THE FOURTH PARTY

チョイ毒エッセイのようなもの。コメント欄でのやりとりはしません。用事がある人のみ書き込んでくだされ。

ペペロンチーノ街道に終点は無い

2008-09-28 13:34:09 | これはグルメなのか

相変わらずペペロンチーノを作って食い続けている。

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食べるたびに「もっと旨いペペロンチーノは作れないのか?」と数々の文献を読み漁り(かなり誇張しておりますw)、料理人のレシピをチェックし(同)、スーパーに並ぶ既製のペペロンチーノソースの原材料を研究してきた(コレはホント)。
某氏オススメのベーコンは、ベーコンの旨みも出るので簡単にレベルの高い味を出す事が出来る。しかしこれは俺が求めているペペロンチーノではない。もっとシンプルで深みのある味を求めているのだ!!(スミマセン)

 

悩みの種がニンニクの香りを出すのが難しい事。
当初は輪切りにしていたのだが、縦方向にスライスした方がニンニクらしい味を得る事ができる事に気が付いた。
だが、香ばしい風味を狙って炒めすぎるとまろやかさがなくなってしまう。かといってサッと炒めた程度では香ばしさが足りない。
悩みに悩んで既製のソースの原材料を見ると、ローストガーリックとか、何とかガーリックという物が数種類入っている。ピーンときて、みじん切りのニンニクだけを先にキッチリと炒めて風味を出してから、最後にスライスした物を入れてみた。この方法は成功で、現在も方法を若干変更しつつ行っている。

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試した結果に採用となったのが、コンソメとアンチョビ。
コンソメは手軽に味をレベルアップできるのだが、入れすぎに注意。仮に入れすぎてもマズくなるわけではないのだが、単なるコンソメ・スパゲッティになってしまうのだ。
アンチョビは高価(俺が使っている物で1缶¥400近い)なのが欠点。しかし確実に濃厚な味を得る事が出来る。この分だといずれ俺は自家製アンチョビに挑戦しかけない勢いである。

 

これでもまだ味に厚みが無い気がして色々と調べてみた。俺としては比較的保存が利き、極端に調理の手間が増えない物を使いたい。で、発見したのが玉ねぎ。みじん切りにして初期段階で鍋に投入し、しっかりと火を通すのが良さそうであった。

 

そして、俺は遂に飛躍的に良い味を出す事に成功した。
カギを握っていた物は何か・・・?
それはガーリックオイルであった。

 

ガーリックオイルは作り置きをする。
まるで地獄の漬物のようなスペシャルガーリックオイル。

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適当な容器にオリーブオイルを入れ、みじん切りにしたニンニクを漬け込むだけ。できればタカの爪も一緒に投入したい。2~3日で風味豊かなガーリックオイルとなる。
が、コレが簡単なようで非常に繊細である事が判明した。
長期間漬け込めばオイルにはニンニクの香りがしっかりと移るが、一方で漬け込んだニンニクは味が落ちてしまうのだ。
なのでたくさん作り過ぎぬように、自分の消費量を考えて作る事が肝要。
もしかするとその出がらしのニンニクは使わずに捨てた方が良いのかもしれないが、現状の俺は秘伝のタレのように減った分を毎日足している。

 

【ペペロンチーノ】(肉体労働者1人前)
●漬け込んだガーリックオイルからみじん切りのニンニク適量とガーリックオイル大さじ3~4杯を容器から鍋へ移し、やはりみじん切りの玉ねぎと共に弱火に掛ける。

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●小麦色になった所で、スライスしたニンニクと新たにみじん切りにしたニンニクを入れ、火が通ったあたりで火を止める。

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写真のみじん切りのニンニクは、半分はガーリックオイルの中に投入し、残りを今回使用した。

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●男らしく麺250gを塩茹でする。

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いつも使っている「茹で時間8分」のパスタを、7分になる数秒前(笑)に火を止めて湯切り。茹で汁はとっておく。

 
●一方のソース。先ほど準備した物にさらにオリーブオイルを加え(何故かガーリックオイルだけではイマイチ)、タカの爪、アンチョビ、少量(爪の先ほど)のコンソメ、黒こしょうを入れ、弱火で炒める。

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茹で汁を少しずつ加えて乳化させる。この時、鍋の上に一瞬パッと火が上がる! カセットコンロを使用しながらも料理人になった気分が味わえる。

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この乳化は、そもそもソースが麺に絡みやすくなるように行うのだが、さらにウラワザを発見。コーンスターチを入れるのだ。俺も人生初めてコーンスターチなんぞを買った。入れすぎは禁物で、耳掻き一杯程度。まあコレは必ずしも入れなくてOK。
ここへ先ほどの麺を投入してソースを絡める。麺を炒めるカンジではなく、あくまでソースを絡めるのだ。

 

我ながらかなりのレベルである。ペペロンチーノしかメニューの無い店ならばできそうだ(アホ)。
研究はまだまだ続くのである。

 

※所詮は俺の味覚と腕前であり、カセットコンロを使用する事を前提としているので、必ずしも究極を狙った物ではありません

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生きてます(笑)

2008-09-25 21:26:51 | チョイ毒エッセイのようなもの

坂内2DAYSの前1週間は半分以上を280馬邪の整備に費やしており、レース当日に仕事を休んでいる事、その後の出張もあって仕事はパンク気味(苦笑)。
大体1週間くらいの遅れかな(汗)。

 

現在の懸念事項を列記。
●坂内バイクランドは、今月末を以って上流側のダムの工事によって来年5月末頃まで(あくまで予定)走行不可。
●某車の’09モデルが未だ発表されてない(深く考えないで下さいw)。
●平日でもビイル(パッポー酒)を6本ほど呑んでしまう。
●娘達がタオルなどを触った時に「お父さんのニオイがする」と言う事がある。自覚は無い。
●嫁さんが俺を避けている。
●女性を凝視する事に抵抗が無くなった。

 

キムタクや福山雅治がan・anの好きな男ランキングに毎年必ず上位ランキングされるのを見て、自信をつける俺(爆)。
まあ、いずれにしても・・・とりあえず仕事しますw

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POINT OF NO RETURN-爆走

2008-09-19 20:17:12 | オフロード

夜10時頃、足が攣り激しい痛みによって目を覚ます。
起き上がる事すらできず、ボンボンベッドの上で暫く悶える。
寝不足と急激な運動、そして気温の低下が原因であろう。必死にマッサージをして、トラックの車内に移動。頭がボーッとして、咽喉がガラガラだ。どうやら風邪を引いたらしい。また暫く眠りにつく。

夜中の1時ごろ、次が出番だという事で起こされた。マシンも快調で、暫く前にエンジンオイルの交換も済ませたという。次のピットでリヤタイヤを交換予定となっているそうだ。
T田さんがピットイン。次に走る俺も、今走ってきたT田さんも、一緒になって作業。残念ながらスペアホイールにはスプロケットを用意できなかったので(予算的な都合)、今使っているものを付け替えなければならない。
今回のレースは280馬邪のピットワークでも芋樽号のピットワークでも、充電式のインパクトドライバーが大活躍。
仕事でつい先日まで使っていたものが壊れてしまい新品を買ったばかり。現場デビューはここ坂内なのだ。
その速さはラチェットやTレンチの比ではない。

あとはアクスルナットを締めればOKとなったところで俺は作業から離れてヘルメットを被る。
マシンは快調そのもの。サスガに足回りは随分ヘタっているが、エンジンは全く不安を感じない。深夜2時でこの状態ならば、問題なく完走できそうに思える。
他のメンバーに甘えてそこそこまとまった時間の睡眠が取れたお陰で、多少テンションも上がってきた。
前走車に追いついてもそのままのペースで突っ込み、グイグイ突き進む。ちょっと乱暴な抜き方をしてしまった方、スミマセン。

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毎年この時間帯が一番辛い・・・。このまま一生夜明けが来ないのではという錯覚も覚えてしまうほど。

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ちょうどこの頃の集計箱。ゴルフボール100個に相当する一際大きな洗濯バサミがそそり立っている。
そう、我らが田中麗震愚・青組のみ周回数を大台に乗せ、トップ独走中!! 2位には既に20周以上の差。このままゴールまで走るんだ!!

