moritechさんは快調な走りを続けている。見た目にもスムースで、速い。
そして、本日の昼間走行でここから離れてしまうRすけ君に、再びスイッチ。
代表T中氏のご尊顔ステッカーは、我らがピット内のみならず、集計箱にまで勢力を広げていた!!
▼青組の集計箱
▼赤組の集計箱
例年物議を醸し出す自己申告の集計は、クラブオフM野氏のお手製の箱によってかなりの改善が図られた。
我々はここを通過する度に、画鋲を・・・イヤ、手前の大きなスペースに入れられたゴルフボールを一つ手に取り、自身のチームのゼッケンが書かれたスペースにそのゴルフボールを入れていく事によって集計をするのである。
今年は色々と揉めたようですが(苦笑)、ゴルフボールを使用するという大前提の下の改善、拍手を送りたいですね。
青組の順位は総合で2位。トップはこのレース常連の、一人で24時間を走っている人。この人、実際かなり速いのを俺は知っている。1周負けちゃってるのは俺のせいだな。
それでも『序盤はゆっくり』という作戦の範疇である。しかも総合3位以下は既に2周以上ラップ済みなので上出来だろう。
赤組は4時間経過時点で、何とクラス4位という高位置につけている。粘って走れば、他チームの脱落によって入賞も可能かもしれない・・・などと妄想すらしはじめているようだ。
ちなみに今回は、集計ポイントにハイスピードのまま突っ込んでしまうのを避けるためにシケインが設けられた。
写真はレース終盤のもので、既にギャップが無かったかのようになだらかになってしまっている。なだらかになってしまった時点で、この区間の通過タイムはザックリ10秒。仮に平均10秒ロスだとしても、24時間で30分ものロスとなる。
序盤はこの場所だけ坂内としてはまあまあ荒れたカンジで、さらにロスがあったのではと思われる。MAXで20秒くらいのロスか?
加えてダンロップ看板前は先週の坂内4時間エンデューロで設けられたシケインがそのまま残されており、本来は直線を駆け抜ける筈のところを、ストレートの中間あたりでかなりスピードを殺される。
これらによって必ずしも前年までのデータは役に立たなくなった。
去年からクラッチレス50ccのN50クラスが増設された。
今回俺は忙しくてあまりチェック出来なかったが、結構なカスタムマシンも見受けられた。 ※写真には無いが、スゲーのがいたw
オオッ、ザクが走ってる(笑)。ゴーグルのど真ん中に、例の「●」があるのだが・・・ちゃんと前が見えてるのか心配になりますw
赤組はルルル氏(別名ペドロサ)からJロウさん、そして世界の代表T中氏へとバトンタッチして快調な走行を続けている。
T中氏の激しくも華麗なライディングは、写真に撮ると林道ツーリングにしか見えないw
両組の快調さに思わず笑みもこぼれ。
俺も安心感からか丁度この頃意識が朦朧としてきて、moritechさんに借りたボンボンベッド(田中麗震愚内ではゴルゴベッドと呼ぶ)で仮眠。
俺と同じく昨晩ロクすっぽ寝てないN目君も仮眠w
・・・ウーム、眠いのに寝れん・・・。
ボンボンベッドから起き出すとと、最近坂内で良くお見かけするHさんが応援に来てくださっていた。
たまたま坂内でお会いして話をしていたらME06さんの知り合いである事が判明、後日今度はカメラマンであるN目君が仕事の関係で偶然出会うという不思議なご縁であった。
コレはつまり、T中代表の手中にあるということである。またお会いする日も近いことでしょう。ホントに狭い世界ですね。
薄暗くなり始めた坂内の空。そろそろライトオンをせねばならない。赤組・青組のピットタイミングが重なりそうで微妙だったのだが、本部内にて双方の協議の結果、先にライトを装着するのは赤組と決まった。
青組はより長く軽量な状態で走った方が良かろうと、これで走行を終了するRすけ君に無理を聞いてもらう事としたのだ。
代表T中氏が華麗にライディングするXLR芋樽号がピットイン。
赤組・青組はバイクこそ別のマシンを使用するが、ピットは共通。全員がかりで芋樽号に群がる。
ライトを装着した芋樽号がピットアウト。280馬邪とはピットタイミングを30分ズラしたつもりだったのだが、何と次の周回で芋樽号のヘッドライトは、レンズが外れてしまって再びピットイン!!
