バイナルをバッタバタでムリクリ完成させて、7月10日の早朝5時出発。
「萌車フェスティバル2011inめいほう」に、正吉君と一緒に行ってきた。
そもそもイベント名自体が「萌車」なので、俺のクルマは当てはまらないはず。
さぞかし白い目で見られるだろうと心配しながら向かったのだが、割にウケててよかった(笑)。
「ほぼフルラップ」であり、しかもベースがマットブラックなので、フルラップであることが直ぐに分かる。ハイエースだから面積も大きいのでインパクトあるからか、みんな結構感心してくれる(笑)。
それにやはり、家族連れの反応は半端じゃない(笑)。他はほとんど全部大人向けのキャラクター(18禁など)ばかりだからね。
本当はアンクの腕の造形をして(実物大の模型を作って)ハンドルを握らせておくつもりで材料まで買ったのだが、残念ながら時間切れで諦めてしまった。
(仮面ライダーオーズを知らない人のために説明すると、『アンク』とは本来は敵の怪人で、訳あって仮面ライダーに知恵を貸している腕だけの怪人)
現場はもっとオタクっぽくてヤバそうな雰囲気なのだろうと想像していたのだが、意外と普通。普通の車やバイクのミーティングと大差ない感じ。
確かに見た目が「いかにも」の人が半数以上いたような気がするけど、キモいコスプレやフィギュアを別にすれば(すんませんw)、予想よりは健康的な感じだったかなあ。一般人が行ってもそれなりに楽しめるはず。
色々なステージ企画とかもあったので、生でオタ芸ダンスが見れるかもと期待していったのに・・・残念、見ることはできず。
痛車を並べて停めた場所からは全くイベントの進行が分からず、場内放送が欲しかったかな。
まあ、いわば全くの趣味人が主催し(名義上は会社ではあるが)、ボランティアがスタッフをやってたわけなので、偉そうな事を言う前に自分も何かやれっちゅーのが俺の持論。準備期間も短かったろうに、大したもんだとは思った。ご苦労様でした。
今回俺がわざわざ痛車(と言っていいのか?)を製作してまで参加したのは、「四輪車のフルラッピング」に関しては経験が無かったのと、実績を作ることによって自信を持ちたかった事、自分が行なった作業と他の専門業者の仕事ぶりを比較したかったこと・・・などなど。
必ずしも宣伝としてやるつもりは無かったし、宣伝に使ったら法に触れてしまう。単なる自己満足と解釈していただければ幸いである。過去の坂内のザボーガー、「どろんこレース」での宇宙戦艦ヤマト、ママチャリGPでの金シャチと同じ気持ちで臨んだ。まあ、色々と製作上の実験的な要素を多く含んでいる事も確かでもある。
「痛車」というジャンル自体が俺が興味のない2次元の萌え系キャラを題材にすることを基本としている上に、そもそも俺はカスタムが「使った金額の多い少ない」によって優劣が付いてしまうのには、疑問を感じている。
ただし疑問を感じているだけであって、否定するつもりは無い。
金持ちであってもカローラや軽自動車に乗ればいいところ、彼らが高級車を選ぶのは理解できる。F1などのモータースポーツでも財力が勝敗を左右するのも「ある意味では」当たり前である。
本気勝負の場では、財力を持ったチームに「ズルいぞ!!」と食ってかかるのは、単なる勘違いヤロウなのである。
ただ、俺が今までクルマやバイクをイジるのは、必ずしも金ではなく、創意工夫や自分の努力でやってきたつもり。もちろんそれにしたって材料代などの金は掛かる。試行錯誤しなければならない分だけ、余分な金が掛かるという話もあるほど。でも、自分で金以外の情熱を注いだクルマやバイクは、見ただけで何となくオーラが違うと思うんだよね。
これはものすごく重要なポイントだと思う。
またまた話が逸れてしまった。痛車である。
以前の記事にも書いたんだが、使われるキャラが萌え系や18禁に限るってのは、個人的には違和感を感じてしまう。それって、理由を後付けしたように思えちゃうんだよね。
