坂内はウチから遠いので理由がない限りはあまり行かないのだが、今日のように雨が降ると地元のコースが開かない場合がある。そんな訳で遠路遥々坂内バイクランドへ・・・。
家の近所の川が増水していると、坂内も増水しているケースが多い事に最近になって気が付いた。直接の因果関係は無いと思いますが。今日はその川は穏やかな流れであったので、雨は降っていたものの自信を持って向かう。
現場に誰もいないと寂しいが、結構たくさん集まっていてホッとした。
走り出すもモトクロスコース向けにガチガチのセッティングのサスが動かず、堪りかねて一周で車へ戻る。前後とも一気に五段階ほど下げてやったら全くの別物となった。
が、今度はキャブのセッティングが気になり始めてしまった。先週鶴里でスロージェットを#42から#38に下げた。本当は#40が良かったのだが、手持ちが無かったのだ。低回転域で薄い。一応普通にフケるのだが、レスポンスが過敏。仕方ないのでメインジェットを1ステップ上げてみた。結果、まあなんとかという所。ただし夕方頃にはエアクリーナーが水を吸った為か全域に濃い症状が現れる事となった。素直に#40のスロージェットを買いに行こう。そんでも多分近所のバイク用品店には置いてないだろうなあ。PWKのMJはFCRと共通なので置いてあるが、スロージェットは違うのだ。FCR-MXとは同じみたいだが。
そんな事を考えながら走っていたら突然エンジンがストップ。セルは回るがウンともスンとも言わない。ん~コレは点火系かな? プラグが死んだか?
ヒーヒー言いながら押して帰る。手伝って下さった方、ありがとうございました。
こんな所でプラグを外すのはイヤだが仕方ない。とりあえずエンジンアースしてセルを回す。やっぱりだ、火が飛んでない。新品予備は持っていなかったが、中古をもう一本持っていたので取り替えてまた火が飛ぶかどうかチェック。
ややっ、飛ばねぇ・・・。次に疑ったのはイグニッションコイル。が、テスターで抵抗測定してみたが正常。あーでもない、こーでもない・・・と捏ねくりまわしていたら、突然火が飛ぶようになった。普通にエンジンも掛かる。何かの幻だったのかなーと思ったら、また沈黙。コレは接触不良だな、と睨んで各部の配線をチェック。すると圧着した部分が端子カバーの中で断線しており、アースに落ちてないのを発見。ついでに配線が擦れて被覆が捲れてしまった部分も発見。
原因は先週の鶴里でも気付いた、IMSのタンクの据わりが悪い為だ。タンクの据わりについては既に対策済み。メインチューブにゴムスポンジを巻いておいたのだ。配線は応急処置でビニールテープぐるぐる巻き。こんな所まで来てナニやってんだか。
今日は随分以前から坂内に来る度に顔を会わせるA氏が来ていた。その頃から表彰台常連の人だ。初めて会話をした時に「どうやったら速くなれるんですか?」と、しょうもない事を聞いた記憶がある。マシンはYZ250F(WRではない)。こっそりと後ろから付いて走ってみる。最初は先頭にA氏の友人、次にA氏、その後ろに少し離れて俺、という順番だったのだが、こっそり走っているつもりでも俺のXR馬邪は爆音。A氏は俺を意識してかスピードを上げて友人をパスする。俺もそれに続く。結局こっそりのつもりが一車身離れた程度でバトルモードに突入してしまった。とはいえ、直線などのスロットルを開けるべきところであまり開けてないのが見受けられたので、ある程度三味線を弾いていると思われる。それでも気を許すと車間は空いてしまう。その代わり路面が荒れている(石ゴロゴロ)とモトクロッサーではキツイらしく逆に車間は縮まる。
元々ある程度は自覚していた事だが、俺はコーナーでスロットルを開けるタイミングが遅い事が良く判った。言い訳をするならば、レースで真ん中位をウロウロしていた頃(ん?誰だ、『今でも』と言ってるのは)、何とかして速くなろうとメチャクチャ考えた結果、「直線を全開で走ってコーナーでは全てブレーキターンをしたら良いのではないか」とバカな結論を導き出した。確かにこの方法は少なくともその時はある程度の効果はあったと思うのだが、坂内のような路面の荒れたコースでラインが一本化していると、ブレーキターンはしないまでも未だにそれに近い走り方になってしまうのだ。
それとA氏は俺が想像するよりもシッティングで走る割合が多かった。一年前に坂内4時間に出て以来、出来る限りシッティングで走ろうと努力してきたつもりだが、まだまだのようだ。
必死に付いて走る。腕アガリを起こし始める。も、もうヤメ・・・。と思ったその時、A氏が転倒。ああ、ヨカッタ・・・。
時期マシン選定をしている俺としては「YZだとサスが硬くてキツくないですか?」と聞いてみた。軟らかく設定しているので気にはならないが、できればWR(WR250Rではなく、WR250F)に替えたいとの事。ほほーう、なるほど。
車に戻ると、このブログに時々コメントを下さる「ME06」さんが来ていた。顔は知っていたが直接話すのは初めて。暫く談笑した後、「俺の馬邪に乗ってみますか?」
人に乗ってもらった方が欠点が浮き彫りになると思ったのだ・・・が!!!
何故かセルが回らん。端子が外れたかなー・・・と左サイドカバー内を覗き込むと、無い!!!
バッテリーが無い!!!
とんでもない物をコースに落っことしてしまった。押し掛けして探しに行く。が、見つかりましぇん。水溜りに水没したかな?
既に夕暮れ時。闇が霧掛かった坂内を、俺のバッテリー諸共飲み込もうとしている。さらばだ、俺のバッテリー。