卿塵(けいじん)/巫女…リウ・シーシー(劉詩詩)
元凌(げんりょう)/皇帝…ウィリアム・チャン(陳偉霆)
元湛(げんたん)…シュー・ハイチャオ(徐海喬)
元澈(げんてつ)/第十一皇子
元安(げんあん)/皇帝
元漓(げんり)/第十に皇子
朶霞(たか)/阿紫族公主
霊蝶により、暗巫が離境天に現れたことを知る卿塵。それを知った元湛は卿塵に「行け」と言う。卿塵は元湛では暗巫の術に対抗できないと言うが、元湛が「私を信じろ。任せてくれ」と説得し、卿塵は離境天に向かう。
武娉婷率いる暗巫たちと戦う巫女たち。離境天に来た卿塵が、冥魘を助ける。
「長老は?」と卿塵が聞くと、冥魘は「碧瑶たちと逃げたわ」と答える。うなずいた卿塵は、冥魘と一緒に皆を援護することに。
卿塵たちと武娉婷たちが戦おうとしている時、桃殀が戻ってくる。両者の間に川の水で壁を作る桃殀。武娉婷が「いつまで持ちこたえられるか見ものね」と言うと、桃殀が「暗巫ごときが離境天を制圧できるとでも?侵入を許したのは、ある方の行方を探るためよ」と言い返す。
卿塵は氷藍晶の玉牌を取り出し、桃殀に「湛王からです」と伝える。氷藍晶は他人の心に入り込めるため、卿塵は昔邪を捜し始める。
卿塵は蓮池宮に捕われている昔邪を見つける。「師匠はずっと蓮池宮に」と卿塵が言い「蓮妃と関係が?」と口にする桃殀。卿塵は自分が離境天に残ることにし、桃殀に昔邪を救いに行かせる。
卿塵たちの後方から、兵と共に鳳衍が迫ってくる。背後にも術で結界を作る卿塵。「父上」と言う卿塵に「父上?私には荷が重すぎる。お前は妖女ながら鳳家の娘をかたり、私と殿下を欺いた。大胆不敵な奴だ」と言う鳳衍。卿塵は「確かに私は巫族です。私たちの離境天で殺生は許しません」と返す。鳳衍が「溟王が言っていたとおり、湛王も事情を知っていそうだな」と言う。
水でできた壁が限界に達し、卿塵は残っていた巫女たちを逃がす。すぐに壁が壊れ、卿塵もその場を後にする。
ハッとして寝台で目を覚ました蓮妃は、体を起こすと「誰なの?霊力を使い、私の夢の中に入り込み、心を読み取ったわね。夢に入り、心を読む。まか巫族が?」とつぶやく。
卿塵からの霊蝶で、昔邪が蓮池宮にいることが分かった莫不平。心を読まれた者はすぐに気づくため、巫女たちと急いで救出に向かう。
元湛と元溟の戦いも激しさを増していた。何度も暗巫の術で痛めつけられてしまう元湛。そこに戻って来た卿塵が元溟を飛ばす。そして元湛の首に手をやり、襲うふりをする卿塵。卿塵は元溟に気づかれないよう「巫族は無事です。鳳衍の前で私と戦うふりを」と元湛に伝える。溟王と鳳衍は手を組んでおり私は逃れられない、道連れにしたくないと。元湛は嫌だと言うが、卿塵は元湛を一度飛ばした後、霊力で剣を自分に向けさせ、自分を刺すように仕向ける。刺された卿塵は「あなたが無事なら、私は生き残れます」と言う。
卿塵を追いかけて鳳衍と兵が来る。元湛は卿塵から剣を抜き、つらい気持ちで「鳳丞相、いいところへ。妖女を皇宮に連行し、父上に処分を任せよ」と命じる。
卿塵は捕まり、連れて行かれる。
ふらつく体で蓮妃が昔邪の元へ来る。「心を読まれたわ。でも巫族の残党ごときが、お前を救えるとでも?」と言う蓮妃。昔邪は「離境天にたのに、なぜ巫族をそこまで憎む?」と聞く。蓮妃は「私と巫族は、もはや無関係よ。邪魔する者は1人残らず殺してやるわ」と言う。私はすべてを元の状態に戻したいだけだと。
蓮妃は昔邪を殺そうとするが、その前に莫不平たちが来たことに気づき隠れる。
昔邪を見つけた莫不平は、巫女たちと結界を破り昔邪を救い出す。陰からその様子を見ていた蓮妃は“莫不平を利用して霊石を集めるつもりが、昔邪を奪われてしまうなんて”と思う。
伏連籌の崩御を長く隠し通せないと思った夸呂は、各部族から兵権を奪おうと考える。各部族長は夸呂より木頦沙と親しくしていた。万一を防ぐため、木頦沙を殺すしかないと思う夸呂。