事実、今回の萌車フェスティバル2011でも、純粋にカッコイイグラフィックの車(萌えないクルマ)が結構多かったと思う。痛車の台数が増えることによって裾野も広がり、レベルもどんどん上がるから、元のジャンルを外れる車も出現する。
版権の問題は置いといて(ここでは議論するつもりはないが、よく言う『個人の楽しみの範囲』云々という言葉は厳密に言えば、痛車で街中を走行する時点でシロではなくなってしまう=グレーゾーンに入ってしまう)、ハリーポッター仕様とかがいても不思議ではないはず。
元々はコミケとかの集まりで(?)自分が何かの作品のファンであることをアピールしたいとか、そんなところから始まったのではないかと思うんだけど(知らんよ)、クルマ関係のメーカーのステッカーを貼るのと気持ち的には大差ないのではないだろうか。
そういえば俺も昔、「サーキットの狼」のステッカーを自作してハチロクに貼ってたのを思い出した。というか、俺が初めてステッカーを自作したのは確かソレで、今現在こんな仕事をしてるのもそれが始まりだったのだ。
俺の仮面ライダー・オーズ仕様のハイエースは、全く反応せずにスルーする人が40%位(笑)。「仮面ライダーオーズ」というキャラクターに反応して喜ぶ人が30%位。バイナルの仕上げに興味を持ってくれる人が30%位。
俺自身、実は変身ヒーロー物が結構好きなんである。オーズは最初はあんまり面白くないと思っていたが、ロストアンクが出てきた辺りで面白くなってきた。ライダーが色々な形態に変化するのも面白い。ガタキリバ、ラトラーター、サゴーゾ、タジャドルは想定範囲内だったが、シャウタ(シャチ・ウナギ・タコのフォーム)なんてかなり気が利いてると思う。
要するに好きだからこそ題材に選んだし、自分なりにオーズの世界観を二次創作するために色々調べるうち、もっと好きになってきた。今では歴代ライダーの中で一番好きなくらいである。
余談だが、仮面ライダーシリーズは設定がどんどん複雑になっていく割に、電王あたりからターゲット年齢層を下げているように感じる。しかし、もっと大人の目も意識して欲しいと感じているのは俺だけだろうか?
オーズの画像以外は、実は全てイラストレーターでパスデータを作成した。
ライドベンダー(オーズのバイク)、コアメダル18種類、オーラングサークル(オーズの胸の部分のマークの事)、オーズのロゴ、オーズドライバー(変身ベルト)、クスクシエのロゴ(劇中に出てくる多国籍料理店)。
鴻上ファウンデーションのロゴは時間切れでデータトレースできず、適当なフォントを使用。
一応小ワザも利かせたつもり(笑)。
3ZIGEN。(バンパー右)
(知らない人のために説明すると、元々『5ZIGEN』というチューニングパーツブランドがあり、そのギャグとしてアニメ等が2次元表現であることに引っ掛けた『2ZIGEN』というステッカーが流行っている。オーズは3次元表現なので・・・)
正吉君がバースのフィギュアを指さして「伊達さん」と言っていたのには吹いた。「ファインディング・ニモ」のことを「魚」と呼んでいるし(もちろんニモという名前は分かっている)、なかなかユーモアセンスのある息子である。
モザイク加工済みのナンバープレート。
最初からモザイク処理してあるので、ブログなどに掲載する場合も画像処理する必要がない、画期的なナンバープレート(笑)。帰るとき、外すの忘れてしばらくこれで走ってしまった(爆)。
そういえばハイエースという車種自体に興味がない人が多かったように思う。ワゴン&ミニバン率がかなり低かった。
帰り道の東海北陸道の一宮ジャンクションで事故があり、酷い渋滞に巻き込まれてしまった。ジャンクション合流手前で2時間以上待たされたのだが、この時に隣の車線を最徐行する車から何度写メられたか・・・。
以下、会場で撮った写真を適当に羅列。
▼明宝ハムの何とかいうソーセージ。マジで旨かった!