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また俺は2時間程度眠って、起きたら辺りは既に明るくなっていた。ヘッドライトは俺の計画ではつけたままゴールする予定だったのだが、電力を食われる為か、若干セルの回り方が怪しくなり始めたので取り外したとの事。

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2位以下には既に2時間を越えるアヘッドがあるので、来年に繋げるという意味では良い選択と思われる。

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N目君はケン少年と共に爆睡中。

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現在、赤組の芋樽号を走らせているのはT須さん。合宿の時はイメージしたとおりに走れなかったらしくてネガティヴな事ばかり言ってた気がするが、夜間を走り抜いた後の心地よい朝の走行。よほど楽しかったとみえて「あと1周」のピットサインに「イヤイヤ」と首を横に振り続け、1時間半以上を連続走行!! ピットインしてから聞いたら、ホントはもっと走りたかったけどガソリンが心配になったんだって(笑)。草レースっぽくてイイですなあ。

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ピットで交替を待つT中さんも出番を取り上げられて寂しそう(笑)。後方の車内でN目君も安心して寝まくってますw

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250ccクラスは序盤からずっと4位から7位くらいまでが1周差のダンゴ状態で、赤組もこの辺りの順位をキープ中。
ただ、マシントラブルのあった他チームとの絡みで、赤組はこの後、順位を落としてしまう心配が出てきている。俺としてもできる事なら何らかの結果を残して欲しい・・・。
レーススタッフに「250ccクラスは何位まで表彰ですか?」と聞いたところ、基本は3位までで、増やしても5位くらいかな~という答え。ムムム、ちょっと厳しくなってきたぞ。青組のメンバーを回すか?(笑) リーサルウェポンとか(爆)。

青組はこの時間帯になって、順位よりも何周回れるかという事が専らの話題となってきた。
過去のデータでは2000年にK頭さんチームが雨の中で叩き出した211周が最高なのだが、実はこの時の坂内はダンロップ看板裏にはコースが無く、河原から対岸堤防に駆け上がった後でそのまま直線でダンロップ看板の前を通り抜けていた。それと、2002年に現在の「ピット&パドック方式」となるなでは集計ポイント通過後、ピット前を通る事なくそのままセンターハウス対岸に駆け上がっていた。

なので、俺は今年の目標として2004年の190周、2006年の192周を超える記録を狙っていたのだが、どうも現在のペースでは残念ながら新記録を出す事は出来そうにない・・・。この後何事も無かったとしても190周も難しそうだ。
ME06さんとも話をしたのだが、集計箱前のシケインと、ダンロップ看板前のシケインの影響が大きいのではという結論に至った。ロスタイムの計算上、24時間で40~50分は損をしている計算となりそうだ。

加えてコースコンディション。今年は開催時期が1ヶ月以上早まり、例年通り坂内4時間EDの1週間後でコースが走りやすい状態のはずが、ゲリラ雷雨のせいか若干荒れ気味であった。

※そういう意味では2004年の記録はスゴい・・・この年は極端にコンディションが悪かったのを記憶している。ちなみに今年の我々の記録・179周は奇しくも去年の優勝チームの周回数と同じ。
それと280馬邪は数時間のレースであれば本来のパフォーマンスを維持できるものの、24時間もの長丁場ではタイヤ交換、燃料補給(かなりの大食い)などでロスが多い。結果的にはノーマルの方が速いかもしれない。特に今回はマシン温存のために序盤のペースをかなり落としている事も大きいだろう。
さらに・・・ヘッドライト。大掛かりな物を取り付けた割りに、効果に乏しい。これでは夜間のペースが上がらない。ノーマルライトの改良や純正部品流用の方が確実な結果が望め、万一の時のスペアパーツにも困りにくいであろう。来年はやっぱHIDかね。
あと、軽視しがちな事だが、ピット体制。我々は2台体制のために人数も多く、黙っていても誰か(複数人数)はピットにいた。特に青組は全員の気合が高く、整備も誰かが勝手にやってくれてかなり安心できたのだが、24時間メカを含めた2人程度の固定した人間がピットに張り付いていた方が勝利に近付けると思われる。

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無造作に置かれた御役御免のリヤタイヤ。右上が280馬邪のもの、左がXLR芋樽号のもの。280馬邪はそのハイパワーの為に、用意したリヤタイヤが足りなくなる心配があったが、何とか2本で持ちそうだ。フロントに至っては交換すらしていない。

XLR芋樽号はフロントホイールに不具合を生じて交換したため、フロントも2本使用している。

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坂内2DAYSならではの風景・・・?例年の10月は夜間の冷え込みが厳しく、濡れたウェアを再び着るのがかなりの苦痛であったが、今年は1ヶ月も早まって、着替えにはあまり困る事が無かった。
 
T田さんから「クラッチが滑る」との申し送りを受けつつ、また俺は280馬邪に跨る。
徐にスタート・・・ヤヤヤッ、無理をしなければ大丈夫との事だったが、これはかなりヤバいぞ!!
登りではかなり空転しているのが分かる。このままでは確実に俺の走行中にクラッチがオワリとなるであろう。

どうする?

スロットルの開け方を工夫しても、クラッチが滑る事には変化がない。
スローダウンして走行。考える、考える、考える。

元々クラッチが弱い傾向はあったが(あくまでノーマルと比べての話)、少なくとも今までは致命的なダメージを負った事は無い。
実際、今回クラッチプレート、フリクションプレートともに新品に入れ替えたが、敢えてノーマルを使用した。もちろんクラッチスプリングもノーマルである。
この組み合わせにはかなりの自信があった。280馬邪はノーマルクラッチで充分である。
では何故こんな事になっているのか?
滑り方がどんどん大きくなっていく中で考える。

もしや? クラッチレバー側のダストカバーをズラしてみると、やはり!!!
アジャスターが完全に縮み方向に限界位置となっている。 ※つまりアソビが無い状態
何故・・・? 本来ならば逆方向に限界となるはずなのに・・・?
しかもこのクラッチワイヤーは新品だぞ。伸びてアソビが増えるならば理解できるがどうしてだろう?
クラッチカバー側のナットを緩めなければ調整は不可能だ。滑るクラッチを騙し騙しピットへ戻る。

Clutch

▲photo:プロカメラマンN目氏@コンパクトカメラ

ME06さんに調整してもらい、再出発。クラッチがフェード気味なのか、まだ滑る・・・。それでも下りであればまあまあなペースで走れるようだ。
そのまま暫く周回を続ける。
するとどうした事だろう、次第にクラッチの滑りが解消してきたではないか!!!
一時は悪夢を思い描いたが、これで心置きなく走れる!!
レースも残す所2時間強。エンジンの耐久性にも確信に近いものを得て、俺の右手の動きは段々と大きくなったのであった。

 

XLR芋樽号も、チェッカーに向けて最後の給油。

Img_1689

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次のライダーはME06さん。メンバー中最も速くてハイテクニックな彼だが、サスガに疲れが出ているようで、ピット前を通過する勢いが以前よりも大人しい。
 

そしてその時moritechさんが俺に声をかけてきた。
「このまま行けば、このあと俺が1時間走ると、15分くらい余るんですよ。○○さん(俺の事ね)チェッカー受けて下さい」
イヤ~・・・泣ける様な心遣い・・・。
でも、俺はレースが始まる前から「チェッカーは別の人で」と思っていたのだ。

とりあえず遠慮するも、突如沸々と10代の煌きが甦ってきた(笑)。
よしっ!!
最終ラップ+αのみウイニングランしてやろうじゃないか。
24時間ガマンした全開走行を、ここで見せてやろうじゃないか。
レースはエンターテイメント。ここまでマジメにやったエネルギーを、別の方向に爆発させようじゃないか。

 

Jロウさんが嬉しそうな顔で「優勝」とラクガキ。パンツが出てるのはご愛嬌w

Pen

▲photo:N川氏
 

もはや伝説となった(?)ザボーガーの顔を取り付けて出走(笑)。

 

ニーシンガードとエルボーガードをつけたのはケガ防止の為ではなく、一応マナーだと思ったから。
今回のレースで一番全力で走ってやった。

Wining

▲photo:N川氏

 

