斉の祭天の儀式に魏の兵が参列し、不満に思う大臣たち。しかし先帝の跡取りが一人しかいないため、大臣たちは皇太后に何も言えない。
婁昭君が現れ「天と地と祖先の霊に宣言する。我、天命を受けたり。皇帝陛下の御子に生まれし皇子を、慈しみ育てんことを」と言う。
鳳印を前にひざまずく大臣たち。
「薪に火を焼べ、天を祭る」と臘梅が言い、火をつけようとする。しかし油をかけたはずの薪に火がつかない。「すぐに取り替えよ」と婁昭君が言うと、偽の皇子が泣き始める。「これぞ天の行為に背く行為」と大臣が言う。「戯言を申すな、私は…」と婁昭君が言い返そうとした時「婁氏。戯言ではないわ。あなたは国を売り、皇太弟を陥れた上、偽の皇子を世継ぎにしようとしている。天は謝った行為は認めないわ」という声が祭天場に響き渡る。大臣たちからも「悪事を働いた婁氏を罰せよ」という声が上がり始める。そこに陸貞が来る。
陸貞は「あれは偽の皇子です」と赤子を指差す。私が預かっている赤子こそ、誠の皇子、皇后に養育を頼まれたと。そして「私に背く者は天に背く者。国を売った裏切り者に、誠に帝位を渡してもよいのですか」と言う陸貞。慌てて婁昭君は「陸貞はすでに亡き者。鳳印を持つ私が正義だ」と言う。しかし陸貞は「ここに国璽がある」と差し出し「私の言葉は天命だ」と告げる。
大臣たちから「陛下の仇を討て」と言われ、婁昭君は剣で陸貞を殺そうとする。その婁昭君めがけて矢が飛んで来る。矢は婁昭君の袖にあたり、そのまま薪へ刺さる。矢の飛んできた方を見た陸貞は、そこに立つ湛を見つける。「湛なのね」と言う陸貞。
湛は貞の元まで駆けて来ると、貞を強く抱き締め「今、帰った」と言う。
「婁氏、悪事もここまでだ」と言う湛。矢で身動きのとれない婁昭君は「たとえ死んでも私はお前のことを呪い続けてやるぞ」と言う。
湛は大臣たちの前へ行き「皇太后の罪は万死に値する。私は皇太弟として亡き陛下の遺志を尊び、天に変わって陛下の仇を討ってみせよう」と言い放つ。婁昭君は笑うと、手を振った勢いで無理やり矢から袖を離し、剣を手に取って自らの首筋を切ってしまう。その瞬間、薪から炎が上がり、婁昭君を包み込む。「母上、姉上、陛下、皇后、とうとう仇を討ちました」と言う湛。
大臣たちから「皇帝に即位なさいませ」と言われ、高湛は「皆の意向とあらば、それを天命と心得よう。私は祭天の儀式も太極殿での即位式も行なわぬ。なれど、この場をもって、この高湛は斉の皇帝となる」と宣言する。
陸貞はひざまずき、自分の持っていた国璽を差し出す。高湛は貞を立たせ、それを受け取る。
総てが終わり、共にいられる幸せを湛と貞はかみしめる。
貞は魏から碧のおかげで逃げられたことを湛から聞く。そして碧が亡くなったことも。
「貞、正式に君を皇后にする。明日皆に宣言しよう。盛大な式を挙げよう」と言う。陸貞は嬉しそうにうなずく。
翌日。高湛は玉座に座る。高緯は皇太子に。
湛は陸貞を皇后に冊立しようとする。しかし「なりませぬ」と大臣が言う。湛はその時、初めて蕭喚雲が貞を演の側室にしていたことを知る。
陸貞と内々に婚儀を行っていた高湛は、公に知らせていないだけで陸貞はすでに妻だと忠叔父と沈嘉彦に話す。しかし忠叔父は、世間は知らず、陸様は表向きは先帝の側室、自重なさるべきだと言う。喪があける前に皇后に立てるのは無理があると。
頭が痛くなった湛は、忠叔父と嘉彦を下がらせる。二人がいなくなった後、湛は霊薬を飲む。
陸貞は元禄と一緒に丹娘の墓へ行く。陛下が丹娘に司膳司の官職を与えてくれたことを話す陸貞。元禄は一口酥をお供えし「思う存分、食べてくれ。君の年季明けを待っていたのに残念だ」と言う。
大臣の反対を知り「皇后の称号など望まない」と陸貞は湛に言う。しかし湛は「必ず君を皇后にする」と話す。鮮卑や柔然の者は兄が亡くなったのち、弟がその妻を娶ることができる、私の祖父もそうだった、喚雲はそれを承知で君に頼んだと。
必ず説き伏せてみせる、と言った湛が、突然の激しい頭痛に苦しみ出す。
寝所に戻った湛は、霊薬を飲み落ち着きを取り戻す。しかし、誠に霊薬に効き目があるなら、服用する回数が減るはず、妙だと忠叔父が湛に言う。二日に一度だった発作が日に一度になり、近頃では繰り返してあのようなことが起きると。やはり怪しいと湛も貞も思い、侍医に調べさせる事にする。そこに陳国の韋将軍がみえたと元禄が知らせに来る。
