”いいのかなぁ、こんなの載せちゃって”、とは
思いながら、です。
さてイースター休暇で王族の方々が、のんびりスキーだの
でエンジョイしている間、住人のいない宮殿を訪れてきました。
バッキンガム宮殿にもエリザベス女王はいらっしゃらず、
イースター及びサルコジ大統領夫妻歓待のため、ウィンザー城の
方にいらっしゃったようです。
さて今日取り上げるのは、故ダイアナ妃が生前、お住まいに
なられたいたケンジントン・パレス。
宮殿の一部が一般公開されています。ハイド・パークに続く
ケンジントンガーデンの端に位置しています。ロンドンの中心部ですが、
大昔は空気の綺麗な’ロンドン郊外’という認識だったようです。
ビクトリア女王はここでご誕生され、ある朝、「女王」になった
という知らせで起こされたとか。
12.30ポンド(2500円くらい)という入場料を、
入り口でかなりのマニュアル作業で支払い、
説明用のオーディオ器を受け取り(無料)、
中に入ります。
中は勿論、大英帝国と呼ばれた時代の遺産が
ずらり!と並び、その贅の限りを尽くした面影が
偲ばれます。また衣装などの展示品にダメージを
与えるのを避けるために、照明がかなり暗いという点が
印象的でした。が、しかし、ちょっと前までは電気などなく、
蝋燭で暮らしていたわけですから、その暗さが普通
だったのでしょう。しかし、ロンドンの曇天にあれでは
気が滅入りそうです。
お針子達の仕事部屋を模して造られた部屋が
あったのですが、これまた生地を傷めないように
暗くって、劣悪な労働条件に苦しむ昔の人々の
苦労が手に取るように判るようでした。
そうして最近の目玉は、ダイアナ妃展です。
過去に妃が袖を通されたドレスが展示されています。
それを見ると、やはりウェストが細く、そうして脚が長く、
腰の位置が相当上にあることが判ります。
亡くなる直前に撮られたマリオ・テスティーノによる
大きなモノクロの写真も何枚も飾られているのですが、
美しいのは勿論ですが、どうも一番ダイアナ妃っぽかった
頃とは人相が変わっているようで、そんなにフリークでは
ない友人は、「この写真を何も言われないで、ぱっと見せられても、
すぐには’ダイアナ妃’とは判らない」と、コメントしていました。
一室では四方の壁全部を使って、チャールズ皇太子とのご成婚の
模様をビデオで映し出していました。
「こんなに綺麗で可憐な花嫁って、後にも先にも、ダイアナ妃しか
見たことない」などと言いながら、画面に釘付けです。
一瞬ですが、マーガレット王女、スペンサー伯、ダイアナ妃が
3人一緒に映っている映像がありまして、「あれ、全員、亡くなってる!」と、
27年という歳月の長さを思うのでした。
圧巻は、やはりあのバッキンガム宮殿のバルコニーでの
「ロイヤル・キス」でしょう。
「これを見なきゃ、帰れない!」と、我々は2回くらい繰り返し
見ていました。
45年ぶりの猛寒波といわれたイースター。
隣接する「オランジェリー」で、クリーム・ティーを頂き、
冷え切った体を温めたのでした。
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