背中はT田さんの作品w

Checker

▲photo:moritech氏

1999年に初めてこのレースを走ってからこれで満10年。
体制こそ違う時もあったが、俺個人は9回目の挑戦で初勝利。
長かった~~~。
だからこそこのレースへの思い入れも、今回の結果への喜びも、人一倍。とにかくウレシイ。
過去8回の内2回は他のチームのヘルプとしての参加で、残りの自前チームの6回はほぼ全て日没ごろにトラブル。
今年もレースが近づいてきて「ゴール直後にバイクが壊れてもいいから、優勝しなけりゃ気が済まん!!」と何回言った事か(笑)。

Img_1699

▲photo:プロカメラマンN目氏@俺のカメラ

 

・・・えっと・・・。
他にもウレシイ理由がある。
まず、このXR250改280馬邪は、元々は古くからの友人であるN造さんの物であった事。
放置されて朽ち果てそうだったコイツを、俺自身の手で、俺自身のオリジナルパーツを駆使してビルドしてある事。
エラそうな事を言わせてもらうならば、金出して新車や程度のいい中古車買って、出来合いのパーツに取り替えただけのカスタム(俺の定義ではそれはカスタムとは呼ばない)とは、根本的に次元が違うのだ。
気を悪くしたら申し訳ない。

そしてもう一つ。
この「坂内2DAYSエンデューロ」は今回で開催12回を数えるそうなのだが、ここ数年はアウェイなチームに優勝をもぎ取られている。
ホームコースの誇りは何処へ行ったァ~~~!!!
これを地元チームで王者奪還できた事が嬉しい。

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さてさて、赤組の芋樽号も、最終ラップでパンクしながらも見事チェッカー!!
満身創痍の笑顔のN目君が印象的だった。ちょっっっっと悔しかったかなw
 

赤組の場合のレポはコッチ(N目君のブログ)
 

青組メンバーのN川君のレポはコッチ(田中麗震愚オフィシャルブログw)
 

公式リザルトはコッチ(主催のクラブオフHP)

 

当分この体制で頑張りたいですね。
POINT OF NO RETURNとはもう言うまい。まだまだ10代の煌き、まだまだバリバリのグイグイなのだ。
・・・この次の日の15日、俺ァ1才歳をとっちゃったけどね。

==========================
               記

■田中麗震愚・青組 オープンクラス優勝&総合優勝 周回数179周
[マシン:280馬邪]
[ライダー:ME06氏・T田氏・Rすけ氏・moritech氏・N川氏・俺]

■田中麗震愚・赤組 250クラス6位&総合9位 周回数143周
[マシン:XLR芋樽号]
[ライダー:N目氏・Jロウ氏・ルルル氏(別名ペドロサ)・T須氏・世界の代表T中氏]
※正式リザルトで暫定発表よりも1ポイント繰り上がっている
------------------------------------------------
Special THANX
■酔いどれメカ長・T浦氏
■食材食い尽くしケン少年
■チーム三重県w、H氏
■ガテン系チームの紅一点となった、moritech氏の彼女(ナンか違う?)
■コースサイドで24時間ずっと応援してくださったJAYBIRDご夫妻
■他、関係者全ての皆様
==========================

 

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↑ME06さん、間に入ったらダメですよ♪

俺の左肩には背後霊がいらっしゃる・・・

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POINT OF NO RETURN-日没

2008-09-18 19:56:00 | オフロード

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moritechさんは快調な走りを続けている。見た目にもスムースで、速い。
そして、本日の昼間走行でここから離れてしまうRすけ君に、再びスイッチ。

 

代表T中氏のご尊顔ステッカーは、我らがピット内のみならず、集計箱にまで勢力を広げていた!!

 

▼青組の集計箱

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▼赤組の集計箱

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例年物議を醸し出す自己申告の集計は、クラブオフM野氏のお手製の箱によってかなりの改善が図られた。
我々はここを通過する度に、画鋲を・・・イヤ、手前の大きなスペースに入れられたゴルフボールを一つ手に取り、自身のチームのゼッケンが書かれたスペースにそのゴルフボールを入れていく事によって集計をするのである。
今年は色々と揉めたようですが(苦笑)、ゴルフボールを使用するという大前提の下の改善、拍手を送りたいですね。

 

青組の順位は総合で2位。トップはこのレース常連の、一人で24時間を走っている人。この人、実際かなり速いのを俺は知っている。1周負けちゃってるのは俺のせいだな。
それでも『序盤はゆっくり』という作戦の範疇である。しかも総合3位以下は既に2周以上ラップ済みなので上出来だろう。
赤組は4時間経過時点で、何とクラス4位という高位置につけている。粘って走れば、他チームの脱落によって入賞も可能かもしれない・・・などと妄想すらしはじめているようだ。

 

ちなみに今回は、集計ポイントにハイスピードのまま突っ込んでしまうのを避けるためにシケインが設けられた。

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写真はレース終盤のもので、既にギャップが無かったかのようになだらかになってしまっている。なだらかになってしまった時点で、この区間の通過タイムはザックリ10秒。仮に平均10秒ロスだとしても、24時間で30分ものロスとなる。
序盤はこの場所だけ坂内としてはまあまあ荒れたカンジで、さらにロスがあったのではと思われる。MAXで20秒くらいのロスか?
加えてダンロップ看板前は先週の坂内4時間エンデューロで設けられたシケインがそのまま残されており、本来は直線を駆け抜ける筈のところを、ストレートの中間あたりでかなりスピードを殺される。
これらによって必ずしも前年までのデータは役に立たなくなった。

 

去年からクラッチレス50ccのN50クラスが増設された。

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今回俺は忙しくてあまりチェック出来なかったが、結構なカスタムマシンも見受けられた。 ※写真には無いが、スゲーのがいたw

 

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オオッ、ザクが走ってる(笑)。ゴーグルのど真ん中に、例の「●」があるのだが・・・ちゃんと前が見えてるのか心配になりますw

 

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赤組はルルル氏(別名ペドロサ)からJロウさん、そして世界の代表T中氏へとバトンタッチして快調な走行を続けている。

 

T中氏の激しくも華麗なライディングは、写真に撮ると林道ツーリングにしか見えないw

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両組の快調さに思わず笑みもこぼれ。

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俺も安心感からか丁度この頃意識が朦朧としてきて、moritechさんに借りたボンボンベッド(田中麗震愚内ではゴルゴベッドと呼ぶ)で仮眠。

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俺と同じく昨晩ロクすっぽ寝てないN目君も仮眠w

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・・・ウーム、眠いのに寝れん・・・。
ボンボンベッドから起き出すとと、最近坂内で良くお見かけするHさんが応援に来てくださっていた。
たまたま坂内でお会いして話をしていたらME06さんの知り合いである事が判明、後日今度はカメラマンであるN目君が仕事の関係で偶然出会うという不思議なご縁であった。
コレはつまり、T中代表の手中にあるということである。またお会いする日も近いことでしょう。ホントに狭い世界ですね。

 

薄暗くなり始めた坂内の空。そろそろライトオンをせねばならない。赤組・青組のピットタイミングが重なりそうで微妙だったのだが、本部内にて双方の協議の結果、先にライトを装着するのは赤組と決まった。
青組はより長く軽量な状態で走った方が良かろうと、これで走行を終了するRすけ君に無理を聞いてもらう事としたのだ。

 

代表T中氏が華麗にライディングするXLR芋樽号がピットイン。
赤組・青組はバイクこそ別のマシンを使用するが、ピットは共通。全員がかりで芋樽号に群がる。

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ライトを装着した芋樽号がピットアウト。280馬邪とはピットタイミングを30分ズラしたつもりだったのだが、何と次の周回で芋樽号のヘッドライトは、レンズが外れてしまって再びピットイン!!
一部の固定用パーツを紛失したようで、ガムテープと針金を駆使して再固定。ギリギリのタイム差でRすけ君の乗る280馬邪がピットイン。ヘッドライトの装着、右側バークバスターの再装着とN川君へのライダーチェンジを済ませたのであった。

 

が、いつもはクールなN川君、珍しくアツくなっているようだ。
今までのライダーよりも激しくスロットルを開けている。
例年トラブルを発生し始める時刻である。
そこで我らがT中代表からお言葉が下された。
自身はディレクターチェアに腰掛けたまま、ピットサインを出すようにJロウさんに指示。
そのお言葉とは・・・