一部の固定用パーツを紛失したようで、ガムテープと針金を駆使して再固定。ギリギリのタイム差でRすけ君の乗る280馬邪がピットイン。ヘッドライトの装着、右側バークバスターの再装着とN川君へのライダーチェンジを済ませたのであった。
が、いつもはクールなN川君、珍しくアツくなっているようだ。
今までのライダーよりも激しくスロットルを開けている。
例年トラブルを発生し始める時刻である。
そこで我らがT中代表からお言葉が下された。
自身はディレクターチェアに腰掛けたまま、ピットサインを出すようにJロウさんに指示。
そのお言葉とは・・・
「回しすぎ」
当然N川君は世界の代表の前には逆らう術も無く、エンジン回転を抑えて走行することになったのであった。
※この段落は一部フィクションですw
N川君の走行中、このレースの名物〈?〉の抜き打ちフレームナンバーチェックが行われた。
偶然田中麗震愚の2台が並んでいる。なんかサマになってるなあ。
▼一番先頭が赤組N目君、すぐ後ろが青組N川君。
芋樽号の手書きフレームナンバーwはレーススタッフにからかわれていたみたいだったが・・・(笑)。
ピットもライトオン。
坂内バイクランドは夜のとばりに包まれてゆく。
もう6時間、だが、まだ6時間。全体のたった4分の1が経過しただけだ。そして日が暮れてからが長い。
N川君はT中氏の指示通り、回転を抑えて走行を続けている。
ピット内で「あんまり回すと壊れるからなあ~」なんて話をしていると、ME06さんが重々しく発言する。
「いや・・・、まだ大御所がおるでねぇ・・・。」
・・・
・・・
・・・!!!
ピット内のメンバーは一瞬息を飲む。
様々なトラブルによってこの時点で我々は忘れていた。ブン回し番長・T田さんの存在を・・・!!!
さらに低い声でME06さんは続ける。
「ローテーションが一番最後やでねぇ・・・。テンションは既にピークに達しとる筈や・・・。」
張り詰めた空気の中、エンジンオイル交換後にN川君からT田さんにチェンジ。
我々が固唾を呑んで見守る中、悪夢とは裏腹にT田さんは淡々と周回を重ねる。
それどころか最も模範的なスロットルワークと周回ペースで担当走行時間を消化したのであった。
そして再び俺にバトンが回ってきた。
エンジンは、最初の渋さはどこへやら。非常に調子が良い。
だが満足な仮眠ができなかったので、やはり体は言う事を聞かない。
ヘッドライトは思ったよりも明るくはない。そして黄色くて見難さを感じる。
1時間を何倍の長さにも感じつつ、ME06さんへ交替。
ピットには毎年酔いどれメカ長として手伝いに来てくれているT浦さんと、毎年ピット内の食料を食い尽くすT浦さんのご子息のケン少年(小3)、今年初参加の赤組ライダーのコワモテT須さんが到着。
いやあ、ピットが賑やかなのはホントにいい。ギャルがいないのが残念!
集計箱のゴルフボールと洗濯バサミの数をチェックに行く。
作戦通り既にブッちぎり体制に入っているぞ、ウヒャヒャ!!
N川君によるキムチ鍋、N目君によるカレー鍋が振舞われる。マシンが最後まで持つかどうか気が気じゃない俺は自分の食事の用意にすら気が回らない。こういう炊き出しはホントにありがたい。
メンバーはピット作業に協力的で、特にME06さんとT田さんはXR乗りという事もあって特別に何かを申し伝える事も少ない。
腹も膨れたのですっかりお気に入りとなったmoritechさんのボンボンベッドで暫く休ませてもらう事とした。
つづく。(レースレポは次回で最終回)