THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

ブラック・ジャック

2018-03-12 12:11:48 | KTM65X
しばらく前の話になるが、練習走行中に、正吉君が「パワーが出ない」と言いだした。乗っていたのは'16の練習車の方ね。
確かにスピードの乗りが悪く、それまではブッチ切っていたはずのライダーにも追い回される。

プラグを見ると真っ黒。
普通に火は飛ぶのだが、とりあえずプラグのみ交換して走った。

結局やはりフケないようで。普通にエンジンは掛かるし、空ぶかししても違和感はない。しかし、走っている時のいつもの力強い全開音がない。
ちなみにピストンリングは交換したばかり。正吉君は「水が入った」と断言している。洗車もしてないのに、それはないだろう(笑)。

バラしてみてナルホド。

排気バルブのダイヤフラムが破れていた。

65SXの排気バルブは、チャンバーの排圧によって制御されている。
チャンバーの後ろの方にホースが取り付けられており、これがシリンダーヘッドの排気バルブに接続。排圧が高まると空気袋(ダイヤフラム)が膨らみ、その膨らむ力を利用してバルブを引き上げる仕掛けとなっている。アクセルを戻すと、バネで元に戻る。
排圧とバネの力で制御されるわけで、かなりファジーな仕掛けだ・・・。
YZ65はYPVSとのことなので、キッチリとマッピングしてあるんだろう。ただ、VmaxのVブーストでもそうなんだけど、デバイスがエンジン本体で完結していない(電源や回転数以外は全く独立したシステム)というのは、電気仕掛けのオモチャのように感じてしまう。

破れたダイヤフラム。

人生の問題の大半は、コーキングで解決できる(笑)。

もちろんこれで恒久的な修理をしようなどとは思っていないよ。でも1日は持った。
純正部品のダイヤフラムは、なんと¥3000!! ずっとコーキング補修のままで乗り切ろうかと思ったが、ダイヤフラムそのものが劣化しているだろうから、仕方なく新品に交換しておいた。
この不具合の原因を正吉君に説明したのだが、全く分からないとのことだ(寂)。

同じく'16練習車。
リヤブレーキがキーキーと音を立てるようになった。
65SXのキャリパーピストンは樹脂製。

熱が原因か、ブレーキパッドへの当たり面が斜めになってしまっている。(これは65SXのクセとのこと)
ピストンはブレーキパッドにピッタリと当たろうとするので、キャリパーの中で斜めに傾いてしまう。
するとキャリパー内で引っかかってしまい、ピストンは出ないし引っ込まない状態となる。4POTのキャリパーは実質1POTとか2POTになり(笑)、ペダルストロークが10mmくらいになっちゃう。一応スイッチのような状態でブレーキは利くんだけどね。
しかもディスクが超減っており、刃物のような状態となっている。

しかも、薄くなった部分で割れちゃった。

とりあえずサンドペーパーとオイルストーンで樹脂のピストンを削って、当たり面を直角に。

これで1日は持った。
最初からピストンがやたら短かったのは、前オーナーが同様の作業をしたのかもしれない。

これは社外品で対策部品が出ている。ステンレスのキャリパーピストンね。

しかーし、俺はそんなものは買わないのだ。

16Φのステンレスの丸棒を輪切りにして使うだけ!!(笑)
丸棒とは書いたけど、仕事じゃステンレスの丸棒なんてほとんど使わない。切り売りで入手しようかと思ったけど・・・

結局ステンレスの半ネジボルトを使ってやった(笑)。15.89Φくらいしかないが、元の樹脂製よりはマシだろう。今んとこ、丸っきり問題ナシ。

やはり'16練習車。

シフトペダルのスプラインがナメてしまい、シフトできなくなった。
俺の知る国産車は、スプラインを差し込んだ後で、スリ割りの入った部分を円周方向に締め付けるのが普通だが、KTM65SXはセンターのボルトで押さえつけるようになっている。だからナメてしまうと増し締めしてごまかすということができない。
シフトシャフトのスプラインも少々ナメているんで、本当に直すならクランクケースを割ることになるのだが、要は使えりゃOKなわけで。
バカ穴になったシフトペダル(社外品)の穴周辺を削り・・・

肉盛り溶接。
穴を開けなおして、シャフトにムリクリ圧入すると・・・

ホレ、スプラインが復活(笑)