元澈は「まずいぞ。八大部族の族長は、全員、木頦沙に忠誠を誓っている」と元凌に伝える。「阿紫族の中で木頦沙を制圧できる者はいない。謀反が起きれば洮陽は戦場となろう」と言う元凌。
幕舎。木頦沙は元凌に「昨日の件ですが、答えはでましたか?」と聞く。元凌は「我々は洮陽を奪還したばかりだ。今、撤兵すれば梁軍が再来する。そうなれば城を守れない」と話す。「阿紫族の城は阿紫族が守ります。助太刀は無用です」と言う木頦沙。元凌は「本当にそうなら龍涸も洮陽も梁軍には奪われなかったはず。おごらぬほうがよい」と言う。
「凌王殿下は、ずっと私を警戒しています。なぜですか?」と木頦沙が聞く。「自分の心に聞け」と返す元凌。木頦沙は「元凌。今日、洮陽から出て行け」と言う。元凌は「朶霞公主と約束した。玄甲軍は二度と敵軍に城を奪わせない。私だけが阿紫族を守れる」と話す。「無礼にも程があるぞ。阿紫族を侮辱するな」と鞘から抜いた剣を元凌に向ける木頦沙。その時「やめなさい」と言いながら入ってきた朶霞が木頦沙を止める。
「総帥に手を出した者は、軍法で裁く掟よ」と言う朶霞。今度同じことをしたら容赦しないと。木頦沙は「構いません」とやめようとせず、朶霞は自分の剣の柄で木頦沙の胸を突く。飛ばされた木頦沙は朶霞に「今日の選択を後悔されませぬように」と言って出て行く。
「予期したとおりになった。阿紫族のために、接し方あるまい」と言う元凌。
砂漠へ向かった木頦沙は怒りが収まらない。そんな木頦沙の前に簫続が歩いてくる。簫続は夸呂が動いていることを話し、夸呂の密書を見せる。
夸呂が間もなく各部族から兵権を奪い、自分も切り捨てる気でいると分かる木頦沙。
木頦沙は八大部族の族長を集め、夸呂が兵権を奪うことを話す。「王の崩御を伏せていたのも思惑があってのことだ。今こそ立ち上がらねば夸呂に先を越されるぞ」と言う木頦沙。族長の中から「約束したことは果たせるのか?」という声が出ると、木頦沙は「何だと?約束を破ったことなど一度もないはずだ。私の王位簒奪を助ければ、龍涸と洮陽は皆に与えよう」と言う。それを聞いた部族長たちは、木頦沙に従うことにする。
慌てて元安の元に来た孫太監は「溟王殿下がおいでです」と言う。「嘘を申すな」と元安が返すと「滅相もありません。誠に溟王殿下です。なんと、ご息災でした」と言う孫太監。立ち上がった元安は「生きていたとは」とつぶやくように言う。
元溟は朝華殿から致遠殿まで叩頭の礼をしながら来る。そばには鳳衍もいた。
謁見が許され、元溟と鳳衍が元安の前まで来る。「そちは崖を越え、激流の川に飛び込んだ。300人の御林軍に10里四方を操作させたが、何の痕跡もなかったぞ。正直に申せ。どうやって生還した?」と言う元安。元溟は「父上の恩恵を受けて幸いにも生還できました」と答える。元安は「鸞飛は?」と聞く。元溟は「鸞飛は…」と口ごもり、元安は「不届き者め。よくも戻れたものだ」と言う。そちは済を害したうえ鸞飛を自害に追い込み、皇太子の廃位を招いたと。
「私の過ちです。ですが事情があったのです。それを伝えるために戻りました。私は帝位など狙っていません。父上を喜ばせ、悩みをなくしたい一心であのような行動を。叛心を抱くのは別の者です」と訴える元溟。元安は「黙れ」と言って机を叩くと「そちは手段を選ばず、権力を握ろうとした。そのような息子などいらぬ。すでにそちの墓を建てた。それゆえ、生きておられては困る」と言う。
「誰か。この不孝者を捕らえよ」と元安が人を呼び「溟王殿下の起こした一件は本意ではありません」と言う鳳衍。元安は「つまり鳳丞相はすべて知っていたと?」と聞く。鳳衍は「確かに存じておりました。陛下を欺いた罰は受けます」と言う。「主君を欺いた者は死罪だ」と元安が言い、鳳衍は「私が犯した罪は万死に値します。しかし、せっかく溟王殿下が生還なさったのです。凌王と湛王が巫族と手を結び、陰謀を企てたという事実を暴きましょう」と話す。
