さて、続いて向かうのはノッティング・ヒル。
かつてノッティング・ヒルで過ごした一夏を思い出しつつ・・・。
今思うと、あれは得難い時間だった。
人生、あっという間に時間は過ぎていきますが。
爽やかな初夏のロンドンに居ると、あの時から歳なんてとっていないような、角を曲がれば当時の仲間とばったり出くわすような錯覚を覚えます。
映画『ノッティング・ヒルの恋人』で、ヒュー・グラントがオーナーをやってた旅行書専門店『ザ・トラベルブックストア』。
ここ、The Notting Hill Bookshop は そのモチーフになった本屋です。
ザ・トラベルブックストア の実際のロケ現場もすぐそばにありますが、中身は完全なる土産物屋さん。
本屋ではないのでした。
さて、その The Notting Hill Bookshop。
完全に観光地化していますが、小ぶりでキュートな本屋です。
Daunt Booksなんかもそうですが、奥は天窓があって明るい。
そして、店員も親切です。
さて。
こういう店に来ると日本人の書籍が気になりますが。
日系アメリカ人の天才物理学者、ミチオ・カク博士の『パラレル・ワールド』がありました。
こういう小さな、蔵書が豊富とも言えない本屋にあるところに凄みを感じる。
ちなみに、博士によると、前後、左右、上下に時間を足したのが4次元。
現在は、さらに10次元か11次元が存在すると考えられていて、その異次元は丸まっていて小さい。
何処にあるかと言うと、我々が知っている宇宙の、その真上にあるパラレル・ワールド。
私たちはそれを見ることも触れることもできないが、ワームホールが入り口になっている。
高次元の宇宙はワームホールで繋がっているって訳。
もう、そんなに「小さい」ものが「宇宙の真上」にあるってところで、私の想像力が追いつきません。
話はワームホールで急にとぶんだけど、昨夜ちょうど『インターステラー』を観直していて。
久々に見たマン博士の人間臭さに、愛しさと胸やけを禁じ得なかったのでした。
主役と呼んでもよい、その人間劇場。
ちなみに、カク博士の本を読んだ感想は、小生には物理学のセンスがゼロってこと(笑)
でも、言い回しに文学性があるんだよね。
それで、ちょっとだけ分かった気分になってしまう。
なお、博士によると、タイムマシンで過去を変えても、時間の川が分岐するので、自分の未来は変わらず、違う世界の未来が変わるだけなんだってさ。
さてさて。
今回寄った2店はメジャーで、ちょっと観光地化している店ではありますが。
それはそれで、やはり華があるし、書店の楽しさを気軽に味合わせてくれる名店です。
写真撮ってないけど、現代美術館の脇にある ICA Bookstore も小店舗ながらアート系で素晴らしい品揃えだった。
買いたい本がいっぱい。
あと、ベタですが、トートバッグがかわいいので買いました。
真ん中のは本屋は関係ないのですが、ロブスターがカワイすぎるので爆買い。
ノッティング・ヒルのやつは横40cm、高さ38cmと大きく、なんでもすっぽり収まるのでした。
See you!