俺が小学校1年生か2年生の時、モーターで走る車を工作した。キット物ではなくて、バルサで作った全くのオリジナルね。
モーターと豆電球を並列でつなぎ、走行中にヘッドライトが点くようにした。
スイッチを入れないまま手で押して走らせると、モーターが発電機代わりになって豆電球が点灯するわけですわ。

これを見た当時の俺は、「この理屈を使えば、電池をずっと替えなくても走る車が作れるじゃん」。

もしも俺が左脳型の理系人間、技術肌であったならば、間違いなくプリウスやリーフの開発に加わっており(笑)、ウィキペディアの俺のページには幼少期のエピソードとしてこの話が紹介されていたはずである(笑)。あ、ちなみに回生ブレーキは俺が生まれる前から電車で実用化されていたそうだ。

残念ながら俺は極度の右脳派で、全てを匂いで嗅ぎ分けている。理屈は存在するが、理論は存在しないのだ(笑)。

その割りに何故か数学と理科が好きで得意だったのだが、数学は一定のポイントを過ぎるとドンブリ勘定になる。会社の経理はある程度の振れが許されるので(零細なんでね)とても得意だけど、高校に行ってからの数学はダメだったなぁ。

スーパーマンⅢで、敵役ウェブスターがスーパーマンを無力化するため、クリプトナイトを真似た化合物を作ろうとした。しかし地球上にない成分が僅かに含まれており、代わりに適当なものを入れた結果、微妙な偽物が出来上がってしまった。
俺がやってる事って結局、そんなような感じだと思う(笑)。

HGSのチャンバーとサイレンサーを取り付けた。

極悪なルックスだけど、サウンドは意外とジェントル。

ダイバージェントコーン・ストレート部・コンバージェントコーンまでがかなりエキパイ寄りで短く、容量が小さめ。

ノーマル(ボコボコ笑)と比べると一目瞭然。

といいたいところだけど、実際には前側に突き出したレイアウトなので、見た目ほどエキパイ寄りというわけではない。

炊飯用の土鍋を忘れたので、鍋でご飯を炊いてみた。

カンペキ(笑)
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YZ65迎撃モード

2018-03-05 14:23:03 | KTM65X
ウワサでは、YZ65の国内販売&デリバリー時期は、かなり早いみたいですな。
なんちゅう中途半端なタイミングで出しますのん・・・。これは意図したものなのか、何にも考えてないのか。はたまた、ようやく出来上がったニューモデルを、一刻でも早くリリースした方がいいだろうという判断なのかは分からない。しかし、渦中にいるドンピシャ世代の我々は、翻弄されてしまっているわけで。

今の正吉君の上達スピードを見る限り、間違いなく今シーズンで65は卒業することになるだろう。公式戦は10月までだから、仮にYZ65を買ったとしても、乗れるのは5ヶ月ほど。
KTM65SXを注文した去年の9月の時点でYZ65のデリバリー時期を知っていたとしても、きっと今と同じ判断をしただろう。本音を言えば、ものすごく悔しいんだけどさ。

KX65二台をゴッソリKTM65SXに買い替えて、主要な部品も揃えてしまった。今さらYZ65に買い替えるのは無理がある。
YZ65であれば、新車1台に加えて、できればスペアホイールセットを買っておけば、当面の間は心配要らないだろう。俺は、最も金が掛かるコースを歩んできてしまった。

正吉君には今シーズン、目標が3つある。
それらはあえてここには書かないけど、もう一つ目標が増えることになりそうだ。
それは、YZ65には、絶対に負けないこと。徹底的にマークし、何があっても勝たせない(笑)。なんでヤマハ党の俺がこんな立場になっちゃったんだろ?(笑)

そこで、KTM65SXに少し手を加えることにした。
本当は、ストックでも使いきれていないものをチューンナップしたり、細かいセッティングに拘ったりするのは嫌い。それ以前の問題だろうという考え方なのであーる。だけど、今シーズンは少しでも足しになることには、ちゃんと取り組むというのが俺の方針でもあるし、まあいいだろう。ちなみに、趣味で乗ってる大人が自分のバイクを盆栽にするのは、全然OKだと思う。業界にどんどんお金を落としてくだされ(笑)。

