・・・と、タイトルでは大見得を切りましたが。
過度の期待は禁物です(爆)。何せ所詮は俺のやる事。どうって事ないと思うので、アホだと思って適当に流してください。
さて、リヤサスというか、ショックユニットのOH経験も既に4回目。分解経験では5回目となるが、初めてのヤマハ車。
とはいえ、基本的な構造は同じ。まあ、事前に知識が必要な事は前回の記事内容でも証明された。
このタイプのエアバルブの場合、ガスを抜く事が出来ない(あくまで俺にとってはの話であって、当然何らかの方法はあるはず)のがハードルとなる。
つまり、分解時にガス圧が掛かったまま作業をする事になってしまったので、オイルをブチ撒けたのである。
このバルブが普通のエアバルブであれば簡単に分解可能。
もちろんそれによってガスの注入も楽になるので、常にシビアな状態を保たなければならないレーサーにとっては、生命線と言えなくもない。
前回の記事のコメント欄でも触れたのだが、そんなヤマハのYZ-Fも、アルミフレームを採用した2006以降のモデルでは普通のエアバルブを装備しているようだ。
ついでに言えば、トレール最強マシンのWR250Rは、パーツリストからの判断ではゴムボール方式のままのようだ。残念。
何にせよ分解さえしてしまえばコッチの物。
XR250改=280馬邪の初のリヤサスOHの記事もご覧下さいませ。
過去記事より
ここはネジ込みではなくて、嵌っているだけ。
XRのバンプラバーとはかなりサイズが異なる。
問題はやはりバルブである。
当初は某オッサンが置いていった、曲がったホイールからバルブを移植するか・・・、
何から外したのか忘れてしまったバルブを使用するつもりでいたところ・・・、
とんでもない発見をしてしまった。
俺は生まれつきの貧乏性で、不要になったパーツも捨てずに取ってある。
何の気無しに、以前分解したXLRのリヤサスの部品とノギスで計測しつつ照合すると・・・
ナンと!! そのまま入れ替えが可能(爆)。
正にそのネーミングの通り、このXLRは芋樽=Immortalであると思った。
スゲェぞ、XLR!! 一体どーなってんの???(笑)
ブラッダーは長さこそ異なるが、径は全く同じ。※今回は元々YZに付いていた物を使用
ヤマハのサスが創輝製とはいえ、横の繋がりでKYBとの互換性があるのかもしれないですな。コリャ無責任発言ですぞ。
XLRのこの部品は単体では出ないので、ME08用の物(単体入手可能)を流用すれば、一般的な設備しかなくてもYZのリヤサスにはガスの封入が可能だ。
リヤサスはこの体性でオイルを注ぎ込む。
決してフルストロークさせてはならない。最も縮めた位置からオイルを注ぎ始めて、数センチストロークさせながらエアを抜く。
何かのコツがあるのかもしれないが、俺は今回2回ほど水鉄砲ならぬオイル鉄砲をやらかした。
コレがなければ必要オイルは300cc~400ccくらいか。(XRでは250ccくらいであった)
顔面直撃こそ避けられたものの、オイルは俺の自慢の眉毛をかすめて飛散。
構造的に考えてカンペキなエア抜きは殆ど無理だろう。オイルを満たしたバケツの中で組み立てるか、エア抜き機を使用するかでもしなければ、延々と作業を強いられる。
全くの手作業の場合はどこかで諦めなければならないようだ。
オイルを溢れさせながら、バルブを取り付ける。
最後に窒素ガスを封入。10kgで封入するには多少のコツが必要である。
OH前よりも反発が強い気がする。OHの効果かな?
バルブのモディファイによって、すぐにガス封入が出来るのは便利。正にMD22Immortal(笑)。こんな所にXLRの魂が宿るとは思いもしなかった。