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1988年に『ビートルジュース』でティム・バートンに出会って。
まあ、若き日のウィノナ・ライダー目当てで映画館に行ったことは内緒ですが。
そっから27年間ティム・バートンの映画に親しんできて、でも、いつの間にかちょっと誤解してたかも。
要するのに、この人は単純に絵を描くことが死ぬほど好きなオタクなんだと。
そう思った。
お洒落な映像クリエイターとかでは無くてね。
勿論、「才能」と「情熱」を兼ね備えたオタクであるコトは言うまでもありませんが。
ウチの子がマーズアタックの火星人のマネをして遊んでるのを見て、来てよかったと思った。
そして、館内では2000年に公開されたフラッシュアニメ『ステイン・ボーイ』"The World of Stainboy"を上映。
ティム・バートンの絵本『オイスター・ボーイの憂鬱な死』に出てくるキャラクター、ステイン・ボーイのスピン・オフ作品。
3~4分のアニメが全6話。
なにしろステイン・ボーイの能力が、足が速いとか、空を飛べる、とかじゃなくて壁にStain(しみ)を付けるコトだけらからね・・・。
とってもふざけてます。
ウチの子が「見る!もっと見る」と言うので、全話見た。
毎回、非常に残酷なエンディングが、日本にはなかなかない感じで(笑)
物販は散財を覚悟して臨んだが、残念ながら何も欲しくなかった。
不幸中の幸い(笑)
ヒルズの展覧会は激混みなイベントが多くて毎回ヒルむけど、素晴らしかった。
あの繊細でありながらも書きなぐったようなスケッチの数々。
ティム・バートンの初期衝動に触れたね。
とか言って、結局、会場を出たあとも一番印象に残っていたのは・・・
ステイン・ボーイをアゴでこき使うグレンデール巡査部長の、1ミリも開かない目蓋なのだった。
<おしまい>