どういう意味か聞く元安。元溟は「卿塵が、どの皇子と親しいか、父上ならご存知かと」と言う。元安が「つまり凌と湛が謀反を企てたと?」と尋ねる。「まさしく。“双星現れ、風雲急を告げる”、この言葉を信じた四兄上と七兄上は、巫族の力を借りて朝廷を覆すため卿塵と結託したのです」と話す元溟。私は偶然にも卿塵が巫族だと知りましたが、証拠がなく父上に報告できませんでした、それどころか察知され口封じのため罠を仕掛けられたのです、その結果、私は崖から落ち鸞飛は自害を、と。
元安は「生還したということは、十分な証拠があるのだうな?」と聞く。鳳衍は「例の巫女は日晷陣に入った際、妖術の力で生き延び、皆の目を欺きました。しかし今回、兵で包囲したところ自分が巫女だと認めたのです。疑いようがありましょうか」と答える。卿塵が牢獄に入っていると聞き、元安は自ら尋問することに。
元溟と鳳衍を下がらせたあと、元安は「溟が生還したことは、決して灝に知らせるな」と孫太監に命じる。
駆けてきた元澈は、朶霞と元凌に「木頦沙が各部族を率いて謀反を」と伝える。木頦沙を問いただそうとする朶霞に「心を決めた者に何を言おうと無駄だ」と止める元凌。朶霞は「私が悪いのよ。謀反へと追いつめたわ」と自分を責める。しかし元凌は「昔から異心を抱いていた。今回の件は口実だ。焦るな。まず族長たちの本心を探ろう」と話す。
元澈が間者を遣わせに行き、元凌は「公主の名で各族長を集め、本心を見極めろ」と朶霞に言う。
元安に会うため元灝が来る。「皇太子は空位のままだ。考えは決まったか?」と元安が聞く。しかし元灝は皇太子の件で来たのではなかった。「目下、梁軍と交戦中です。兵糧の補給は兵の命に関わります。この責務を私にお任せください」と言う元灝。2人の息子を戦場に送っている元安は「そちまで行かせたくない」と話す。それでも自分が皇太子だった頃、魏国に貢献できなかった元灝は、弟や民に罪を償う機会を与えてほしいと頼む。そうすれば忌憚なく帝位を継げると。元溟が生還したことを元灝が知れば、血生臭い争いは避けられないと思う元安。元灝を都から遠ざけるのも1つの手かもしれないと思った元安は「兵糧の輸送を行うのも一種の訓練になる。だが何と言っても戦場ゆえ、危険が伴う。そちへの要求は1つだ」と元安が言う。必ず生きて戻れ、と。
ーつづくー
昔邪がやっと救出されてよかった(;△;)
でも、卿塵が捕まってしまって、これでは2人が会えないよぉ。
卿塵の傷も心配。
元湛もつらかったよね…(;△;)
そして木頦沙が謀反を…。
八大部族の長老たちと、木頦沙が親しかったなんてヾ(・ω・`;)ノ
いよいよ元安の前に現れた元溟。
嘘ばっかり!
嘘ばっかり!
嘘ばっかり!
と画面に向かって言っちゃったのは私だけじゃないはず!!(たぶん)
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姐姐、今回は画面に向かってつぶやいてしまいますよね。
元安もやっぱり使えるものは使えきってしまう、
某皇帝の泥水も・・・というエピを思い出しました。
都で卿塵は捨て身ですし、戦場で元凌も。。。
今回よかったのは、昔邪が救われたこと。
早く復活して、この混乱を収集することに力を尽くしてほしいです。。。
良かったけど随分アッサリした救出でしたね、蓮妃はなすすべもなく?(;^_^A
元湛は卿塵を刺したくなかったですよね。
元湛は冷静で賢い人だけど、これはちょっとトラウマになりそうかも( ;∀;)
元溟と一緒に叩頭の礼をしてるのは誰かと思えば鳳衍でしたか( ̄▽ ̄;)
元安は息子の生還は嬉しかったと思うけど、元溟のことをすぐに信用するかどうかは・・??