THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

エンジン掛けられねェ~

2014-04-17 05:05:37 | 正吉君モトクロス
正吉君は、スローペースながらもPW50でボチボチ走れるようになってきた。

のんべんだらりと走るよりも、レースに出て、キビキビとした行動を身につけて欲しいと思っている俺。
比較的簡単にレースに出れる環境にあるならば、観るよりも走った方がいい・・・というのが持論である。

で、多度のレース日程が発表されて以来、4月27日に行われる第1戦に何とか出場できるように練習させてきた。
ところが、まだ申し込んでない。

何故か?
それは、正吉君が自力でエンジンを掛けられないからである。
基本的に、スターティンググリッドでエンジン停止して待機して、合図とともにエンジンスタートしなければならない。
また、走行中に転倒してエンジンストップした際にも、再スタートする必要がある。
要するに、エンジンを掛けられないライダーは、レースに出る事ができないという事である。

これは多度のレースのレギュレーションにも明記されていて、参加資格の中に「自分でエンジンが掛けられる事」とある。
そして、「キッズライダーには、自分でエンジンが掛けられるように指導して下さい」となっている。

ここ最近のキッズモトクロスでDRZ50が主流というか8~9割を占める理由は、一つはここにある。セルがついているからだ。
TTR50Eにもセルがついているが、TTR50EとCRF50、DRZ50を比べると、スペックでは圧倒的にDRZに分があり、最も不利なのはTTR50E。セルの付いていないPWは、近年では完全なエントリーモデルと化し、「初めてバイクに乗る子専用」と言っても過言ではない。価格が安くて、他車と比べてかなり軽いのだ。
そこそこ乗れるようになったら、4stミニに乗り換えるべきと言える。

P4130845

正吉君は、スタンドを掛けた状態であれば、自分でエンジンを掛けることができる。
しかし、スタンドは自分で掛ける事ができない。
スタンドを掛けずにキックすると、腕の力でバイクを支える事ができず、ヨロけて倒れてしまう。
また、運動靴であれば比較的楽にキックできるようだが、ブーツを履くと思うように動かせないというのもある。

俺も色々と方法を考えて、練習させてみた。しかし何度やっても無理。
完全に田中さん状態である。

まじまじと見てみると、PWのキックは、確かにキックしにくそうに見える。
スクーターのスイングユニットそのものなので、キックが左にある。これ自体は大人であればなんとも思わないのだが、子供の立場になると状況が変わってくる。ハンドルを手で支えた状態でキックしなければならないわけだ。子供にとっては、「大人がフルサイズの左キック車で、バイクに跨らずにエンジン始動する」ようなもの。
せめて跨った状態でキックできれば、必要とされる力が少なくなると思うのだが、跨ってしまうと今度は足が届ききらない・・・。
また、キックアームは踏み始めが水平位置で、踏み込むと円弧を描いて下がる。つまり、斜め前に蹴り込む形になるのだ。

正吉君は自転車に乗り始めた頃から始まって、今でも押し歩きは車体の右側に立つ。
自転車でもバイクでも大半の人は左に立つはず。BMXの場合はチェーンガードが無いので、ウェアにチェーンオイルが付いたり、ウェアを巻き込んだりするのを避けるため、左に立つように指導するのが一般的。
俺はこれを、「人によって色々あるんだから、いいんじゃないの」と、敢えて矯正しなかった。
正吉君は元々から左利き又は両利きのようなところがあったので、彼の個性を捻じ曲げる事に疑問を感じたのである。
ただ、どうやらこれは保育園で右利きに矯正させられたようだ。ベーロイ。
今回はこれが仇になってしまったようで、慣れない左側に立ち、キックをしなければならないのだ。

俺が助けてやれる方法を考えた。キックそのものを劇的に軽くする方法は思いつかないので、始動性を良くする方法など。

一つ。
どうもPWは、ジェッティングが濃い気がするので、ハリを落とすか、MJかSJを下げる。また、2stオイルを多めに吐出しているような気もするので、混合化する。

二つ。
スタンドを短く加工するか、短いスタンドを作り、正吉君でも掛けられるようにする。ノーマルはかなり高く上がるので、ある程度の力を要する。

三つ。
主催者に掛け合ってみる(爆)。
簡単にエンジンを掛けられるようになるとは思えないので、「ど~してもエンジン掛けられなきゃダメっスか?」と聞いてみた。
すると・・・。
「ビギナークラスだろ? え~わ、え~わ。」

一発解決(爆)。



コメント
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