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「回しすぎ」
当然N川君は世界の代表の前には逆らう術も無く、エンジン回転を抑えて走行することになったのであった。
※この段落は一部フィクションですw

 

N川君の走行中、このレースの名物〈?〉の抜き打ちフレームナンバーチェックが行われた。
偶然田中麗震愚の2台が並んでいる。なんかサマになってるなあ。

 

▼一番先頭が赤組N目君、すぐ後ろが青組N川君。

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芋樽号の手書きフレームナンバーwはレーススタッフにからかわれていたみたいだったが・・・(笑)。
ピットもライトオン。

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坂内バイクランドは夜のとばりに包まれてゆく。
もう6時間、だが、まだ6時間。全体のたった4分の1が経過しただけだ。そして日が暮れてからが長い。

 

N川君はT中氏の指示通り、回転を抑えて走行を続けている。
ピット内で「あんまり回すと壊れるからなあ~」なんて話をしていると、ME06さんが重々しく発言する。
「いや・・・、まだ大御所がおるでねぇ・・・。」
・・・
・・・
・・・!!!
ピット内のメンバーは一瞬息を飲む。
様々なトラブルによってこの時点で我々は忘れていた。ブン回し番長・T田さんの存在を・・・!!!
さらに低い声でME06さんは続ける。
「ローテーションが一番最後やでねぇ・・・。テンションは既にピークに達しとる筈や・・・。」

 

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張り詰めた空気の中、エンジンオイル交換後にN川君からT田さんにチェンジ。
我々が固唾を呑んで見守る中、悪夢とは裏腹にT田さんは淡々と周回を重ねる。
それどころか最も模範的なスロットルワークと周回ペースで担当走行時間を消化したのであった。

 

そして再び俺にバトンが回ってきた。
エンジンは、最初の渋さはどこへやら。非常に調子が良い。
だが満足な仮眠ができなかったので、やはり体は言う事を聞かない。
ヘッドライトは思ったよりも明るくはない。そして黄色くて見難さを感じる。
1時間を何倍の長さにも感じつつ、ME06さんへ交替。

 

ピットには毎年酔いどれメカ長として手伝いに来てくれているT浦さんと、毎年ピット内の食料を食い尽くすT浦さんのご子息のケン少年(小3)、今年初参加の赤組ライダーのコワモテT須さんが到着。
いやあ、ピットが賑やかなのはホントにいい。ギャルがいないのが残念!

 

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集計箱のゴルフボールと洗濯バサミの数をチェックに行く。
作戦通り既にブッちぎり体制に入っているぞ、ウヒャヒャ!!

 

N川君によるキムチ鍋、N目君によるカレー鍋が振舞われる。マシンが最後まで持つかどうか気が気じゃない俺は自分の食事の用意にすら気が回らない。こういう炊き出しはホントにありがたい。

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メンバーはピット作業に協力的で、特にME06さんとT田さんはXR乗りという事もあって特別に何かを申し伝える事も少ない。

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腹も膨れたのですっかりお気に入りとなったmoritechさんのボンボンベッドで暫く休ませてもらう事とした。

 

つづく。(レースレポは次回で最終回)

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POINT OF NO RETURN-序盤戦

2008-09-17 20:37:18 | オフロード

荷造りを済ませてから自宅へ帰り、風呂に入った後に出発。もちろん不眠である。
一気に現地に行こうと思ったのだが、揖斐川堤防の単調な道程に睡魔に襲われる。途中のコンビニ駐車場にて仮眠するも本番を前にして緊張気味なのか、1時間ほどでトラックの屋根を叩く雨音にあっさり目を覚ます。その後は何事も無く現場に到着できたのであった。

 

雨が降っている。
昨晩は時間的にも精神的にも余裕が無く、トラックの荷台には無理に荷物が積み上げられていた。
この知恵の輪を紐解きつつピットを設営。ピットエリアは石に覆われており、そのままでは安定した整備が困難であるので、お家芸のステージをコンパネで組む。最近はどこのチームも同様の工夫をしているようだが、恐らくそれはこのブログが元ネタである(笑)。何せ「坂内2DAYSエンデューロ」のキーワード検索で、かなり上位に表示されるのだ。まあ俺が勝手に思っているだけなので適当に流してくださいw

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今回も丸太にて櫓を設営。コレは天井部分に蛍光灯の器具を設置するため。ハロゲンの投光器も良いが、明るさ・見易さともに蛍光灯に勝る物は無い。まあ来年、このブログを見た他のチームのピットには櫓+蛍光灯が採用される事であろう(ウソ)。

 

お隣さん(#18)はダートフリーク有志チーム(『ダートフリーク』というショップ或いは会社としては非公式との事)。コテコテなガテン系の我らが田中麗震愚のピットに対し、都会的なブルジョワイメージのピットが印象的だ。マシンにも同店取扱の商品が惜しげもなく投入されている。

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だが通りがかりの人の視線は、我が280馬邪に集中。ほぼ実物大のT中代表の写真が描かれた280馬邪のシュラウドデカールに、人々の熱い眼差しが注がれている。写真を撮らせてくれというオーダーも多く、T中代表はこれまで以上にどんどん有名になっていく。

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一方で赤組のXLR芋樽号もかなり怪しい雰囲気を醸しだしている。N目君の好みとT中代表の指示によって採用された(ウソ)、前代未聞の漢数字のゼッケンと各所に鏤められたT中代表のご尊顔は、我々にとっては歴史と真実そのものなのである(ナンノコッチャ)。
マシンのデカールをはじめとして、ピット周りにはT中代表の写真入りのステッカーで埋め尽くされている。
我らがT中代表はそれらのステッカーをご覧になるたびに、何度も、何度でも、こう仰せられた。
「こんなもん作る暇があったら寝とけっつーの!」
我々はこういったお言葉を胸に、日々田中麗震愚啓蒙(日本語になって無ェ・・・)に励んでいるのであります。
今年の最も注目すべき格言として、これからの人生を歩んで生きたいと存じます。

 

マシンの最終チェックをし、レーススタッフによる車検(各ピットまで来てもらえる)及びフレームナンバーのチェックがなされた。そう、このレースは極論を言えば、エンジンが全壊してもフレームさえチェッカーを受ければ良い。だが、XLR芋樽号はフレームを刷毛塗り塗装したために刻印が埋まってしまい、フレームナンバーは解読不可能。そこで適当な数字の羅列を考えてマジックで書けばOKという寛容な判断が、レーススタッフから下された。こういったユルさはこのレースの最大の魅力である。

Img_1611

赤組、青組共にTカーが用意された。チーム内でこれだけのマシンが揃うというのはありがたい事だ。既にT田さんのME08はスペアホイールとして車体から外されている。ただし赤組のXLR芋樽号(MD22)に対してレーサーのME06、青組の280馬邪(MD30)に対してレーサーのME08であるので、究極の場面ではスペアパーツが適合しない可能性がある。タンクに穴が開いたり、マフラーが折れたりしたら困った事になるかもしれない。

Img_1602

天気は回復してきた。
少々ピットウォークをする。去年のこのレースで仮面ライダー電王のデンバードに架装したチームは、今年は仮面ライダー1号のサイクロンに架装。

Img_1604

別のチームにはザクに仮装したライダーが・・・。

Img_1603

元来この『坂内2DAYSエンデューロ』はコスプレを受け入れる雰囲気を持っていると感じていたが、去年のレースでこれを初めて実現したチームには賞賛を送りたい。

 

準備は万端か・・・?

