280馬邪は爆音である。
元々・・・そう、250cc(ノーマルエンジン)だった頃はそれほど煩くはなかった。過去に数本サイレンサーを製作した経験から、「この程度であれば煩くないであろう」と思われる各寸法で製作した物である。一般のトレールがサイレンサー変更した物よりは音が少しだけ大き目に感じられたが、モトクロッサーのフルパワーマフラーに比べればかなり静かであった。トレールでもサイレンサーのブランドや車種によっては俺の自作ミャフリャーよりも音が大きい物もあったほどだ。
それが280ccになったとたん、モトクロッサーよりも爆音になってしまった。圧縮比アップによるものと思われるが、特にアイドリング近辺が煩い。回してもモトクロッサーと同等ってところ・・・。
音がヤカマシイと、長時間のライディングで疲れる。それでも俺の280馬邪は一般公道は一切走らないので、罪は軽い方かと思う。だが一般公道車両でコレをやると、オマワリさんに捕まるんじゃないかとかの気苦労や、近隣住宅や町行く人の冷たい視線によってキモチが擦り減る。過去に所有したほとんどのクルマやバイクのマフラーを交換してきた俺だが、最終的に出した結論は「普段の足にする車やバイクはノーマルマフラーに限る!」というものだ。クルマの場合はマフラーカッター付けとけば充分。
ところが最近になって、レースや専用コース走行でも音量規制される事が多くなってきた。
坂内の場合は直管で走ったところで近所に民家は全く無いのでノープロブレムかと思いきや、レースでサイレンサーを落としたバイクがそのまま走行を続けたのが問題になった事もあったなあ。地元もモトクロス場でも時々問題になるし、全国的にはコース閉鎖に追い込まれる場合もあるようだ。
で、今回、オリジナルミャフリャーのバッフルを製作する。
ノウハウは全く無い・・・ので、色々検索してみた。どうやら出口口径を絞る方法が一般的であるようだ。出来ればバッフルは取り付け取り外しが簡単に出来るようにしたいが、当初全くそんな事を考えずに製作したマフラーなので、簡単には行きそうにない。
取り付け方法を考え始めてから、約1週間が経過。ウーム、良い方法が思い浮かばん。
で、気を紛らわす為に何故か体重計でマフラーの重量を測る。0.1kg刻みの秤で2kg。
この為にわざわざ引っ張り出したノーマルマフラーは、3.8kg。
自作マフラーはそれほど軽いって訳でもない。自作の内径は30mm(マフラーカッター的に出口のみ拡大してある)。ノーマルは約20mm。写真では同じくらいに見えるが、遠近の関係でそう見えるだけ。
余談ですが・・・。俺が突然変な物を出す時は、THE FOURTH PARTYフリークwであれば必ず「後」があるということにお気づきでしょう・・・(笑)。
バッフルを製作してもウールが飛んでいては効果は出ないであろうから、一旦バラす。走行の振動や衝撃により、リベットの頭が飛んでしまっている。アルミ+鉄シャフトでは弱いのだろう。
意外とウールはしっかりと残っていた。単なる断熱材なのに・・・。また断熱材を巻き直す。断熱材の金額はタダみたいなモンだ。
考えあぐねて怪しい部品をステンレスで製作。パンチングパイプの穴を利用して小ねじで固定する。
組み立ては、今回はオールステンレスの4.8のリベットを買ってきた。ハンドリベッターだとキツイサイズだが、インパクトドライバーに取り付けて使用するタイプのリベッターならば楽勝。
アルミの丸棒を旋盤で穴あけして取り付け。ウヘッ!! カ、カッコワリィ!!!!
でも思ったよりも音は静かになったぞ。一般公道でも走れそうなくらいだ。キャブのセッティングをやり直す必要が生じるかもしれない。
で・・・。
この記事をアップしようとしつつ、世の中に変化は無かったか・・・とWEBチェックしたところ、我々オフロード・ライダーには衝撃的な情報を発見。
プラザ阪下、1月末日を以って閉鎖・・・!
ううう、ちょっと言葉がありません。実は今回のバッフルは、阪下走行に向けた物。12月1日より騒音規制をするとの事で、その対策だったのだ・・・。早くも俺の来年の計画が頓挫か?
とりあえず、明日は阪下に練習に行きます。ちょっと面白いメンバーです。
12月1日(土)、2日(日)に行う予定の田中麗震愚の宴会&走行会の案内はコチラ。近所の道の駅にスーパー銭湯があります。1日夕方はお風呂ツアーアリかも・・・。