卿塵(けいじん)/巫女…リウ・シーシー(劉詩詩)
元凌(げんりょう)/皇帝…ウィリアム・チャン(陳偉霆)
元湛(げんたん)…シュー・ハイチャオ(徐海喬)
元澈(げんてつ)/第十一皇子
元安(げんあん)/皇帝
元漓(げんり)/第十に皇子
朶霞(たか)/阿紫族公主
一晩中、跪いていた元湛に「ただ跪いているより、別の方策を探さねば」と言う元漓。元湛が「卿塵を救う方策が何かあるのか?」と言うと、元漓は手を差し出して頷く。元漓の手を借りて立ち上がった元湛は「頼むぞ」と言う。
桃殀を前に「十二弟も巫族と往来があったとは」と言う元湛。元漓は「冥魘は桃殀長老の弟子だ。私も巫族を守りたいと思っている」と話す。
桃殀は卿塵たちを助けるためには、牢獄を夜襲するしかないと考えていた。しかし元漓は元湛に苦痛を強いるが、1つ方策があると言う。
元漓は元安に会いに行く。楽しく話をしていたが、元安は卿塵の件で来たことは分かっていた。「卿塵の助命は聞き入れられぬぞ。天下を乱した巫族を、朕は決して許さない」と言う元安。元漓は「巫族は災いの種ゆえ卿塵も見逃してはなりません。助命など求めましょうか」と言う。しかし処刑前に別れを告げたいと頼む。巫女だと発覚する前に交友があり、助けてもらったことが、と。元安は会うことを認める。
元漓は元湛と一緒に牢獄へ向かう。結界を解いて卿塵と莫不平の牢の鍵を開ける元漓たち。そして移形換影の術を使い、元漓が卿塵と莫不平を自分と元湛の姿に替え、2人を牢獄から逃がす。牢獄には莫不平と卿塵の姿となった元湛と元漓が身代わりとして残る。
元の姿になり「殿下に見破られたら、湛王と漓王は厳罰に」と戻ろうとする卿塵。しかし「お二方は苦心して私たちを救ってくださった。言い逃れる口実も考えているはずだ。だが今、お前が助けに戻れば、巫族と結託したと断罪される」と莫不平が止める。お前は巫族の将来を担う存在なのだ、感情で動くなと。
卿塵は桃殀と冥魘の待っている場所へ行くことにし、莫不平は深手を負った昔邪を迎えにいく。その様子を陰から見ていた蓮妃は、莫不平のあとを蝙蝠に追わせる。
敵陣へ行った朶霞は木頦沙と会う。取引をしに来たと話す朶霞は「私を娶りたい?」と聞く。「当たり前です」と木頦沙が答え、朶霞は「いいわ、応じる」と言う。「私と元凌の結婚も互いに目的があってのこと。答えてちょうだい、私と取引をするつもりは?」と言う朶霞。木頦沙が条件を尋ねる。朶霞は「私は幼い頃から気高かったわ。平凡な男に嫁ぐくらいなら、独り身を選ぶ」と言う。「お望みなら魏国を贈りましょう」と言う木頦沙。朶霞は「廃墟から兵を退き、阿紫族の領地を奪還して。そうすれば、あなたに嫁ぐわ」と告げる。少し考えた木頦沙は「いいでしょう。二言はなしですぞ」と言う。
牢獄に来た鳳衍が「どうだ、決心はついたか?双星が誰か白状するなら、罪を軽減しよう。かつて父娘だった情に免じて、助命を嘆願してやってもよい」と言う。しかし布団をかぶっていた相手は卿塵ではなく元湛だった。そして隣の牢には元漓が。
跪いている元漓と元湛に「どういうことだ。漓、そちから話せ」と言う元安。元漓は「私にも分かりません。卿塵と話した後、七兄上と帰宅したはずが、目覚めたら牢獄にいたのです」と答える。元安が「湛よ、今度はそちの番だ」と言う。「獄吏の証言によれば、私と十二弟は昨夜、それぞれ王府に戻りました。なぜ牢獄にいたのか想像もつきません」と話す元湛。
