白素貞(はく・そてい)…ジュー・ジンイー 白蛇の妖怪
許仙(きょ・せん)…アラン・ユー 医者
法海(ほうかい)…ペイ・ズーティエン 僧侶
小青(しょうせい)…シャオイェン 青蛇の妖怪
「美酒と運命の出会い」
妹の悪ふざけで皆さんにご迷惑をおかけしましたと人々に謝る素貞。許仙は銭を出し、払った人にお詫びとして倍の額を返す。その場を後にする如意。
家に帰ると小青が素貞に謝る。しかし「私を思ってのことよ。責めたりしないわ」と言う素貞。許仙は自分が無能なせいだと感じ、より多くの医院を訪ねると言う。素貞は「医術で人々を救うのがあなたの志でしょう?ならば自分の医院を持てば多くの人を救えるわ」と話す。しかし臨安は皇帝陛下のお膝元で、医院を構えるには多額の費用がかかってしまう。無職で余裕がないと言う許仙。素貞は「夫婦の絆は何より強い。賢いあなたが、なぜ分からないの?焦って医院を構えなくても、あなたがいる所が医院になるのよ」と言う。
開業資金を得るため、素貞は姣容から刺繍を習い、“天香膏”という新しいおしろいを作る。
街で診察を始めた許仙。患者が妻のために天香膏が欲しいと言う。まとめて買いたいと。許仙が売り切れたが明日には用意できると話すと、患者は手付金を払って帰っていく。入れ違いに素貞と小青が来る。おしろいがすぐ売り切れたこと、香り袋も誰が刺繍したのかみんなに聞かれ注文したいと言われたことを素貞に話す許仙。素貞はだいぶ銀子も貯まり、月末には開業できると言う。
許仙は素貞の手に針だこができているのを知っていた。苦労をさせたくないと、注文はお断りしたと伝える。素貞はあなたこそ冷たい視線の中ここで診察を続け苦労してると言う。「お互いへの思いでお腹いっぱい?こっちはお腹が鳴りっぱなし」と言う小青。小青の話から素貞がまだ食べていないと知り許仙は驚く。「姉さんは自分より旦那様が大切なの」と小青が言う。素貞は質素な料理だと言うが、置かれた料理を見て質素どころか風情があると言う許仙。
崖の上にいた法海に妖怪が惑わしてくる。「私はお前で、お前は私だ。悪に立ち向かい色を求めぬが、なぜ己の真の姿を直視せぬ?」と言う妖怪。私はお前の心の中にいると言い、妖怪が体の中に入る。現実の世界になり吐血する法海。
師弟が師父からだと言って法海に箱を渡す。法海が開くと“我が金山寺の秘宝に帰依せよ。これは一切の幻想や影を打ち砕き、輪廻の因果を見破る助けとなろう。これを持って再び俗世へ戻るのだ。お前が執念を取り除き悟りを得ることを願う”という師父の声がする。
許仙は素貞と一緒に両親の墓参りに行き、妻を娶ったことを報告する。同じ頃、梁墨涵は梁俊の墓へ来ていた。墓前で「いつの日かお前の元にあの許仙を送り届けてやる」と言う梁墨涵。
帰り道。かごの中から許仙たちを見た梁墨涵は、降りると許仙を呼び止める。許仙が両親の墓参りに行ったと知り「ご苦労だな。すぐにお前も両親の元へ逝かせてやるのに」と言う梁墨涵。さらに梁墨涵は「息子はお前の新妻を気に入っていたゆえ、送り届けて仕えさせよう」と言う。許仙は怒りを感じるが、素貞に止められる。かごに戻る梁墨涵を術で転ばせてしまう素貞。
素貞と許仙は「汚職官吏に土地を奪われ、お前の治療費も出せなかった」と息子の墓の前で涙を流している父親を見かける。「梁丞相どもが朝廷を堕落させたせいで多くの悲劇を生んでいる」と言う許仙。素貞は「“宰相にならずんば、よき医者に”。医院の名は“保和堂”にしましょう。貧富の差なく治療し、人々の和を保つ場所に」と話す。許仙は「いい名だ」と言う。
許仙が臨安で医院を構える準備をし、もうすぐ開業すると秦三が梁墨涵に報告する。息子が不遇の死を遂げても、のうのうと生きている許仙が許せない梁墨涵。秦三は私に策があると言う。
皆で準備をし、保和堂が開業する。
保和堂の前まで許仙たちと一緒に舟に乗った老夫婦が来る。夫は麻風にかかった妻の病を診てもらいたいが、通りかかった人たちは感染を恐れ早く立ち去れと言う。騒ぎを聞きつけた素貞が外へ出てくる。あの時の夫婦だと分かり、素貞は中へ連れて行く。
子のない老夫婦に麻風を患わせたと梁墨涵に話す秦三。どこの医院でも断られ、保和堂へ行くしかないと。梁墨涵が「うまくいくと?」と聞く。秦三は「間違いなく。許仙の薬の使い方は大胆です。済世堂でも麻風の治療に鶴頂紅を提案し、主に一蹴されたことがあります」と答える。
許仙はこの病は治るが、毒でもある鶴頂紅を使わねばならないとおばあさんに言う。「少しでも希望があるなら、どんな薬でも試します」と言うおばあさん。許仙は鶴頂紅を渡し、この薬を毎日患部に塗るよう話す。絶対に口に入れないでくださいと。老夫婦は許仙に感謝して帰っていく。
許仙は、先日会った時にご婦人はお元気だった、なぜ、たった数日で麻風を患った?、と疑問に感じる。
夜。秦三が老夫婦のおばあさんに饅頭を渡す。おばあさんは夫にも食べさせようとすぐに食べようとしない。秦三は「いいから食え」と饅頭をおばあさんの口の中へ押し込む。
