相変わらずペペロンチーノを作って食い続けている。
食べるたびに「もっと旨いペペロンチーノは作れないのか?」と数々の文献を読み漁り(かなり誇張しておりますw)、料理人のレシピをチェックし(同)、スーパーに並ぶ既製のペペロンチーノソースの原材料を研究してきた(コレはホント)。
某氏オススメのベーコンは、ベーコンの旨みも出るので簡単にレベルの高い味を出す事が出来る。しかしこれは俺が求めているペペロンチーノではない。もっとシンプルで深みのある味を求めているのだ!!(スミマセン)
悩みの種がニンニクの香りを出すのが難しい事。
当初は輪切りにしていたのだが、縦方向にスライスした方がニンニクらしい味を得る事ができる事に気が付いた。
だが、香ばしい風味を狙って炒めすぎるとまろやかさがなくなってしまう。かといってサッと炒めた程度では香ばしさが足りない。
悩みに悩んで既製のソースの原材料を見ると、ローストガーリックとか、何とかガーリックという物が数種類入っている。ピーンときて、みじん切りのニンニクだけを先にキッチリと炒めて風味を出してから、最後にスライスした物を入れてみた。この方法は成功で、現在も方法を若干変更しつつ行っている。
試した結果に採用となったのが、コンソメとアンチョビ。
コンソメは手軽に味をレベルアップできるのだが、入れすぎに注意。仮に入れすぎてもマズくなるわけではないのだが、単なるコンソメ・スパゲッティになってしまうのだ。
アンチョビは高価(俺が使っている物で1缶¥400近い)なのが欠点。しかし確実に濃厚な味を得る事が出来る。この分だといずれ俺は自家製アンチョビに挑戦しかけない勢いである。
これでもまだ味に厚みが無い気がして色々と調べてみた。俺としては比較的保存が利き、極端に調理の手間が増えない物を使いたい。で、発見したのが玉ねぎ。みじん切りにして初期段階で鍋に投入し、しっかりと火を通すのが良さそうであった。
そして、俺は遂に飛躍的に良い味を出す事に成功した。
カギを握っていた物は何か・・・?
それはガーリックオイルであった。
ガーリックオイルは作り置きをする。
まるで地獄の漬物のようなスペシャルガーリックオイル。
適当な容器にオリーブオイルを入れ、みじん切りにしたニンニクを漬け込むだけ。できればタカの爪も一緒に投入したい。2~3日で風味豊かなガーリックオイルとなる。
が、コレが簡単なようで非常に繊細である事が判明した。
長期間漬け込めばオイルにはニンニクの香りがしっかりと移るが、一方で漬け込んだニンニクは味が落ちてしまうのだ。
なのでたくさん作り過ぎぬように、自分の消費量を考えて作る事が肝要。
もしかするとその出がらしのニンニクは使わずに捨てた方が良いのかもしれないが、現状の俺は秘伝のタレのように減った分を毎日足している。
【ペペロンチーノ】(肉体労働者1人前)
●漬け込んだガーリックオイルからみじん切りのニンニク適量とガーリックオイル大さじ3~4杯を容器から鍋へ移し、やはりみじん切りの玉ねぎと共に弱火に掛ける。
●小麦色になった所で、スライスしたニンニクと新たにみじん切りにしたニンニクを入れ、火が通ったあたりで火を止める。
写真のみじん切りのニンニクは、半分はガーリックオイルの中に投入し、残りを今回使用した。
●男らしく麺250gを塩茹でする。
いつも使っている「茹で時間8分」のパスタを、7分になる数秒前(笑)に火を止めて湯切り。茹で汁はとっておく。
●一方のソース。先ほど準備した物にさらにオリーブオイルを加え(何故かガーリックオイルだけではイマイチ)、タカの爪、アンチョビ、少量(爪の先ほど)のコンソメ、黒こしょうを入れ、弱火で炒める。
茹で汁を少しずつ加えて乳化させる。この時、鍋の上に一瞬パッと火が上がる! カセットコンロを使用しながらも料理人になった気分が味わえる。
この乳化は、そもそもソースが麺に絡みやすくなるように行うのだが、さらにウラワザを発見。コーンスターチを入れるのだ。俺も人生初めてコーンスターチなんぞを買った。入れすぎは禁物で、耳掻き一杯程度。まあコレは必ずしも入れなくてOK。
ここへ先ほどの麺を投入してソースを絡める。麺を炒めるカンジではなく、あくまでソースを絡めるのだ。
我ながらかなりのレベルである。ペペロンチーノしかメニューの無い店ならばできそうだ(アホ)。
研究はまだまだ続くのである。
※所詮は俺の味覚と腕前であり、カセットコンロを使用する事を前提としているので、必ずしも究極を狙った物ではありません