元安は「湛王と漓王を王府に軟禁し、すべての職を解け」と命じる。
皆が下がった後、元安は「“双星現れ、風雲急を告げる”、そちは信じるか?」と孫太監に聞く。孫太監は「私は陛下だけが誠の天子だと信じています」と答える。「この手で奪い取った天下を流言ごときで奪われてたまるか。双星の邂逅が何だというのだ。奴らの思いどおりにはさせぬ」と言う元安。そして元安は「人を遣わし、何としても卿塵を捜し出すのだ。殺してかまわぬ」という密命を下す。
莫不平から卿塵が桃殀の元へ向かったと聞いた昔邪。城内は危険なため、昔邪は桃殀と観海崖で落ち合うことにし、霊蝶を放つ。
蓮池宮にいた蓮妃は、蝙蝠からその情報を得ると「観海崖ね。師兄、師姐、死別の苦しみを味わうがいいわ」と高笑いする。
苦しそうな元溟が繊舞の位牌に触れると、位牌が燃え始める。「繊舞、行かないでくれ」と位牌に手を伸ばす元溟。そんな元溟を後ろから抱きしめ「閣主、禁術は控えてください。命を落とします」と武娉婷が言う。武娉婷は「生きてください。閣主が死ねば、誰が繊舞を懐かしむのです?生きていれば繊舞の存在も消えません」と訴える。そのとおりだと元溟が落ち着いたところに、蝙蝠が飛んでくる。蝙蝠は「巫族、城外、観海崖」と元溟に伝える。元溟は「巫族は繊舞を死に至らしめた元凶だ。配下を集結させよ」と言う。
卿塵は桃殀と冥魘の元にたどり着く。牢獄から出られた経緯を卿塵が話したあと、昔邪の霊蝶が飛んでくる。“師妹、莫長老と再会した。城内は危険ゆえ、観海崖で落ち合おう”という昔邪の伝言を受け取る桃殀。桃殀は昔邪が霊蝶を飛ばせるほど回復していることを喜ぶ。
「卿塵、あなたは暗巫の禁術で内傷を負ったわ。霊力は使わないで。さもないと焔毒が経絡に流れ、心の臓が止まる」と桃殀が話す。うなずき「溟王は暗巫の禁術を習得したうえ、多くの配下を抱えています」と言う卿塵。桃殀は「暗巫には蓮妃も関与しているわ。蓮池宮で死んだ定水は、ただの偽物だったのね」と言う。
卿塵が「蓮妃様は凌王の母上です。彼女が師匠を監禁したなら…」と心配すると「憶測はせず、師兄に直接、尋ねましょう」と言う桃殀。
桃殀たちの元へ向かっていた昔邪たちの前に暗巫が。莫不平は「桃殀長老が危険です。ここは私にお任せを」と言い、昔邪は先を急ぐ。
卿塵は桃殀から霊力を与えられる。「すぐに回復するわ。聖巫女の重責を担うあなたを、全力を尽くして守りましょう」と言う桃殀。
桃殀は昔邪と落ち合った後、急いで離境天に戻るつもりでいた。しかし卿塵は「阿紫族の元へ行き、凌王殿下を捜しても?」と頼む。幽霊石で瞬間移動すると。桃殀は「師兄に相談して決めなさい」と言う。
卿塵たちの前に元溟とその配下が現れる。聖巫女がいれば巫族は滅びないと思った桃殀は、巫族を卿塵に託し「凌王を助けなさい」と言うと、卿塵と冥魘を幽霊石で瞬間移動させる。
1人残った桃殀は、元溟の禁術を受けてしまう。そこに昔邪が。昔邪は元溟の配下たちを術で倒し、飛ばされていた桃殀を空中で抱きとめる。
昔邪の腕の中で「正直に言います。あなたと添い遂げることを夢見てきました。なれど、これでお別れです。あなたに夢を残すこともできそうにありません。許してください。ひと足先に旅立ちます。この想いは来世で遂げましょう」と言い、桃殀は亡くなってしまう。昔邪は桃殀を抱きしめ「君と歩んだ生涯に悔いはない」と言う。そこに蓮妃が。