 

青組のスタートライダーは立候補により俺。
コレはまずマシンの調子を確かめたいという理由、最も280馬邪の本来の状態を知っている為に初期トラブルに敏感であろう事、あとは単純に目立ちたいという理由からである。
スタートはルマン式。去年まではオープンクラスが最も有利な位置(最前の位置)にグリッドを置いていたが、今年は完全なゼッケン順。出走台数から判断してセカンドローに並べられると思っていたが、結局ゼッケンどおり22番目にマシンを並べる事となった。ちょっと不利だなあ。

 

赤組はやはりマシンオーナーであるN目君がスタートライダーを勤めるようだ。ただこの時点で赤組にはN目君、T中さん、ルルル氏(別名ペドロサ)しかおらず、ちょっとツラそう。

 

9月13日正午。レース主催・クラブオフ代表M野氏、通称「ちーふ」により国旗が振り下ろされる。
俺はコースレーンの反対サイドでT中さんが支える280馬邪に駆け寄り、エンジン始動!! 2速に掻き上げて、若干もたつきながらも発進! ちとスタートは失敗したか? 前方には6~7台のマシン。ペースの遅いライダーに阻まれている間にトップの1台だけがかなり遠ざかっていくのが見える。
どけどけィ!!
林間に入ってほどなく2位に浮上。東屋前で早くもトップのテールを嘗め回す。登りでもパスできそうだったが、どのみちプレッシャーを感じているであろうから無理は避け、おとなしく後半でのオーバーテイクを狙う。そして直滑降その2の下りきりでミスした所を突いてトップを奪う。ホームストレートを全開で駆け抜けて約束どおり(?)オープニングラップをトップで飾ってやった。

 

どーだ、ウヒャヒャ!!
T中さんに金津園オゴリ(高級店限定)の約束を取り付けておかなかったのが非常に悔やまれる。

 

24時間もの長丁場なのに1周目でヒートアップするのを否定する方もみえるかもしれないが、序盤の成績はチームの士気に大きな影響を与えるのです。ドンケツよりはトップの方がいいに決まってる。

 

バルブ4本を新品に替えたエンジンは相変わらず渋いが、それでも280馬邪の基本ポテンシャルをほぼクリアしている。
そして、手前味噌ではあるが特筆すべきは前後サスペンション。すばらしく良く動き、不安は全く感じられない。ちなみにオーバーホールとセッティングだけで、全くのノーマルでっせ。

 

だがマシンの調子とは裏腹に、この時既に俺の体のコンディションには異変が起きていた。
寝不足の為であろうか、かなり体力を消耗している。全身がダルい。本来は3周を真剣に走った後に巡航モードに切り替えるつもりだったのだが、早くも2周目で走行モードを切り替える。

 

過去の田中麗震愚は序盤こそ速いものの、毎年必ず日が暮れた頃にトラブルを発生して結果を残す事ができなかった。
今年の田中麗震愚・青組は必勝体制ということで、いくつかの作戦が練りこまれた。
まず、8割ペースの巡航モードで走る事。巡航中に抜かれてもアツくならぬ事。(必要以上に)バイクを停止させないこと。半クラを使わない事w。パンクさせない事(笑)。高回転まで回さぬ事(爆)。
それと、過去は必ずピット前を通過するたびにタイムを記録(といっても分単位)していたのだが、これをやるとみんなメラメラと燃えてきて全開で走っちまうんですよw
なので今年はピットイン・ピットアウト時刻の記録と周回数の記録のみとした。

 

そんな訳で俺のもこの場では攻めて走るのをやめて、1速高いギヤで走りだしたのだが・・・。
それよりも体が言う事を聞かない。マジで全然寝て無ェからなあ・・・!! 高めのギヤを選択してトラクションが掛かり難い事もあり、数周走った後に痛恨の転倒。しかも結構ハデな転倒である。右足をマシンに挟まれたものの何とか引き起こし、再び280馬邪に跨ろうとするが今度は反対側に転倒!! そして引き起こす事すらできない・・・。
この間に数台が通り過ぎていく。
イカンイカン、これでポシャったら皆に申し訳なさ過ぎだし、今までの不眠の苦労も水の泡。何とか再発進。
ヤヤッ、右側のバークバスターがもげている!! ハンドルエンド側がスポッと抜けて、クランプ側にぶら下がっている状態。コーナーでハンドルを切って曲がるとバークバスターが引っ掛かってハンドルロック状態になってしまうので、寝かしてパワーを掛ける。体に全く力が入らない事もあって、途中で何度もピットインする事を考えた。だがそれでは必勝体制でも何でもなくなっちまう。苦痛に耐えて1時間を走り抜く。
今まで走った坂内の中で、最も辛い1時間であった。

 

ピットインして右側バークバスターはとりあえず撤廃。ライトの取り付けなどの長いピット作業がある時に同時に取り付けようという事となった。

 

次はRすけ君。かなり調子よく走っている。エンジンの回し方も上手くて、見た目にも安心できる。

Img_1608

ふと気付けばJロウさんも到着していて、だんだん「いつもの坂内2DAYSらしく」なってきた。俺はもうライダーとしては堪能しきったカンジ(爆)。もう俺ァメカニックオンリーでいいやw

Img_1605

赤組はスタートライダーのN目君がかなり引っ張ってからライダーチェンジ。若干のマイナートラブルを修理後、期待の新人・ルルル氏(別名ペドロサ)に交替。

Img_1609

ルルル氏(別名ペドロサ)はほとんどオフ走行経験は無いとの事だが、天性のものなのか? 全く普通に走っている。鍛えこめば青組への移籍もアリかもしれない。

 

一方の青組。
Rすけ君が「エアクリーナー交換!!」と叫んでピット前を通り過ぎる。
夜間に気温が下がる事も考慮して、扱いやすいように微妙に濃い方向に振ったのだが、確かにOH前よりもエンジンの回り方が渋め。OH直後のためかジェッティングの影響が大きく出てしまったようだ。
ライダー交替時にエアクリーナーエレメントを交換。が、再始動しようとしたところ何故かセルが回らない!!
カチカチカチ・・・・スターターリレーが虚しい音を立てる。
バッテリーが上がっている。280馬邪は、敢えてキックは取り付けていない。仕方なく押し掛けをしてME06さんにチェンジ。この時の押し掛けで残された体力を全て使い切ってしまい、俺はヘロヘロと倒れこむ。

Img_1613

セルが回らなくても、ME06さんであれば走りきれるだろう。だが、この先20時間以上乗り切るのは困難だ。しかもこの後ヘッドライトも点灯させなければならない。一体何が原因なのか?
最初に、街まで降りてバッテリーを買ってくる案が検討された。充電器はあるので、取り替えながら走りきろうかと考えたのだ。だがこれは根本的な解決にはならない。
次に、スペアを借りるという案が出た。だが、280馬邪はスクーター用のバッテリーに取り替えられており、大型のノーマルバッテリーは収まらない筈だ。
さらに、レギュレーターのパンクでは、という意見が出た。確かに可能性は高い・・・。これならばスペアと取り替えて対処できる!
しかし残念ながら、スペアに用意したME06、ME08とも280馬邪(MD30)とはレギュレーターが異なる。
そこで我々は閃いた。坂内の影の管理人、JAYBIRDさんのMD30! 確か今日もレースを見に来ていたはずだ。バイクを積んできているなら、貸して貰えないか交渉してみよう!

 

ところが残念ながらバイクの故障のため、今日は持ってきていないのだそうだ。
そして走行を終えたME06さんから新たな情報が得られた。スタータースイッチの戻りが悪く、押しっぱなしになっていた可能性があるとの事! 現在は正常に作動するそうだ。
前々回のレース途中でメインスイッチが壊れてしまったため、今回はスターター&キルスイッチは新品にしたんだが・・・。

 

次のライダーmoritechさんに、下り坂でエンジンを切って、セルが回るかどうか試してくれるように頼む。
T中代表からもお言葉があった。

Img_1635

そして次の周回時、ピット前を通過するmoritechさんからエドはるみばりの「グー」が出される。ピット内は大きく沸いたのであった。

 

つづく。

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POINT OF NO RETURN-本番前

2008-09-16 18:50:17 | XR250

9月8日・月曜日。
MD17Eエンジンとは正に腐れ縁である。一体何回組みバラししているのだろう? ササッと組んでフレームに搭載。もちろんサービスマニュアルは全く見ない。プライベーターとしてはそろそろMD17Eスペシャリストの仲間入りだな(←アホ)・・・などと悦に入っていると、作業場所の床にノックピンが転がっているのを発見。入れ忘れかあ? 予備でとってある中古のノックピンがケースから転がり出たものと信じよう。
 