チューニングメニューをリストアップし、今一度MFJのレギュレーションブックを確認すると、半分くらいがボツ(笑)。自分の認識の甘さにガッカリ。
今すぐできるのは、チャンバーの交換くらいかなー。

国内モトクロスはレギュレーションの問題なども有り、カスタムするのはあまり一般的とは言えない。やったとしてもコントロール系の部品(ハンドルバーやレバー類、ステップ)や、アルマイトが施された小物類という感じかな。
しかも65は市場が小さく、さらにKTMともなると台数が少ないので、国内で入手できるパーツは限られてくる。
国内で入手できるKTM65SX用のチャンバーは、知る限りでは、KTMパワーパーツのもの(FMF製)、FMF、プロサーキット(正規代理店は無いようだけど、日本では昔から名前が通っているせいか、取り扱いしているところが多い)、DEP Pipes('16以降用のものはラインナップに無いが、ステーを加工すれば取り付けできるとか)、Bill's Pipes、RRレーシングといったところ。

モディファイの情報は国内サイトではほとんど見当たらないので、最近は専ら海外サイトばかりチェックしてるんだけど、上記メーカーのチャンバーは、必ずしもそれほどは使われてないみたい。さすがにFMFはたくさん出回っているようだが・・・。
これらとは別に、有力チューナーの間で装着率の高いブランドが一つある。そういえばどっかで・・・と思ったら国内でも見たことがあったよ(謎)。
真似だと言われるのも悔しいが、各社の製品をテストできるわけでもないので仕方ない。サルマネと言われても受け入れよう(笑)。

オランダのメーカーのもので、直販はされていない。大型店や有名ネットショップでも取り扱いは無い模様。もちろん日本国内には取扱店はないので、得意の英語(笑)で個人輸入することに。

探しまくった結果、オーストラリア経由となった。


意外とこの手のパーツって海外へ発送してくれるショップがあるんだね。リスクを考えるとあまり使いたくないけど、最後の手段としては有効かも。
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Launch!

2018-02-13 09:41:27 | KTM65X
昨シーズンは、そもそも勝つわけないだろうということで(笑)、ライディングテクニックの底上げに努めて、あまり細かい部分には拘ってこなかった。
スタートの練習もあまりやらなかったし、レースの時もグリッド整備なんてあまりやらなかった。
シーズン後半、速いライダーやプロを目指しているであろうライダーやパパママの取り組みを見て、ある程度同等のサポートはしてやりたいな、してやるべきだな、と考えを改めた。
その方法の一つがKTMへの乗り替えだったんだけど。

そこで、今までは「そんなもんイラネーだろ」と言ってきた、ホールショットデバイスを取り付けることに。
(ちなみに海外では、正立フォークのKX65用に、倒立用フォークガードを上下逆さに取り付けるような形状のホールショットデバイスが販売されている)

でも、これが意外と高いのですわ。どのメーカーのものも、だいたい¥10000前後。
KTM65SXに関して言えば、今現在、国内で普通に入手できるのはKTMパワーパーツのものくらいで、これが¥12000くらいする。
一度取り付けたら何度も取り替えるようなものではないし、ある程度は車種別の設計が必要になるから、コストを抑えるのが難しいのだろう。
「ある程度の車種別の設計」ってのは、つまりはアウターチューブ径。あと、フォークガードの形状やらなんやらも多少は取り付け具合に影響してくるだろう。
機能上はピンを引っ掛けて、フロントフォークが縮んだ状態で固定できればいいだけのこと。KTM65SXで問題になるのは、バイクが小さいのでアウターチューブ径が小さく、他車種用のものが流用しにくいということだ。現在、65cc倒立フォーク装備のマシンは(国内には)他にないからね。

当初は自作する方向で、

トイレの小便器の水洗ボタンか(笑)


スプリング蝶番を加工するか。

スプリング蝶番だと、一歩間違うと

パッチンガムになりかねない(笑)

あるいは丸っきり自分で作るかと考えていたのだが、ZETAのユニバーサルタイプを加工して使うことにした。
ZETAのものはアウターチューブ径55~60Φ程度を想定しているようだが、KTM65SXは46Φしかない。