保和堂に役人が押し入ってくる。許仙が診察した物乞いの老婆が、わずか数日で死んだと言う役人。一緒に来た検死官が「遺体は出血がおびただしく、腸や胃も損傷し窒息の形跡も。ゆえに中毒死と断定した」と説明する。そこに入って来た男が「許仙は鶴頂紅が麻風に効くと言ってました。毒の扱いを誤ったのでしょう」と言う。「確かに鶴頂紅を処方したが、ごく微量でしかも外用なら中毒にならない」と言う許仙。役人は使ったことを認めたと言い、許仙を連行していく。
役所に連れてこられた許仙は、己の罪を認めるよう知府に言われる。そばには梁墨涵と秦三もいた。許仙は「詳しく調べてください」と言うが、梁墨涵に言いなりの知府は聞いてくれない。そんな中、素貞が老夫婦の夫を連れてくる。
夫は妻は許先生の薬を使っていないと証言。夫も麻風だった。目が見えない妻が心配で薬を隠していた夫。更に鶴頂紅だと聞いて妻に使うのをためらった夫は、こっそり自分の体で薬を試していた。
夫が薬を使った患部は全部よくなったが、薬の量は妻に合わせたものだったので、足りなくならないよう夫が使ったのはごくわずか。残りはここにあると夫が証拠として出し、検死官が受け取る。「犯人は妻が薬を使っていると誤解して、妻に毒を飲ませ許先生に罪をかぶせました」と言う夫。あの時も夫は薬を試すため妻から離れていた。そのあと戻ると1人の男が妻を押さえつけていたと夫は話す。
夫が妻を押さえつけていた男として指差したのは秦三だった。妻の爪には血が残っていて、秦三の手にはひっかかれた傷が。梁墨涵もかばえず、秦三は罪を認めるしかなくなる。
西湖に妻の散骨をする夫の姿を見ながら「秦三だけ罪を負ったけど、梁丞相の関与は明らか。なのに何もできない」と言う素貞。許仙は「側近を引き離し、大きな痛手を与えた。だが、罪なき人を巻き込んでしまった」と言う。素貞は1人残された夫のことを気にかける。先に逝った者は相手に愛と思い出を残せる、人生は短く共に過ごす日は少ない、日々大切に過ごさなくては、時を無駄にすることなく君と過ごせて幸せだ、と言う許仙。
保和堂の今月の売り上げが先月の2倍になる。許仙はお礼として小青や貴宝たちに銀子を用意していた。その銀子を全部取った小青は、酒を飲みに店へ行く。そこで秋露白の甕を張玉堂と取り合う小青。しかし互いに酒に詳しいことが分かったうえ、張玉堂が十年屠蘇を飲ませてくれるという話になり意気投合する。
良質の薬材でもなるべく動物を殺したくない許仙は使いたくない。誠実でない相手とは距離を置きたいが、先ほど来た者たちは臨安最大の薬商だった。素貞が買いたい薬材を書いた紙を医院の外に掲示し、臨安に出入りする行商人に立ち寄ってもらえば?と提案する。いい方法だと思う許仙。
「保和堂が高値で薬材を買うだと」と見た人たちが話している所に張玉堂が来る。小青の家か?と思った張玉堂は中へ入り小青と会う。
「いい品を一番に見せる」と言う張玉堂。しかし、それらは扁頸蛇の肝や蛇骨、烏梢蛇など蛇のものばかりで小青は顔色が悪くなってしまう。張玉堂はそんな小青が二日酔いののぼせだと勘違いし、今朝、捕まえた青蛇の肝を出す。
ーつづくー
梁俊が死んだことと許仙とは全く関係ないのに…。
許懐仁の息子はのうのうと生きてるって(;´д`)ノ
梁墨涵の屁理屈がすごすぎる。
でも素貞が転ばせて、ちょっとスッキリ(≧▽≦)
素貞たちが開業できてよかった!!
そして許仙の無実も証明できて。
でも、おばあさんが…いい人だったのに(;д;)
許仙夫婦も仲直りさせてくれ、梁墨涵から秦三も離してくれ。
亡くなってしまったのが残念(。>ㅿ<。)
小青にもいい人が現れた!?
だけど、お酒好きで気が合うのに張玉堂の持って来た物が(@_@;)
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14話の録画ができてなくて、みたのは許仙たちが開業していて、薬剤の為に貼り紙をしようというところ、、そして、小青に薬の卸に、ヘビさんをあれこれと見せる青年登場、、でした。 開業できて、この展開でスムーズに事が運んだとみえて、こんなに展開が早くて色々なドラマがあったのですね。
これまでの恨みの策略が、あの船で知り合った老夫婦と出会い、夫のおかげで濡れ衣が晴れて良かった。この老夫はよく見かける安定の?おじいさん俳優ですね。
白素貞は本当につくしますね。
やっとドラマに追いつき、今後の二人がどうなるか楽しみです。そして法海も、どうやって自分で納得点をみつけていくのか。
うささん、あらすじはゆっくりでも、続きを楽しみに待ってます♪
無理はしないで下さいね。
(おそらく天乩は原作から相当改変されており、原作に近いであろうこちらの最終回のあらすじだけ読ませて頂こうと立ち寄りましたが無くて少し残念)
すっかり尹涛監督作品にハマってしまい、天乩の後、花様衛士・琉璃も観て、現在制作中の千古玦塵も楽しみにしているところです。