それともう一つ。シフトスピンドルを取り替えた際に、リターンスプリングの位置決めをするサークリップだけは使いまわしをした。だが、たまたまパーツリストをボーッと眺めていたら、サークリップは左右に1本ずつ、計2本ある事に気づいた。1本しか付けなかった・・・。スペシャリストへの道は険しい(笑)。まあ(シフトスピンドルの)カニさんの鋏側へはほとんどズレないであろうから、大丈夫であろう。軽量化の一環という事でカンベンして下さい。
エンジン載っけたのは8日の月曜日。ちなみにその前の土曜日が東京に出張で、金曜日の晩に出発して日曜日に日付が変わった頃に帰って来た。日曜日は何とか朝10時頃起床して、仕事をしながら(機械が自動的に動いてくれる仕事もある)280馬邪の整備。日曜日も月曜日も夜中の2時頃まで作業した。
 
9月9日・火曜日。
エンジンを降ろすと同時にスイングアームを取り外す事になるので(厳密にはズラすだけでOK)、ついでにリヤ周りのOHをする。

Img_1535

以前乗っていたヤマハ車はかなり頻繁にリンクのOHをする必要があったが、XRは俺の使い方で半期に一度位のペースでメンテしてやればOKのようだ。何が違うんだろう? 折角なのでショックユニットもOH。これもコツと掴んできて、かなりの速さで作業終了。

Img_1536

今回はオイルの交換だけで、インナーパーツは一切交換していない。ロッドを錆びさせてしまうと厄介なので、そこさえチェックしていればショックユニットに関しては必要以上に神経質になる必要はないようだ。個人的な見解だが、ヘタッてきたなと感じたら窒素ガスを入れてやるだけでもかなり改善するのではと思っている。
 
9月10日・水曜日。
元々この日は一日中、神戸(片道250kmほど)の現場に出張のハズであったのだが、昼間に行っていては時間的な効率が悪いという事で、9日から10日に日付けの変わった夜半過ぎに出発、朝日が昇ったばかりのころに作業をはじめて、朝9時前には帰りの高速に飛び乗った。大した内容の仕事ではなかったのが幸いであった。
それにしても初めて利用した新名神、コレはかなり便利! 距離も短く、走りやすい。
 
途中で立ち寄った業者さんのところで「一緒に食事でも」と誘われたのを必死の思いで断り(笑)、帰社して残りの仕事を片付ける。

Img_1542

夕方から各部クリーニングとデカール類の貼り替え。こういう作業の時に細かな不具合(ねじの締め忘れなど)を発見する事が多い。ついでに締め付け確認をしつつボルトの頭にマーキングしていく。
今回、石だらけの坂内の振動対策として、ほとんどのネジにネジロックを施した。
 
全ての店がそうなのかはわからないが、近所のホンダの店は水曜日が定休日のようだ。純正部品は在庫があれば、午前中の発注で翌日入荷。つまりこの日(水曜日)から翌日午前中にかけては純正部品のPOINT OF NO RETURNなのだ。フォークシールなどをチェック。すると、クラッチワイヤーの下端近くにワイヤーの解れを発見。これは社外品(タカツ製作所)の製品で、ダートフリークにて入手した物。今度タイヤを買いに行くついでに買ってこよう。売り切れていたら一巻のオワリだな・・・。
 

Img_1539

そんなことをやっていると、Rすけ君がWAKO’Sの4CR(15W-50)を2台分20リッターのペール缶を持って現れた。彼は某高級外車ディーラーのメカ。WAKO’Sから直接買ってもらったのだ。金額はここには書けないほどに安い・・・。コレを知っちゃうと店頭販売品はアホらしくて買えませんな。

Img_1540

ちなみにこの4CR、スゲーのです。オイルは流動性とか低抵抗とか油膜保持とか色々な機能を要求されるのはご存知のとおり。○イク○○ンとか○イ○とか○リ○ッ○とかを使用する人もいると思うが、あれは万が一オイルが無くなったとかの場合に効力を発揮するもので、エンジンの寿命を延ばすとかパワーが出るとかいうのは二次的なオマケだと認識している。んでね、4CRを使っている限りこれらの添加剤は入れる必要は無いのですよ。特にネバネバ系添加剤はミッションを同時に潤滑するバイクには向かないのだそうな。まあ俺はオイルの専門家でも何でもないので適当に聞き流して下さい。それでも一応、ある程度の実証(聞きかじりとかではない)に基づいた意見でございます。まあ杜撰に扱いたい場合は4CRは打って付けという事ですな。(人気ブログwで紹介しました。和光ケミカルさん、なんか下さいw)

スプリントレースだったら他のオイルを選ぶかも。
この日も結局深夜2時過ぎまで作業。
 
本番まで秒読みとなった9月11日・木曜日から9月12日・金曜日。
11日は元々から外部との連絡を遮断して、仕事を休んで一気に作業を進めるつもりだった。
そう、「つもりだった」のだが・・・。
こういう時に限って上手くいかない。仕事の新規設備導入を検討するため、会社のすぐ近くで行われた展示会に午前中の一時間程度のつもりで顔を出したところ、メーカーの担当と販売代理店の担当に取っ捕まってしまい、俺も興味深々で結局3時間近く・・・(笑)。
帰ってきてからあまりの睡魔にしばし仮眠。
が、そこへ資材屋さんの担当営業が現れた(苦笑)。彼はバイク好きなので(ZEPHER1100所有)、工場で整備中の280馬邪を見て目を輝かせている(笑)。
しばらく前に「レースに手伝いに来てよ」と言ってみたのだが、あまり強制するとヤ○ダ電機と同じ罪になるのでこの日は差し控えた。
そして彼は280馬邪に貼られた神々しいご尊顔のデカールを見て一言。
「社長、この人が好きなんですか?」(爆)
 
その後やっとヘッドライトのフレームの製作を開始。これでフレームの製作も3回目なので結構要領を得てきて、速い速い。勿体無いけど7N01にスペシャルな砂を詰めて、酸素アセチレンバーナーのアセチレンだけ燃やして煤をつける。その後酸素も出して熱し、煤が飛んだ時が曲げ時。型に押し付けてやる。

Img_1552

↓左側のコンパネを切った物と、パイプを組み合わせた物が型。

Img_1553

Img_1557

5mm前後の板厚の7N01を持っていなかったので、平板はA5052。去年まで使用していたIPFのスーパーオフローダーはその構造上、取り付け作業時にブレーキホースをかわすのに少々面倒があったが、今回の物(ヘッドライトケースのみ海外製の高級品を流用)は一般的なバイク用丸型ヘッドライトと同じで左右で支持するので、ホースやワイヤーとの干渉が無い。

Img_1560

ただし光軸調整の固定ナットがヘッドライトケースの下側にしか付いてないので、上部に新設してやった。

Img_1562

これは「ノブスター」という製品で、ボルトにはめ込むだけで手回し可能なネジに変身。これで走行中も光軸調整ができる。

Img_1561

Img_1563

今まで見てきたオフロード用の丸型ライトのフレームは、ライトのレンズ前面と同ヅラか、ヘタすればライトの方が飛び出している。経験上、ハンドルを切った状態で転倒するとこの周辺を地面に叩きつける或いは擦り付ける事になるので、フレームのほうが飛び出すように製作した。

Img_1564

Img_1571

ストーンガードはオキマリの(?)丸型焼き網。ゴムのスペーサーを咬ませて位置調整している。
 
そうそう、製作途中で放りっぱなしのリヤフレームの製作は、落ち着いたらまた製作開始しますぜ。
 
そして夜7時頃にダートフリークに向けて出発。時間的な余裕は無かったが、クラッチワイヤーその他の部品を一刻も早く入手して安心したかったのと、金曜日はもっと時間が無いであろう事で強行。
前後タイヤ2セットとハードチューブ2セット、クラッチワイヤーを購入。ついでにゴムがノビノビになってしまったニーシンガードを新品購入。
さらに寝不足のために意識が朦朧としてきて、NEWヘルメットを購入(爆)。バイクに乗り始めてから初めての柄物ヘルメットだ。
サザエさんばりの大買い物に、お店の人が車まで商品を運ぶのを手伝ってくださった。
「ダートフリークさんの社員の方で、坂内の24時間に出る方がみえますよね・・・?」
と声を掛けた所・・・
「あの、本人(私)です」とのお返事。先日の夜間テスト時に坂内で会った時は暗くて顔が見えず、失礼いたしました。
 
