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淡路市・田井A遺跡 条里制に基づく国内最古級の方形水田が見つかる

2012年02月24日 | Weblog
 兵庫県立考古博物館が23日、淡路市志筑の「田井A遺跡」で、「条里制」に基づいて造られたとみられる飛鳥時代(7世紀後半)の方形水田跡が見つかったと発表した。
 約1700㎡の調査地から水田18枚(東西55m、南北20m)を確認。うち8枚が、大畦1本と、小畦で、四角形に区割りされていた。 大畦と小畦は、ほぼ垂直に交差。人と牛の足跡も見つかり、牛耕農業の様子もうかがえる。
 条里制は、大化の改新(645年)による律令制度に基づき施行され、平安時代初期(8世紀後半)に全国に広まったとされる。興戸遺跡(京田辺市)や水垂遺跡(向日市)などの水田でも、飛鳥~奈良時代(7~8世紀)の区割りが確認されている。
 淡路島での条里制の始まりは8世紀後半が定説だっただけに、さらに詳しく調査したいとしている。
 この時期の水田跡で条里制による区割りが確認されたのは県内初で、全国でも最古級という。大和政権にとって、淡路が重要な場所だったことを裏付ける貴重な発見としている。
 同遺跡からはこのほか、奈良時代(8世紀)に祭礼に使用した木製の人形(横4・5cm、縦21cm)と馬形(横4・4cm、縦10cm)の一部が、島内で初めて出土した。 古墳時代前期~中期(4~5世紀)とみられる銅鏡(直径4cm)も見つかった。
 現地説明会は、25日(土)午後1時30分~3時30分に開かれる。
[参考:神戸新聞、読売新聞]
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