どうやるのかというと、切り詰めて溶接するだけですわ(笑)。

アルミ合金の材質が分からないけど、コストやなんやらからジュラルミン系(基本的に溶接できない)ではなく、A6061あたりかな、と。いつも仕事で使っているフィラーワイヤーが普通に溶け込んでくれた。

とりあえず'16練習車に取り付けてみた。
こっちは前オーナーがホールショットデバイスを取り付けていたようで、穴が残っていた。取り付けネジ穴の位置は合わないけど、フォークを縮める量の参考にはなるかなぁ、と。
フルサイズだと100mm程度沈めるのが一般的なようだが、残っていた穴は80mmくらいを想定しているみたい。セットするのに苦労するくらいなので、ちょっと沈めすぎなのかも。そのかわり、身長140cm弱の正吉君でもベタ足になる。

正吉君が2年生の今頃。
いよいよ50cc本腰のシーズン開幕目前となった頃は、俺も正吉君も絶対の自信を持っていた。どこへ出て行ってもそうそう負けることはないだろうと思っていたのだが、理由は色々有ったにせよ、思ったほどの結果を出すことができなかった。

65ccで本腰だぞ、となった今はどうかというと、思ったレベルに到達していないというのが正直なところ。
マシンが大きくなるにつれ、ライダー本人のポテンシャルがはっきり見えてくる。上の世代のライダーが65に乗っていた頃にどうだったか等を総合的に考えると、ウ~ン・・・。速い遅いとかいうよりも、正吉君は柔軟性が著しく劣る感じかなぁ。

やる以上は勝ちを狙う。身内の中で1位、地元じゃ一番速いとかじゃなくてさ。でも、さすがに世界とかは行けない。そうなると、照準に定めるべきポイントが見えてくる。
目標達成するには、かなり出遅れてしまったと反省している。

この3連休は、地元のコースコンディションが悪いとの事で、金曜日の晩に突然思いついてオフロードヴィレッジに突撃(笑)。
なんと、正吉君がモトパンを忘れるというアホをやらかして、2日間とも全身カジュアルルックで練習走行した。

グローブも軍手にするべきだった。

月曜日、洗車しようと思ったら、洗車機が無い!!
慌てて帰ってきたのでオフビに忘れてきたっ!!(爆)

福本さんから「あったよ~」と連絡が入るまで気が気じゃなかった(笑)。正吉君に偉そうなこと言えね~わ。

マシンは違うけど、こうなれるように!!
Yamaha YZ65 – Welcome to the Victory Zone
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走った分だけ減りゆくマシン

2018-02-05 11:39:09 | KTM65X
'16のリアブレーキのマスターが抜けてしまった。何とか流用や汎用品で直すことができないものかと足掻いてみたが、マスター径が12mmという、国産車では見かけないサイズで。結局、純正部品を注文した。
ところがこれが欠品!! 1ヶ月近くたってようやく入荷した。

もしも1台しか持ってなかったら、とても困ったことだろう。

国産車だとバンジョーボルトはアルミワッシャーとか銅ワッシャーとかを介して締めるが、65SXはそれがなんと、Oリング。これがすぐに千切れちゃう。

一般に良く見かける規格だと、8×2のところ、8×1という珍しいサイズ。ダメ元で8×2を使ってみたが、やっぱ無理があった(笑)。
今後のことを考えて8×1(品番でSS080となるらしい)を、社外品で30個ほど購入しておいた。

'18のマスターシリンダーからキャリパーまで、ゴッソリと練習車の'16に付け替えてその場を凌いでいたので、この機会に'18の方に新品のシリンダーカップを取り付け、'18のインナーを'16に入れ替えてやった。
キャリパーピストンは見た目も結構テキトーな感じの樹脂製で、押し戻そうとしたらかなり固い。時々ピストンを揉んで、潤滑させてやる必要がありそうだ。

'16のブレーキペダルにガタがある。
65SXのブレーキペダルは、支点部分にはベアリングとピロボールが使われている。

'18から取り外したベアリングとピロボールを'16へ。

'18には新品のベアリングとピロボールを。ベアリングはバイクではあまり見かけない6000という小さいサイズなので、さすがに持っていなかった。
知る限りでは国産車は、ペダルの支点には片持ちピン。リアマスターのロッドエンドにはクレヴィス(U字型の金具のこと)が使われているが、KTMのこの拘りよう。
どちらも手配しやすい規格品なので、とても便利。