韋将軍の持って来た高価な品々に驚く湛。それらの品が祝い事に必要な物ばかりだと言う韋将軍。そして湛は文帝陛下の要求した三つ目の条件が、娘・同昌公主を皇后にすることだったと知る。
同昌公主と叔母の越国夫人も韋将軍と一緒に来ていた。
湛は道義にもとるとあれば、約束を果たす義理はない、相談もなく、輿入れの支度を整えて送り込むとは言語道断、例え天下に背いても陸貞を裏切ることはではないと張大臣に話す。それを陰からそっと聞いていた貞は、嬉しくて涙が溢れてくる。
湛は越国夫人に、たしかに約束はしたが道義にかなわねば三つ目の条件はのめないと伝える。そして陸貞が正式な妃だと話す湛。しかし越国夫人は今は強い意志をお持ちでも三日経てば変わると言う。
陸貞の元へと行った湛は、柔然の歌を歌ってほしいと頼む。陸貞は湛を胸に抱きながら歌を歌う。
湛が正気を失ったと聞き、貞は急いで向かう。剣を振り回す湛は、陸貞のことも婁昭君と思い込み、貞が「あなたの妻の陸貞よ」と言っても分からない。貞は湛の頬を叩き「しっかりしなくては」と言う。ようやく正気を取り戻す湛。
霊薬に五石散が入っていたことが分かる。「薬効が強いので傷の治癒力は高まりますが、常用すれば中毒を起こします」と陸貞に話す忠叔父。その上、薬が古傷を刺激するせいで、乱心すると。「越国夫人が陛下に三日も経たずに気持ちが変わると申したのはこれだったのか」と言う元禄。貞は解毒薬を盾に取って縁組みを承諾させるつもりだと悟る。「元禄。侍医たちに解毒薬を探すよう申し付けて」と言う貞。
貞は湛に五石散が霊薬の中に入っていたことを話す。卑劣な手を、と言う湛も、これがあったからいきなり公主を送り込んで来たと分かる。
都中の名医を集めて霊薬を調べると、五石散の毒を取り除いても別の毒が作用してしまうことが分かる。そして両方を取り除くことはできないと侍医は言う。
ーつづくー
こちらでもあのアイテムが!!
湛も格好良かったです(*´ω`*)
婁昭君の死んだ時のあの炎は…亡くなった皆の恨みなの?それとも天罰?それとも演が母を連れて行ったの?何だかすごく不思議な出来事で…何といえばいいのか(;´д`)ノ"
丹娘には生きているうちに司膳司で働かせてあげたかったな。
そして元禄は丹娘の年季明けを待っていたのね(;△;)
それを聞いたら、また切ない。
陳国の第三の要求が明らかに。
文帝陛下、何てことを言い出すんだ!!
いや、その前に霊薬に変なものを入れるなんて卑怯すぎる(*`ω´*)
ようやくようやく高湛と陸貞が幸せになれると思ったのに…。
とうとう残りも1話になってしまいました。
どんな最終話が待っているんだろう…。
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湛もやっぱりかっこいい~(*^^*)
婁昭君の企みが暴かれよかった~うんうん、あの炎は~(⌒▽⌒)
うささんの考えの、演が連れて行った!っていうのがいいかも~
越国夫人( *`ω´) 冷たそうな感じ!
湛に毒を~( ; ; )陸貞が怒るのは当然!なんだけど越国夫人は何か策があるんだね~
怖い怖い!
丹娘のお墓のシーン、もっと元禄が悲しんで欲しかったな~泣いて欲しかったな~
もう後一話ですね!寂しくなると思います。
うささんの感想、皆さんの感想が楽しみですね~
うささん、もう少し頑張って下さいね~
婁昭君の権力欲がこれ程とは・・・
愛してた息子が死んでも偽の皇子を仕立ててでも権力を欲するとは(TT)
それでも天罰はやっぱり当たる!!!
あの炎は色々想像できますが、仇が討ててよかったです(*^^*)
大事な人たちをたくさん失ってやっと幸せになれると思ったのに湛の具合は悪いし、同昌公主を皇后に!?(;△;)
次回最終回よね?と思わず確認してしまいました(;;)
丹娘が側にいないのは寂しい(;;)
湛と陸陸貞、幸せになれるかな?最終話が気になります。
うささん、ありがとうございます。
婁昭君の手に、斉が落ちなくてよかった(ほっ)
それにしても、内乱が多い国の設定ですが、
やっと落ち着くかと思いきや、
高湛の薬漬け。。。
流石の陸貞も手だてがないみたいですし、
どうなるのでしょう。。。
せめて二人には幸せになってほしいのですけれど。。。