行きそうになるバイツァオを止めたティンハオは「からかっただけだろ」と言う。怒っているバイツァオは「練習と勉強とアルバイトに追われる毎日なの。あなたに付き合ってる暇はない。技の繰り出し方は人によって違う。どうやって動きを読めば?半月も研究したのに見当もつかない。遊んでる暇はないの」と言い返す。このままじゃ来年も道場対抗戦に出られないかもしれないと。「なぜ、そこまで対抗戦にこだわるんだ?」と聞くティンハオ。バイツァオは「決勝まで勝ち進めたら師匠と会えるの。師匠は入院先の病院を抜け出したまま、今、どこにいるかも分からない」と泣きながら答える。
「借りたお金は月末までに返す。練習があるから、これで失礼するわ」とバイツァオが言う。そんなバイツァオに「元武道の動きなんて、みんな同じさ」と言うティンハオ。「全然違うわ。何も知らないくせに」と言うバイツァオに、ティンハオは「お金は要らない。カードで支払済だ」と言ってバイツァオの手にお金を持たせる。そのお金をまたティンハオに渡しながら「カードでも現金でもお金に変わりないわ」と言うバイツァオ。ティンハオは「そうだ、形は違えどどちらもお金。理屈は同じさ、元武道の技なんて単純じゃないか。俺だってできるよ」と言って、軽く蹴りの動きを見せる。
「同じだわ」とバイツァオは驚く。ティンハオは「同じだからこそ技を伝承できるんだ」と言う。相手が誰であっても蹴りの動作は同じ、元武道の技である以上、誰の技であろうと自分と同じ、と気づくバイツァオ。それに気づき嬉しいバイツァオは「自分の動きを見つめ直してみる」と言って駆け出す。ティンハオが「名前は?」と聞くと、振り返ったバイツァオは「チー・バイツァオ」と笑顔で答える。
一人、道場で自分の動きを見つめ直したバイツァオは「分かった」と言う。そんなバイツァオを見たルオバイは、優しく頬笑む。
バイツァオとシウダーはルオバイから組み手をするように言われる。シウダーを自分と重ね、動きを完璧に読むことができるバイツァオ。
バイツァオはチューユエンの小屋へ行き、足のアザを見てもらうことに。心配するチューユエンをよそに、5人の対戦相手の動きが読めたバイツァオは嬉しくてたまらない。
バイツァオがチューユエンに治療をしてもらっているところに、ティンイーが来る。バイツァオがいると分かり、顔色を変えるティンイー。
ティンイーはわざと「子供の頃はケガした野良猫の面倒まで見てた。医学生になってもケガ人を放っておけないのね」と言う。ティンイーを気にし「痛みは取れました。もう大丈夫です」とバイツァオは言うが、ちゃんとマッサージをしないとダメだとチューユエンはやめようとしない。そんなチューユエンに「私が替わるわ」とティンイーが言う。男性に足を触られるなんて恥ずかしいでしょ?、乙女心が分からない人ね、と。
チューユエンがお茶を入れに行くと、ティンイーは足の腫れが練習のせいだと言うバイツァオに「ケガを口実にしなくてもいいのよ。チューユエンに会いたいなら、素直にそう言って会いにくればいい。邪魔にならない程度にね、分かった?」と言う。「違うんです。そんなつもりじゃ…」と言うバイツァオ。しかしティンイーは、さらに「はいはい。あなたのレベルなら、こんなにアザはできないはず。チューユエンは女の子に人気があるから、よく分かるの。でも今は恋愛より、勉強や元武道を頑張らなきゃね」と言う。「本当に誤解です」とバイツァオが言っている時、お茶を持ったチューユエンが来る。
「何を話してた?」と聞くチューユエン。ティンイーは女同士の秘密だと返し、バイツァオに「あなたの気持ちはよく分かる。だけど、このままでは学業も元武道も疎かになってしまうわよ。いいわね?」と念を押す。「すみません。もう、お邪魔はしません」とチューユエンに言い、小屋を飛び出して行くバイツァオ。「彼女に何を言った?」とチューユエンがティンイーに言う。ティンイーは「乙女心を詮索するなんて野暮よ。彼女は練習に戻ったの」と答える。
うつむきながら駆けてきたバイツァオは、ルオバイにぶつかってしまう。謝るバイツァオに「元気なのは練習が足りないからか?」と言うルオバイ。相手の動きが読めたらそれで満足か、稽古中、上の空だぞ、師匠に会うという目標は口先だけかと。バイツァオは「気を引き締めます。きついメニューを組んでください。強くなるためなら何でもします」と返し、その場を後にする。