'16のリアホイールのベアリングを打ち替えた。

65SXはドライブスプロケット側はダブルベアリングになっており、リアハブには3つのベアリングが使われている。

フロントホイールのベアリングもガタがあったため、交換した。
ストックしているベアリングを探してみたら、全部在庫あり。

'16はチェーンの引きが限界で、これ以上調整して使うことができない。'18の新車の状態でも引き代が数ミリしかなかった。コマを詰めるか、スプロケの丁数を大きくするかというインチキも考えたが、チェーン交換せざるをえないようだ。まだまだ使えそうなのに。
そして、チェーンガイドが見事に開通。

今回は新品部品を注文したけど、どうやらこれはすぐに開通するらしい。再生利用する方法を考えよう。

'18から前後スプロケットとチェーンを移植し、'18には新品スプロケットとチェーンを取り付け。

今後しばらくは、'18の部品を'16に移植していき、'18の方には新品パーツを取り付けることにする。
手間は2倍になるけど、お金は2倍掛からずに2台ともコンディションを維持することができる・・・というのが理由。
クランクASSYとかはとんでもなく高価らしいので、もしも'16が致命的な壊れ方をしたら、直さずに部品取りとして使おうかなぁと考えている。

'16のフロントフォークのオイルを交換した。

バラしてビックリ。今まで見たことないような構造してやがる。
普通、倒立フォークってフォーク内部にオイルが満たされており、カートリッジボディとスプリングがオイルにドブ浸けになってるでしょ? ところが、コイツの場合はインナーチューブがカートリッジボディを兼ねており、オイルもスプリングもインナーチューブの中に入っている。そしてなんと、インナーチューブ上端のキャップで閉じ込められている。
なので、アウターチューブ内部にはオイルが入っておらず、ロッドが通っているだけ。ブッシュの潤滑のために多少はオイルは漏れる仕掛けになっているみたい。
フルサイズの場合は片側500ccくらい入るのが普通だと思うけど、65SXが片側230ccしか入らない。しかも、油面という概念がない。オイル交換するにはトップキャップを外すだけではダメで、バラす必要がある。
という事は、オイルが滲んできても、気にしなくていいって事じゃん(笑)。

ちょっとビックリしたんだけど、なんとブッシュが1個入ってなかった(笑)。

まあいいかと思ってその場ではそのまま組んだけど(笑)、後日部品を注文しておいた。

そうそう。
YZ65のスパイフォトが出てますな。
気になるのは国内デリバリーがいつになるかという事。
ものすごく早いタイミング・・・例えば5月くらいとかだったりしたら、さすがに俺は怒っちゃう(笑)。でも、仮に受付開始が早かったとしてもデリバリーは結構先なのではないかなぁ、と。国内のレーススケジュールを考えると、中途半端な時期にデリバリーするのはファンを冒涜するようなものだしさ。
このタイミングで発表というのは、MY発表のタイミングの早いKTMを牽制するためではないかなぁと思う。

YZ65は今すぐに乗れるマシンではないので、今乗ることができるKTM65SXを買ったのは、正しい判断だったと思う。正吉君の4年生・5年生というのは今しかないし、あと1年足らずで65卒業も視野に入ってくるわけだしね。仮にKTMを買っていなかったとして、たった数ヶ月のためにYZ65に乗り換えただろうか。KTMを使っている現在、たった数ヶ月のためにYZ65に乗り換えるだろうか。YZ65は、正吉君よりも下の世代のためのマシンという事。
俺のような生粋のヤマハファンが、僅か世代が噛み合わずにYZ65を手にできなかったというのはものすごく悔しいけど、その分は今後、85でいい思いができるんじゃないかな。モトクロスを続けてればの話だけど。

それに、KTM65SXはなかなか面白く、いいマシンだと思う。
ヤマハなどの国産車は、膨大な人数の技術者によって吟味を重ねて造られているイメージで、KTMの場合は少数の天才、個性的な人の閃きをそのまま形にしているという印象を受ける。
ある意味KTM65SXとの出会いも正吉君と俺にはラストチャンスだったわけで、滑り込みセーフできたことに感謝しよう。
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増殖(笑)

