらった方法。簡単かつ確実にワイヤーに注油する事ができる。ビニール袋の角を切り取ってワイヤーを突っ込んで固定し、油を入れて吊り下げておくだけ。ワイヤーインジェクターは意外と効果が薄い。時間は掛かるけどコッチの方がオススメである。
タペットのシムも交換。クリアランスを規定値内に。
足回りのベアリングも交換。リンク関係は全てポリルーブ・ベアリングだが、スイングアームピボットだけは普通のベアリング。
写真のベアリングの、大きい方がリンクの物で、ポリルーブ。エンデューロに使用する場合、どうもこの辺りは整備上の欠点になりそうですな。ポリルーブってのは、ニードルローラーの保持が樹脂で為されており、その樹脂が保持と同時に潤滑も兼ねるという優れもの。ハッキリとは記憶が無いのだが、2000年前後からヤマハ車に採用され始めたような。LANZAの最終型でも使用されていたな。
サービスマニュアルで指示された位置に圧入。スイングアームは叩いて入れたが、リンクロッドはバイスをプレス代わりにして圧入。
ベアリングは予算の関係で全て交換というワケにはいかなかったものの、シールだけは全て交換した。次回オーバーホール時は残りのベアリングも交換だな。
変形したチェーンガイドを直したり、スプリングを塗装(缶スプレーw)してリアサスを組み付けたり。
ワイヤーや配線の通し方がチャランポランだったので、サービスマニュアルを確認しつつ直す。サービスマニュアルのワイヤー通し図は、記載された数ある情報の中でも非常にありがたい物である。
そんな事をやっている内に、またまた怪しい部分を発見。ワイヤーガイドがノーマルでは無い様だ。
ヘタクソ(失礼)な溶接でくっつけてある。一体このYZはなんなのだろう(笑)? ある意味俺のトコロに来て良かったなというカンジ(笑)。
この間近所のバイク用品店で購入したもの。
缶のデザインがほとんど同じだったので、2本ともチェーンルーブだと思って買ってきたのだが、良く見たら一本はチェーンクリーナーだった。まあ、チェーンルーブを1本買うとオマケが付いてくるという設定だったので、まあイイけど・・・クソッ。
ラジエターは、どうやら強烈にエアが入っている模様。コレは次回かな。
マフラーは別途で新品を入手してあったので交換。YZでは静かに走る事にしますよ。
あとは冷却水とエンジンオイル&エレメント、ネジ類の見直しで走れる。
このYZは結構安く入手したのだが、一連の整備によって5万円くらい掛かってしまった。程度が良くて高いの買うか、程度が悪くて安いの買うか、どっちがお得なのかは判断が難しい。そこそこの程度の車両でも程々は手を入れる必要があると思うので(少なくとも俺は信用はできない)、俺の選択肢は新車か、手を入れれば直る程度のボロと決まってしまう。
既にこのYZは3年分は若返った。整備はもうチョイ。