夜。バイツァオはティンイーのコマーシャルを見ながら「ティンイーの将来は松柏の館長夫人ね。だってチューユエン先輩とラブラブで結婚確実だもん」とシャオインが母に話すのを聞いてしまう。
悲しい気持ちになったバイツァオは、部屋に戻ってシャオツァオを見つめながら「バカね、変な期待しちゃって。誰が見てもチューユエン先輩とティンイーさんはお似合いだわ。ルオバイ先輩の言うとおり、練習に専念しよう」とつぶやく。
冠にしていた接骨木の輪をシャオツァオから外し、引き出しの中へしまってしまうバイツァオ。
翌日。道場へ行こうとシャオインと歩いていたバイツァオに、チューユエンが話かけてくる。バイツァオに話があるとチューユエンが言い、先に着替えに行くシャオイン。
治療の途中で昨日帰ってしまったバイツァオに「あとで、おいで」とチューユエンが言う。うつむきながら「もう大丈夫です。これくらいの傷なら自然に治ります」と返すバイツァオ。チューユエンは「ティンイーの話は悪い冗談だ。だから遠慮は要らないよ」と言う。しかしバイツァオは「ティンイーさんの言うとおり練習に専念します。チューユエン先輩に、ご迷惑はかけられません」と言うと行ってしまう。
元武道ユース強化チームの発足にあたり、岸陽に訓練センターが設立されることになる。チームを率いるシェン監督がTV出演し、松柏の門下生たちも道場で見る。「有名なの?」とバイツァオが聞くと「“魔術師”の異名を取るほど優れた指導者よ。強化チームに入れたら、驚くほどのスピードで強くなれるわよ」と答えるシャオイン。
道場対抗戦を見ながら潜在能力の高い選手を強化選手として選抜すると聞き、ガッカリしてしまうバイツァオ。出場するシウチンは「指導を受けるためにも勝ち進まなくちゃ」と意気込む。
ワインを飲んでいたシェン監督に、当たり年のワインを持ってきたティンハオ。ティンハオが「まさに君のような美女にぴったりの味わいだ」と言い、2人は笑い合う。「あなたのくどき文句に悪酔いしそう。プレイボーイを卒業しないと、お祖父様が心配なさるわよ」と言うシェン監督。ティンハオは「久しぶりの再会で浮かれてしまっただけさ」と返す。
「訓練センター設立に巨額の出資をする目的と、私を呼び出した理由を教えてちょうだい」とシェン監督が聞く。「出資の目的は岸陽と元武道の発展のためだ」とティンハオは答えるが、シェン監督はウソだと見抜く。
「訓練センターは潜在能力を秘めた選手を発掘し、能力を開花させる場よ。選手の選考に際して、外的要因は一切排除する。どんなにお金を積まれても、選考基準は変えないわ」と話すシェン監督。「何も口出しはしないよ。代わりに1つ頼みが」とティンハオは言う。
ルオバイと一緒にバイツァオたち門下生も道場対抗戦へ向かおうとしていた。そんな中、ルオバイにティンハオが声をかけてくる。一緒にいたバイツァオやシャオインたちは先に行くことに。
「チューユエンとは会ったのか?」とティンハオに聞くルオバイ。ティンハオは「長い付き合いだけあってお見通しか。やつのところへ行ったが、相変わらず逃げてばかりだ」と言う。ルオバイは「辞めたやつに関わるな」と返すと「あいつが辞めた時はお前だって怒ってたじゃないか。もう許したのか?」と言うティンハオ。ルオバイはそれには答えず「用件は?」と聞く。「情報提供だ」と言い、有力選手のデータが入ってるタブレットをティンハオは見せる。
一緒に見たイーフォンが「見返りは?」と言う。「要らないよ」とティンハオが言い、ルオバイはありがたく活用させてもらうと話す。
ティンハオが行ってしまうと「絶対、何か企んでるぞ」と言うイーフォン。しかしルオバイは「世界王者だぞ。小細工など必要のない男だ」と言う。
道場対抗戦を見に来たシェン監督が車から降りるのを見るバイツァオたち。握手を頼んでみると、シウチンが駆けて行く。そんなシウチンの背後から車が。気づくのに遅れたシウチンは車に轢かれ岸陽救急病院へ。
右膝骨折をしてしまったシウチンはひと月は歩けない。今日の試合も出れなくなり、動揺するシウチン。バイツァオは「お気持ちは分かりますが、体をいたわってください」と落ち着かせる。