2017-12-11 18:43:19 | KTM65X
KTM65SXは、細胞分裂して増殖するらしい(笑)。


レースをやるのに同じバイクが2台も必要かどうかなんだけど。

TT-R50の時は、消耗部品はそんなに減らないしエンジンも壊れないので、折れたり割れたり曲がったりというトラブルさえ覚悟すれば、2台は要らないかなぁと思っていた。ただ、練習車の方は酷使しすぎてガッタガタ。それと、個体差で悪い部品を練習車の方、良い部品を本番車へ・・・とやっていたら、練習車のほうはどうしようもないバイクになっちまった(笑)。何せ、キャブのスライドバルブが全開にならないとか、色々あったなぁ。最終的には吹け上がりもおかしくなって乗れなくなった。結局、1年で1台使うという感じ。

KXは、新車を買えば最低でも1~2年は1台で何とかなりそうだな、という感覚。
俺の場合は徒歩圏内にカワサキのショップがあり、全て(腰下分解整備からリヤショックOH、溶接まで)を自分でやる。なので、理不尽な壊れ方をしなかったKXではあまり困らなかった。まあ、もう1台スペアマシンがあったので、いざと言う時は剥ぎ取りに使え、スペアホイールを使えるのも助かっていた。本番車と練習車を分ける必要性はミニマムだと思う。

KTM65SXは、みんなが「すぐに壊れるよ」と脅してくるし(笑)、部品入荷も1週間くらい掛かる。
来シーズンは必ずしも中部選手権を主戦場としない案もあり、もしもレースウイークに壊れたら、レースは諦める・・・なんて考えもあった。でも、やるからには徹底的にやりたい俺の性格からすると、ちょっとねえ。
実は当初から新車とは別に、近しい5年生ライダーが乗ってた・・・とかの'16以降の中古を狙ってたんだけど、かなり押し迫ってからKTMへの乗り換えを決意したので、なかなか出てこなかった。
無事に細胞分裂してくれて(違)、助かったよ。

まあ、結局2台になるなら、最初からKTMに乗れば良かったじゃん、というハナシですわ。
'18の方も、100時間くらいは乗らないと元を取った気になれないので、完全温存作戦ではない。

カッコつけた言い方をすれば、正吉君の走りはKTMに合っているようで(笑)、急激に皮剥けの予感。
KTMに乗り換えて、ちょこちょこ他のコースに行ったり、先日のレースで50ccに乗ったり、’18とは微妙に違うであろう練習車の65SXに乗ったり。それらが少しずつ刺激になっている模様。
昨日の日曜日のイナベの練習には、正吉君が一方的に大好きな(笑)世界レベルの65ライダーが来ていて、朝からテンションMAX。町内レベルの正吉君は世界レベルと一緒に走って、とても大きな自信になったようだ。完全にドヤ顔だった(笑)。

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宝船か、泥舟か。

2017-11-27 17:47:01 | KTM65X
KTMに乗り替えてから1ヶ月ほど経ってしまったが、時を巻き戻して初期ネタから。
KX65と65SXを並べてみた。

ハイシートに換装済みのKX65よりも少しシート高は高く、ステップ位置も微妙に高い。そしてハンドルはかなり高い位置にある。
65SXの方が明らかに取り回しの軽さを感じるので、ホームセンターコーナンPBの体重計で計ってみると・・・。

KX65フロント


KX65リア


65SXフロント


65SXリア

ホントに軽いんだね。

ガソリンはハイオク指定、混合比はMOTOREX CROSS POWER 2T推奨で60:1。
KX65は32:1と指定されていた。

KX65で使ってきたオイルは、みんなに「エーッ」て言われるんだけど、実はヤマハの青缶だす。
ホームセンターで1L缶が¥900くらい。混合に使用する場合は20:1と書かれているところ、40:1で使ってきた。もっと薄くてもいいんじゃないかな。
断言するけど、これを使っていることが原因になって、KX65のエンジンが壊れる事は絶対に無い!!
ホンダのGR2を使う人も多いみたいだね。

KTMも青缶でいいかなーと思ってたんだけど(笑)、メーカーの推奨値を見てしまうとなんだかなぁということで、近所で売ってて入手しやすいという理由で、とりあえずMOTULを買ってきた。
しかし・・・、結局すぐにモトレックスに変更。1Lで¥2600くらいなんで、混合比を考えるとメッチャ安いというのと、仮にも推奨とのことだから。

