THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

侵略者との戦い

2010-06-19 18:55:49 | チョイ毒エッセイのようなもの

ヤツらが攻めてきた。
黒光りする戦闘服に身を包み、プレデターの如く神出鬼没。
物陰で息を潜められたら、我々地球人はその存在にすら気付く事はない。
今のところヤツらから直接的な攻撃を受けた事は無いが、今でもこちらの隙を虎視眈々と狙っているに違いない。
ヤツらがウチの工場に初めて姿を現したのは、6年くらい前だ。
それ以来、俺とヤツらは激しい攻防戦を繰り広げている。
 
ヤツらを根絶やしにするのは、かなり困難だ。
そもそも我々は、敵の総数すら把握する事はできない。
一度は俺の作戦が見事に成功して、しばらく見かける事はなくなった。
しかし、最近になってまた白昼堂々と攻めてくるようになってしまったのだ。
 
意外にもヤツらは、銃や爆弾などの致死性の高い、所謂リーサルウェポンの類は所有していない。
ヤツらの恐ろしさは、ノン・リーサルウェポン、つまり非殺傷型兵器を所有している事に尽きる。
ヤツらを目にした者は恐怖のあまり硬直し、ヤツらのばら撒く生物兵器の恐怖に苛まれる事となってしまうのだ。
 
地球人がヤツらと戦う方法は、大きく分けて3つある。
一つ目。罠を仕掛ける事。
二つ目。こちらも化学兵器で戦う事。
三つ目。肉弾戦。
俺は専ら化学兵器で戦っている。
だが仕事をしている以上は、あの大げさな化学兵器を持ち歩く訳にもいかず、突然に目の前に現れるヤツらと戦うのは難しい。
 
ヤツらは何でも食いやがる。
我々地球人が大凡食用にしないようなものですら、平気で食いやがる。
何でも食って、そして生き延びやがる。
ヤツらは、しつこい。
殺っても殺っても、次々と現れやがる。
目の前に現れたヤツを倒したところで、どうせその何倍、何十倍もの数が潜んでいるのだ。
 
そう、ヤツらに勝つ方法は、無い。
 
左の小さい3つは、卵。

Img_6780

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする