THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

POINT OF NO RETURN-編制

2008-09-15 19:27:24 | オフロード

時は遡り、今年の6月頃だったろうか。仕事のついでに俺は田中麗震愚のマネージャーであるN目君のアパートに立ち寄った。彼は独身且つ一人暮らしであるので、一人暮らしの人の孤独死が社会問題化している昨今のこと。俺は「孤独死チェック」と称して、時々彼のアパートに顔を出すのであった(笑)。
 
相変わらず雑然とした室内に、見慣れた名前が列記された紙が貼り付けられているのを発見。
「何コレ・・・?」
「今年の24時間エンデューロのメンバー。2台体制を考えてるんスよ。」
 
確かに田中麗震愚はエンジョイ組とオフ走行メイン組が混在している。本当に2台走らせることが出来るならば全員が納得できる体制にできるかもしれない。マネージャー(笑)らしい考えだと納得してしまった。(かなり以前からこの構想そのものはあったのだが、今年は特にそういうタイミングだったかもしれない)
 
田中麗震愚ってのはいわゆる「団体」とか「クラブ」といったような、完全に固定したメンバーで構成されている訳ではない。
大元は、毎月決まった日の晩に不特定の人間が集まってコーヒーでも飲みましょう・・・という趣旨のバイク乗りの集まり。基本的には大排気量のオンロードバイクに乗っている人が多かったのだが、セカンドバイクとしてオフロードバイクを所有している人達で「林道に行こう!」みたいなところから始まったと記憶している。
この頃に最もオフロード寄りだったのが代表T中氏。彼の独特の魅力に魅せられて、メンバーが次々と終結(爆)。年中行事の一環として、ヘロヘロになるまで楽しめる24時間の耐久レースへの参加に白羽の矢が立ったのであった。 (自前チームによる初参加は2000年で、当時は別のチーム名。実は当時の主要メンバーはこの1年前の1999年に、ないとーさんのチームで坂内2DAYSを走っている)
現在は初期メンバーからかなり入れ替わったものの、大前提として「田中麗震愚である事」が条件となっている。何らかの縁があった人たちに声を掛け、意思さえあればその時から仲間という基本は不変なのだ。
 
で、今年の参加メンバーは以下となった。
 
■田中麗震愚(青組) 必勝体制(総合優勝はもちろん歴代周回数記録に金字塔を打ち立てる事を命題とする) 使用マシン:280馬邪
 
●ME06さん ・・・XR250(ME06)他所有、坂内最速のリーサルウェポン。
 
●T田さん ・・・XR250(ME08)・XR400所有、レースでマーシャルをやっていてもトップグループのマシンに挑むほどでw、開けっぷりの激しさは恐れられている
 
●Rすけ君 ・・・テイストオブツクバなどのオンロードレースで表彰台に上がる男。オフはほとんど練習していないのに何故か速い。
 
●moritechさん ・・・WR250F所有、ME06さんのリアル後輩で坂内常連。今回3週連続のレース。
 
●N川君 ・・・YZ250F所有、練習回数こそ少なめだが最近は上達が著しい。
 

・・・と、の合計6人。(但し仕事の都合でRすけ君は初日の明るい内のみの参加となる)
 
 
■田中麗震愚(赤組) エンジョイ組 使用マシンはXLR250芋樽号
 
●N目君 ・・・芋樽号のオーナーにして田中麗震愚マネージャー。顔の広さは特筆に値する。
 
●Jロウさん ・・・何をやってもやたらと器用にこなす人。BBQの食材を買わせたら右に出るものはいない(笑)。
 
●ルルル氏 ・・・オンロード組で、別名ペドロサ。無理難題をサラリとこなすナイスガイ。
 
●T須さん ・・・オンロード組で、見た目はゴツ目だがフレンドリー。

 

●T中氏 ・・・言わずと知れた有名人。彼が何者であるのかについてはここでは明記を避ける。
以上5人。
 
七月、某所にて極秘裏にミーティングが行われ、体制が決定された。8月にはこのブログでも紹介した合宿があり、上流のダム工事の為に例年よりも約1ヶ月も前倒しされた本番に備える事になったのであった。
 
マシン準備は、各マシンのオーナーが担当。
「誰のバイクを使うのか」という部分は、このレースに参加するどこのチームでも最大の問題となるのではと思う。誰しも自分のバイクを進んで提供はしない。
だが長年オフロードレースをやっていると感覚は麻痺してくるもので、歴代優勝チームの中にはこのレースへの参加を見据えて新車を2年連続で購入したところがある事を、俺は知っている(笑)。 ※タイミングを合わせて買ったという意味で、100%このレースの為という意味ではないと思う・・・そして2台は別々の人が購入
まあこれは極端な例だが、適正な使い方をすればそれほどバイクは傷まない。これは断言してもいい。
それでもバイク乗りにとっては、「バイクの貸し借りはご法度」である事も理解している。打開策として、全員で金を出してバイクを買い、メンテナンスも共同で行うというのもあるが、完全にメンバーが固定しないチームにとってはちょっと難しい。
俺個人は、現在問題なく走ることのできるバイクを普通に整備してレースに使い、レース後に壊れた部分をメンバーが代金を負担するなりするのが最も自然な姿なのではと思っている。直前の負担も少なくなるし、清算も明瞭。特に俺の280馬邪はフロントフェンダーに常に「坂内2DAYS special」と書かれているとおり、最初からこのレースの為と思っているのでノープロブレム。
だが・・・今回、7月にシフトスピンドルのシャフトを折ってしまい、エンジンはフルオーバーホールを余儀なくされる。これは結果として内部のトラブルを発見できる事となったので良かったが、8月末から仕事が過密スケジュールとなった俺は結局かなりの負担を背負うことになってしまった・・・。
 
ここまでが時間を巻き戻しての流れで、次回記事からまた事前準備編に戻る・・・。

コメント (6)
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