デイトナ印なんで、近所のバイク用品店でも置いてくれるといいのだが。

'18モデルはフレームがオレンジ。
ブーツで擦れて塗装が剥げるとみすぼらしく見えるようになるだろうなぁと、貼りつけタイプのフレームガードを試作してみることに。
ゴムシートにプライマー処理後、両面テープで貼りつけてみた。
1日くらいは持つだろうと思ったら、全くダメ(笑)。

 1本目の走行で剥がれてきた。
両面テープの接着力は大丈夫だが、ゴムとプライマーが剥離してしまう。

次に、仕事の材料。
カンボウプラスっていうメーカーの、テント生地を補修するテープで「ペタックス」というもの。織物に樹脂を染みこませ、裏面に糊が引いてある。テント生地そのものの裏面が粘着になっているようなもの。基材がかなりしっかりしており、糊が超強力。耐擦過性については未知数。
実際に使ってみると・・・。



意外とイケるやんけ!
オレンジはマリーゴールドくらいの色なんで、KTMに貼ると黄色に見えてしまう。
剥がれてしまったらすぐに貼り替えれるよう、大量生産しておいた(笑)。

洗車用のエアボックスカバーを製作。

無駄にステンレスミラー(笑)。仕事で使った端材があったもんで。
スプリング受けは、アルミの丸棒を旋盤で削りだした。ミニゼッケンがKX仕様なのは気にしない。

さてさて。
キッズライダーのお父さんが最も気になるのは、KX65とどれくらい違うか、という事ではないだろうか。
アンチKTMの俺としては悔しいが、かなりの差があるのは間違いないようだ。

ピークパワーはKXと大して変わらないというか、むしろKXの方が上のように感じられ、単純なスピードという意味では「乗り替えたばかりの今のところは」あまり変化が無い。
KTMに乗り替えたからといって、タイム的に速くなってるわけじゃない。

最大の変化は、魔法のようにコケなくなったこと。
今まで1日に10回以上コケていたのが、たまーにコケるくらい。1日1~2回かな。
正吉君は乗り方が荒く、ギャンギャンに回して突っ込んでいくことが多い。そして滑りやすいコンディション、荒れたコンディションの時も同様に走ろうとして、コケてしまう。50の頃からコケ回数の多さ、コケ方の派手さには定評がある。
KTMは中低速トルクが圧倒的に太いようで、ニュルーッと納豆的に走ることができるみたい。ここのところ練習走行時もマディコンディションばかりだが、そんな中でもコケなくなったことは間違いない。

まだスピードが上がっていないのでサスの恩恵は然程受けていないと思うけど、ギャップが出来ているラインにも入れるし、2連をショートしてもマシンが助けてくれるという感じかな。

みんながKTMはすぐ壊れるよと脅すので、初期のうちから理不尽な壊れ方をするのではと警戒していたが、15時間程度の走行の今現在、そこまで困ったことは起きていない(笑)。
ネジが2本ほど飛んでったくらいかな。
跨ってレーシングすると、チンコが痒くなるくらいに振動が酷い。アイドルストップスクリューも勝手に緩んでくる。

ネジは全体にねじ込み始めで望みにくく、トルクを掛けた時の感触が独特なので、ナメてしまうのではないかと心配になる。

ハンドルクランプにはUPマークがない。前後とも同じ高さなので、均等締めでいいのか? スジが入っているけど、左右同じ部品なので、意味はない。

国産車の外装パーツは、縁部分が回りこんだような形状になっているけど、KTMは切りっ放したような感じ。

離型材のせいかPPの材質か、デカールがくっつきにくい。

フロントホイールのベアリングにはダストカバーが無いので、心配になる。

ブレーキレバーとクラッチレバーが共通なのと、前後ブレーキパッドが共通なのは美点だな。

まあ、オーストリアは工業大国ドイツ系の民族だし、実際オーストリアの企業はドイツ車の部品を作っているらしいし。ロータックス社もオーストリアだ。
それなりに信頼できるのかもしれないね。知らんけど。

それに、オーストリアといえばウイーンでしょ。
音楽好きの文化人である俺には、意外と肌に合うのかも。知らんけど(笑)。

まあ、KTMのパワーウェアとかは死んでも着ねぇよ。
KTMに、魂は売らない(笑)。
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