帰ってからまた作業を続け、とりあえず走れる状態にできたのは夜中の1時頃。
エンジンは組んだばかりなので確認のためにも一度は走っておきたいし、レンズを入れ替えたヘッドライトのテストもしたい。
たまたま偶然、金曜日は朝から穂積(現瑞穂市、坂内から比較的近い)で仕事。タイミングがいいのか悪いのか・・・。
仕事の荷物と一緒に280馬邪をトラックに積み込んだ。
コレが9月12日付の記事の時ね。
 
一旦自宅へ帰って風呂に入り、不眠のまま坂内へ。現地へ到着したのは朝4時半を少し過ぎた頃。慎重な暖気運転の後、真っ暗なコースに滑り込む。

Img_1576

もちろん他のバイクが走っているわけではないために、比較対象が無く判断は難しい。特別に明るい訳ではないが以前よりは良いのではという印象。そして焼き網のシマシマを地面に映し出している(笑)。イノシシ出没が怖かったので山の方には登らず、ダンロップ看板の裏やショートコースを中心に確認走行。
すると、夜叉が池方面に来たと思われる車が山道を登ってきた・・・。コチラのライトの光を見て、「何やってるんだろう?」と思っただろうな(笑)。
エンジンは一応バルブ4本を新品に交換しているので、少し慎重に開ける。アタリが出ていない為か回り方は若干渋い。
5時頃には空が白み始めたので、トラックの運転席で仮眠。この後の3晩を連続で、トラックの運転席内での仮眠が決定した瞬間であった(笑)。

Img_1579_2

7時前には起き出して280馬邪をトラックに積み込む。バイク丸見え状態で仕事先に行くのは問題があるので、シートでくるんでカモフラージュ。仕事先でも全くバレませんでした(爆)。
 
超特急で穂積の仕事を終わらせて、お次は昼過ぎに名古屋市内にて簡単な作業。途中でガソリンなどを買い、帰り着いたのは3時頃であった。
まだかなりの量の整備メニューを残しており、寝不足もあって完全に精神崩壊状態。外部との連絡を遮断して作業開始。当然この頃の写真は一枚も無い。
ネタ(材料)は全て揃えてあったので、一気に作業を進める。
ステムの動きがおかしかったのでチェックすると、下側のステムベアリングに錆が発生していた。今さらジローなので、アウターレースのみ上の物と入れ替えて、入念にクリーニングした後で組み付けた。まあそんなに悪くはなさそうだ。
フロントフォークオイル交換、フロントブレーキパッド交換、ブレーキフルード交換、フロントタイヤ交換、バッテリーの補充電、テールランプ製作(手直しのみ、車体側の既設の配線がワケワカラン状態wで、面倒になって直結で対応w)などなどを、一人でピリピリしながら進めていく・・・。
 
日も暮れた頃、N目マネージャーとT中代表が現れた!!(特に約束はしてない)
 

目にも留まらぬ速さでホイールのディスタンスカラーにグリスを塗るT中代表。

Img_1586

目にも留まらぬ速さで作業場内を動き回るT中代表。

Img_1588

その動きはカメラで捉えるのも困難なほど。

Img_1589

珍しく動きを止めたのでどうしたんだろうと思ったら・・・

Img_1594

・・・

・・・

・・・

Img_1596

ベアリングを叩き込む為に使用したソケットのコマがハブに嵌りこんでしまっていたw
 
そして俺のピリピリは次第に解け、今度は自責の念に駆られる・・・。
お二方、申し訳ない。そしてありがとう。
 
荷造りを手伝ってもらうにはかなり待ってもらわなければならなさそうであったため、手伝ってもらうのを遠慮して帰ってもらう。この時既に12時近い。
自作のサイレンサーをオーバーホール。作り方が悪いのかもしれないが、オフロードバイクにカーボンサイレンサーを使用する場合はリベットでの接合は向かないようだ。コレを全てM5又はM6のボルトナットに交換。
 
一人で荷造りをする。気合で荷台に放り込んでいくだけで、細かい事を考えている時間は無い。

Img_1704

仕事で身に着けた事だが、俺は必ず荷造り表を書く。コレをやれば忘れ物は無い。
・・・まあ、荷造り表に書き忘れると元も子も無く、今回も忘れ物があったのだが・・・。
 
つづく。

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POINT OF NO RETURN-編制

2008-09-15 19:27:24 | オフロード

時は遡り、今年の6月頃だったろうか。仕事のついでに俺は田中麗震愚のマネージャーであるN目君のアパートに立ち寄った。彼は独身且つ一人暮らしであるので、一人暮らしの人の孤独死が社会問題化している昨今のこと。俺は「孤独死チェック」と称して、時々彼のアパートに顔を出すのであった(笑)。
 
相変わらず雑然とした室内に、見慣れた名前が列記された紙が貼り付けられているのを発見。
「何コレ・・・?」
「今年の24時間エンデューロのメンバー。2台体制を考えてるんスよ。」
 
確かに田中麗震愚はエンジョイ組とオフ走行メイン組が混在している。本当に2台走らせることが出来るならば全員が納得できる体制にできるかもしれない。マネージャー(笑)らしい考えだと納得してしまった。(かなり以前からこの構想そのものはあったのだが、今年は特にそういうタイミングだったかもしれない)
 
田中麗震愚ってのはいわゆる「団体」とか「クラブ」といったような、完全に固定したメンバーで構成されている訳ではない。
大元は、毎月決まった日の晩に不特定の人間が集まってコーヒーでも飲みましょう・・・という趣旨のバイク乗りの集まり。基本的には大排気量のオンロードバイクに乗っている人が多かったのだが、セカンドバイクとしてオフロードバイクを所有している人達で「林道に行こう!」みたいなところから始まったと記憶している。
この頃に最もオフロード寄りだったのが代表T中氏。彼の独特の魅力に魅せられて、メンバーが次々と終結(爆)。年中行事の一環として、ヘロヘロになるまで楽しめる24時間の耐久レースへの参加に白羽の矢が立ったのであった。 (自前チームによる初参加は2000年で、当時は別のチーム名。実は当時の主要メンバーはこの1年前の1999年に、ないとーさんのチームで坂内2DAYSを走っている)
現在は初期メンバーからかなり入れ替わったものの、大前提として「田中麗震愚である事」が条件となっている。何らかの縁があった人たちに声を掛け、意思さえあればその時から仲間という基本は不変なのだ。
 
で、今年の参加メンバーは以下となった。
 
■田中麗震愚(青組) 必勝体制(総合優勝はもちろん歴代周回数記録に金字塔を打ち立てる事を命題とする) 使用マシン:280馬邪
 
●ME06さん ・・・XR250(ME06)他所有、坂内最速のリーサルウェポン。
 
●T田さん ・・・XR250(ME08)・XR400所有、レースでマーシャルをやっていてもトップグループのマシンに挑むほどでw、開けっぷりの激しさは恐れられている
 
●Rすけ君 ・・・テイストオブツクバなどのオンロードレースで表彰台に上がる男。オフはほとんど練習していないのに何故か速い。
 
●moritechさん ・・・WR250F所有、ME06さんのリアル後輩で坂内常連。今回3週連続のレース。
 
●N川君 ・・・YZ250F所有、練習回数こそ少なめだが最近は上達が著しい。
 

・・・と、の合計6人。(但し仕事の都合でRすけ君は初日の明るい内のみの参加となる)
 
 
■田中麗震愚(赤組) エンジョイ組 使用マシンはXLR250芋樽号
 
●N目君 ・・・芋樽号のオーナーにして田中麗震愚マネージャー。顔の広さは特筆に値する。
 
●Jロウさん ・・・何をやってもやたらと器用にこなす人。BBQの食材を買わせたら右に出るものはいない(笑)。
 
●ルルル氏 ・・・オンロード組で、別名ペドロサ。無理難題をサラリとこなすナイスガイ。
 
●T須さん ・・・オンロード組で、見た目はゴツ目だがフレンドリー。

 

●T中氏 ・・・言わずと知れた有名人。彼が何者であるのかについてはここでは明記を避ける。
以上5人。
 
七月、某所にて極秘裏にミーティングが行われ、体制が決定された。8月にはこのブログでも紹介した合宿があり、上流のダム工事の為に例年よりも約1ヶ月も前倒しされた本番に備える事になったのであった。
 