試合は週末に延期になり、病室に来たルオバイはシウチンの代わりにバイツァオに出場してもらうと話す。バイツァオの出場に、その場にいた皆が複雑な気持ちになる。
ティンイーに負けてからスランプだったバイツァオが出場しても勝てないとヤン・ルイやピンピンたちが話しているのを聞いてしまうバイツァオ。
道場で門下生を前にバイツァオは「出場は辞退します」とルオバイに言う。私の実力では歯が立たないと。そんなバイツァオを皆の前に出させ、構えさせたルオバイは回し蹴りをする。その回し蹴りをバイツァオはかわすことができる。「分かったか?お前の実力は以前とは違う。私の蹴りをかわせたのだから十分なレベルだ。決勝戦まで進めば師匠に会えるんだろ?」と言う。バイツァオに「早速、ルオバイの猛特訓が始まるぞ。覚悟しておけよ」と言うイーフォン。うなずくバイツァオ。
バイツァオはルオバイと特訓し、シウチンより強い選手の動画を見せられる。自信のないバイツァオが「私では松柏の看板に泥を塗ってしまいます」と言うと、ルオバイは「なぜ昌海館はキム・ミンチュの試合を黙認した?」と聞く。「ミンチュは子供だから負けても恥にはならず、勝てば名誉に」と答えるバイツァオ。ルオバイは「お前も同じだ。対外試合の経験もなく、無名なのだから何も心配しなくていい」と言う。
再び特訓が始まる。そんな様子をシャオインがこっそり見ていた。「ルオバイ先輩ったらバイツァオだけには熱心ね。こんなの初めて」と少しヤキモチを焼いてしまったシャオインは、あわてて「素質があるから目をかけているのよ。先輩の頭には元武道しかないんだものね。それにバイツァオにとっては初の対外試合。だからいつもより熱が入るのね。私って変な事考えないの」と自分に言い聞かせる。そして「ルオバイ先輩ったら本当に鈍感なんだから。いつになったら思いが届くの?」とつぶやくシャオイン。その時、いつの間にか隣に座っていたイーフォンが「来世だな」と言う。
焦ったシャオインは、いつからここに?とイーフォンに聞く。イーフォンは寝ているところをお前の告白で起こされたと答える。「ルオバイ先輩にバラすの?」と心配そうに言うシャオイン。イーフォンがうなずき、相談の余地もないと分かったシャオインは、イーフォンに背を向け手で顔を覆ってしまう。シャオインが泣き出したと思い、急いで「ウソだよ。ルオバイには言わない」と言うイーフォン。しかしシャオインは「いえ、言ってちょうだい。告白する勇気がなかったの。だから先輩に伝えて」と言う。イーフォンはあきれながらその場を後にする。
これ以上の練習は筋肉疲労が溜まると、バイツァオの練習を終りにするルオバイ。バイツァオは「明日、私は負ける。違いますか?」と聞く。ルオバイが「お前はどう思う?」と聞き返すと、バイツァオは「負けません」と答える。何もいわず、ルオバイは道場を出て行く。バイツァオは「絶対に負けません。必ず勝つ」とつぶやく。
バイツァオが掃除を始めると、シャオインが駆けてくる。「掃除なんていいから休みなさい。私が代わりにやっておく、あとは任せて」と言うシャオイン。そこにシウダー、ヤン・ルイ・ピンピン、インインが。掃除は私たちがすると言うインインに、皆が出場に不満を持っていると思っていたバイツァオは嬉しくなる。
翌日。松柏館は江北館と対戦することに。その試合をシェン監督とティンハオが見に来る。
ーつづくー
ティンハオにからかわれたけど、大事なヒントももらえて良かったー。
あのままではバイツァオがティンハオに嫌な印象を持ったままになるところだったからヾ(・ω・`;)ノ
ティンハオがティンイーと学校に来た時はあんなに大騒ぎしていたのに、ルオバイに会いに来た時はみんなスルー?気づかなかったのかな???
あそこで騒いでくれたら、バイツァオもティンハオが強い選手だと分かったのに…。
そしてシウチンが(;д;)
これは本人にとってつらい。
一生懸命練習してきたのに、肝心な時に…では気持ちの整理がなかなかできないよね。
イーフォンも試合になるとすごくカッコいい(´艸`●)
ふだんはあくびばかりして眠そうにしてるか、ゲームばかりしているのに。
シャオインはルオバイよりイーフォンのほうがお似合いかも?
また2人のシーンが見たいっo(≧▽≦)o
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