「冷淡かと思いきや、情念を断てなかったようね」と言う蓮妃。昔邪は「すべてを犠牲にしても、巫族を滅ぼす気か?」と言う。蓮妃は「私の秘密を知る者を消さねば、心安らかに眠れないわ。凌には父親である先帝の敵を討たせ、天下を奪わせる。巫族が凌の天下の礎を築くのよ」と返す。「いつか凌王が母の所業を知る日が来るだろう」と言う昔邪。蓮妃は笑うと「そんな日は来ない。事情を知る者を1人残らず始末するからよ」と言う。
蓮妃は昔邪を襲おうとするが、莫不平たちが駆けつける。莫不平は昔邪を逃がしたあと、自分もその場を後にする。
昔邪と蓮妃の会話を陰で聞いていた者がいた。そのことに気づいていた蓮妃は蝙蝠に探らせ、元溟だったと分かる。“かの者だったのね。すべて知られたなら、ますます面白いことになったわ。元安の帝位をめぐり、泥沼の闘いが起きる”と思う蓮妃。
洮陽に飛ばされた卿塵と冥魘。しばらく霊石も使えないため、戻ることはできない。
冥魘は「師匠は私たちを逃がしてくれたわ。その気遣いを無駄にしないで」と卿塵に言う。「深手を負った長老が戦えるはずがないわ」と不安を口にする卿塵に、冥魘は「だから巫族を守るため、凌王を捜すのよ。師匠のためにも」と気丈に話す。
涙を拭った冥魘が偵察に行くと、卿塵の体から生命の花が出てくる。その花を見ながら「長老」と言った卿塵は泣き崩れる。
朶霞が木頦沙の護衛と戻ってくる。門の前で護衛たちを帰らせる朶霞。
幕舎の中で「昨夜、何が起きたか尋ねないの?」と朶霞が元凌に聞く。元凌が「話したいなら聞く」と言うと「木頦沙は私のせいで反乱を起こしたわ。私が決着をつける。魏国を巻き添えにできないし、灝王殿下に万一があれば申し訳が立たない」と朶霞は話す。「木頦沙と簫続は魏国に侵入したうえ、民を殺した。これは私怨ではなく、領土をめぐる争いだ。盟友である阿紫族の困難は魏国の困難でもある。だから今後は独りで危険を冒すな」と言う元凌。朶霞は「安心して。木頦沙は一時的な撤兵に同意したわ。梁国の包囲さえ突破すれば、廃墟を解放できる」と言う。
ーつづくー
卿塵と莫不平が無事に牢獄から出れてよかった!!
でも、この時空では昔邪ではなく桃殀が…。
やっと昔邪と会う事ができたのに(;△;)
朶霞は本当に木頦沙に嫁ぐつもりなの!?
元凌を想い続ける朶霞を無理やり娶っても、朶霞を幸せにすることはできないし、木頦沙自身も幸せになれないのに…(;´д`)ノ
その前に木頦沙が約束を本当に守ってくれるかも不安。
皆が命がけで卿塵を守ってる。
だから卿塵と元凌には幸せになってもらいたい。
早く卿塵が元凌と会えるといいんだけど…。
いろいろ知った元溟の今後の動きも気になる。
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元漓と元湛が目くばせし合っているのを初めて見たかも~。
初めてといえば、元漓が元安の元に参上するのも珍しいですよね。
元漓らしく父のご機嫌を取って可愛くおねだりしてましたね(≧▽≦)
ちなみに(術で)姿が変わっていても、どっちが卿塵でどっちが莫不平か分かりやすくてさすが!と思いました(≧▽≦)
桃殀は昔邪にやっと会えたのに・・・。感動的な再会なのに切なかったですね。
でも卿塵の生命の花びらが今回は落ちなかった??
朶霞の決断も辛いですね。取引・・
元凌との契約結婚?はともかくとして、木頦沙に嫁ぐのはお互いが不幸の道を進むだけでは?( ;∀;)