マシン準備は、各マシンのオーナーが担当。
「誰のバイクを使うのか」という部分は、このレースに参加するどこのチームでも最大の問題となるのではと思う。誰しも自分のバイクを進んで提供はしない。
だが長年オフロードレースをやっていると感覚は麻痺してくるもので、歴代優勝チームの中にはこのレースへの参加を見据えて新車を2年連続で購入したところがある事を、俺は知っている(笑)。 ※タイミングを合わせて買ったという意味で、100%このレースの為という意味ではないと思う・・・そして2台は別々の人が購入
まあこれは極端な例だが、適正な使い方をすればそれほどバイクは傷まない。これは断言してもいい。
それでもバイク乗りにとっては、「バイクの貸し借りはご法度」である事も理解している。打開策として、全員で金を出してバイクを買い、メンテナンスも共同で行うというのもあるが、完全にメンバーが固定しないチームにとってはちょっと難しい。
俺個人は、現在問題なく走ることのできるバイクを普通に整備してレースに使い、レース後に壊れた部分をメンバーが代金を負担するなりするのが最も自然な姿なのではと思っている。直前の負担も少なくなるし、清算も明瞭。特に俺の280馬邪はフロントフェンダーに常に「坂内2DAYS special」と書かれているとおり、最初からこのレースの為と思っているのでノープロブレム。
だが・・・今回、7月にシフトスピンドルのシャフトを折ってしまい、エンジンはフルオーバーホールを余儀なくされる。これは結果として内部のトラブルを発見できる事となったので良かったが、8月末から仕事が過密スケジュールとなった俺は結局かなりの負担を背負うことになってしまった・・・。
 
ここまでが時間を巻き戻しての流れで、次回記事からまた事前準備編に戻る・・・。

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POINT OF NO RETURN-結果報告!

2008-09-14 19:17:37 | オフロード

9月13日(土)~14日(日)に行われた「坂内2DAYSエンデューロ」にて、我らが田中麗震愚の青組は悲願のオープンクラス優勝&総合優勝!!!

Img_1701

今まで出たレースの中で、一番最高の気分!

 

チームの皆さん、お疲れ様でした。

手伝いに来て下さった方々、応援に来てくださった方々、大変ありがとうございました。

他のエントラントや関係者の皆様、レーススタッフの皆様、ありがとうございました。

 

とりあえず寝たいw

レポートは順次アップしていきます。

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POINT OF NO RETURN-仮組

2008-09-12 01:15:44 | XR250

Img_1573

とりあえず試走できる状態に組み上げた。

今から(現在午前1:00)テストに行って来ます。

細かい記事は更新している時間がないので、本番終了後に順を追ってアップする予定。

 

以下覚え書き

●フロントフォークオイル交換

●フロントブレーキパッド交換

●フロントブレーキフルード交換

●ネックのグリスアップ

●テールランプ配線

●バッテリー補充電

●ヘッドライトの球を明るいタイプに交換

●クラッチワイヤー交換

●アンダーガード取り付け

●水の浸入対策

●サイレンサーのグラスウール交換

●グリップの固定

●スポーク増し締め&振れ取り

●前後タイヤ交換

●PITボード製作

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POINT OF NO RETURN-超引

2008-09-08 11:13:52 | XR250

先日(確か先週の木曜日)、N目君が我社工場にてXLRを整備していった。ナカナカいい表情をしてますw

Img_1425

俺はこの間に彼のクルマのボンネットにこっそりと田中麗震愚ステッカーを貼ってみたのだが、ものの数分でバレて剥がされてしまった。ナカナカいい表情してますw

Img_1421

ついでに俺の特製ペペローショ・・・いや、ペペロンチーノが旨いという事を証明するために食わせてみた。ナカナカいい表情してますw

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ペペロンチーノは以前の記事の時点よりも完成度をさらに高め、いわばスーパーサイヤ人2状態。近々研究の成果を発表します。

さて・・・。こんな事をやってはいるが、実はちと仕事が忙しかった。結局この日はXLRをメンテするN目君を尻目に夜中の2時近くまで仕事し、その後280馬邪のエンジン解体は問題のシフトスピンドルを摘出して終了。

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次の日から東京に出張だったのだ。

7日の日曜日。
本来であればホームコースの坂内で行われる4時間エンデューロに出場のはずだったのだが、一週間後の坂内2DAYSを重視して出場を断念。ちなみに「出場しない」と決めた時点ではヘッドがトラぶっている事を知らなかった。無理に出てたら大変な事になってましたな。
出張の片付けと雑仕事をしてから作業開始。

今回のオーバーホールのために用意した主な部品はバルブ4本、バルブコッター、シフトスピンドル、クラッチディスク&プレート、ガスケットキットA&B。
前回の記事でも触れたが、問題を発生していたのはインテーク側のバルブ2本のみで、エグゾースト側は当初よりはアタリ巾が広がっている物のノープロブレム。
インテーク側もシートリングはどういう訳か無傷。バルブを新品に取り替えて擦り合わせしてやったら復活してしまった。
トラブルの原因は良く分からないものの考えられるのは、まずはアタリ巾を狭目にした事とアタリ位置を高目にした事(一般的にアタリ位置がバルブ傘の外周に近いのを「アタリ位置が高い」というようだが何故だろう? 逆なのではと思うのだが)。
どちらもエンジンの性格を決定するファクターとなるのでチューニング(嘲)の一環として行った物。ただし余り極端な状態にはしていない・・・つもり。
もう一つはやった俺自身が忘れていたのだが、傘の燃焼室側を刻印が消えるくらいまで削り込んだ後にポリッシュしたのであった。耐久性を考慮して首側は削っていないし、燃焼室側も数値的にはそれほど削ってない筈なのだが・・・。
XRのバルブは、IN・EX共に型は同じと思われる。その後の旋盤加工だけが違うのだろう、多分。なのでINよりもEXの方が傘に厚みがあり、金額も倍くらいする。予想が正しいとすればIN側の方が耐久性では不利。今回は全くの無加工で組み付けた。

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ガスケットキットにはステムシールをはじめとしてオーバーホールに必要なシール&ガスケット関係はほぼ全て入ってくる。
シリンダーとシリンダーヘッドはクリーニングの為に外面をブラストして組み付けた。

腰下はまだまだこれからってくらいに状態は良い。腰上もバルブを除けば大体イイ感じ。クサレ縁のMD17Eは、XLRも含めてバラす度に思う事なのだが、チェーンテンショナーはいつも押し切っている。今回は無交換としたが、今回のレース後には一式取り替えた方が良いかもしれない。
誰もが真っ先に見る(?)シリンダーの内壁は、まあこんな物かという程度。その割りにピストンが首を振っているのか、鋳造ピストン(純正)よりもピストン側に若干擦り傷が多い様に感じた。

 
元々ジャンク品であったこのエンジンは、何故か全体にベアリングの嵌め合いが緩く、殆どの箇所にベアリング接着剤を使用。唯一使用しなかったカムシャフトベアリングにも共周りした痕跡が見受けられたため、今回は施工した。
オイル管理だけはちゃんとやっているので見た目は非常にキレイで、カムシャフト(社外品なので心配していた)やロッカーアームのアタリ面も全く問題は無し。

 
カムチェーントンネル周囲のM6の長いボルトの内、前側の一本に怪しい感触があったが、今回は気付かなかったフリをしてカムカバーを被せてしまった(笑)。次回はリコイルだな。
全体を見ると24時間終了後にはまた、最低限ヘッドのオーバーホールが必要と思われる。次回はME08のハイコンプで250にした方がいいかもしれない。

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シフトスピンドルは先ッチョがかなり曲がっていた。くだらないトラブル防止のために交換したリセットスプリングは、変更になっていた(5型=サイドカバーが変更になる直前のモデルからだと思われる)。

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余談だが、バルブコッターを8個全て新品に交換したら(やはりくだらないトラブル防止)、袋が3種類。

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今までは全て一番左のスタイルだった。ところがコレ、廃プラの袋に紙のラベルが貼り付けてあるのでゴミの分別に困るのですよ。真ん中と右の2種類は大きさが違うだけ。諸々考えると真ん中が一番望ましい。コレがゴミの分別と減量のための変更であるならば、筋金入りのアンチホンダな俺でも1ポイントくらいはあげてもいいな。

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今回のタイトル「超引」。「OVERHAUL」の直訳だよ!!

コメント (2)
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