中国ドラマ「酔麗花~エターナル・ラブ~」第28話 あらすじ
卿塵(けいじん)/巫女…リウ・シーシー(劉詩詩)
元凌(げんりょう)/皇帝…ウィリアム・チャン(陳偉霆)
元湛(げんたん)…シュー・ハイチャオ(徐海喬)
元澈(げんてつ)/第十一皇子
元安(げんあん)/皇帝
元漓(げんり)/第十に皇子
朶霞(たか)/阿紫族公主
卿塵が薬の調合をしている間、元凌は卿塵の姿絵を描く。
元溟は武娉婷と会い「暗巫の長老は殺したが、依然、巫族が優勢だ。今後はお前が暗巫を統率せよ。勢力回復に勤め、私を助けるのだ」と話す。「承知しました」と答える武娉婷。元凌は自分の右手を武娉婷の左肩に置き「安心しろ。私に尽くせば離境天の者を必ず殲滅してやる」と言う。「殿下は命の恩人です。暗巫の主宰の地位は望みません。殿下のそばにいたいだけ」と武娉婷が言うと、元溟は何も言わずに見つめる。武娉婷はすぐ「命を尽くします」と言う。「何年、私に仕えた?」と元溟が聞く。武娉婷は「1年ほどです」と答え、出会った日を思い返す。
武娉婷は任務に失敗し、掟によって顔を隠した蓮妃から自害を迫られていた。命乞いをしていた武娉婷だったが、なくなく自害しようとする。それを止め「人は誰しも過ちを犯すもの。見逃しては?今は人手が足りません。生かしておけば、将来、功を立て償うはずです」と蓮妃に言ってくれた元溟。蓮妃が去って行き、元溟は追いかけようとする。武娉婷は引き止め「私も直接、顔を見たことはありません」と言う。
ひざまずいた武娉婷が「恩人である殿下に、今後、命を賭して仕えます」と言うと、元溟は「命は賭さずともよい。忠誠を尽くしてくれ」と告げる。そして死んでも殿下を裏切りません、と誓った武娉婷。
元溟は「事を成せば、お前は自由だ」と言う。「自由?結構です。そばに置いてください」と頼み、武娉婷は元溟にしがみつく。そんな武娉婷を自分から離すと、元溟は「お前にも私の天下の一端を担わせる。だが、私が愛するのは繊舞だけだ」と言って、その場を後にする。
閉じ込められていた昔邪が「蓮妃、深手を負ったか」と言う。ふらつく蓮妃は「いい弟子を持ったわね。巫族は晴れて無罪に」と言い返す。「身代わりは?」と聞く昔邪。蓮妃は「殺されたわ」と答える。でも逃げられるとは思わないことね、死んだはずのあなたを助けに来る者はいない、と。昔邪は「傷を治してやる。私たちは生死をともにした仲だ」と言う。笑うと「そう言えば封印を解くとでも?命ある限り諦めないわ。元安に愛する者を失う痛みを与え続ける。息子たちを1人ずつ死に追いやるわ。巫族が邪魔立てすれば、また離散させるだけよ」と言う蓮妃。
昔邪は復讐からは何も得られない、先帝は戻ってこない、最終的に傷つくのは自分だぞ、と説得しようとするが、蓮妃は聞こうとせず行ってしまう。
巫族が汚名をそそいだことを喜ぶ昔邪。しかし「姉妹」と言うと、目を落とす。
元凌が姿絵を描き終わると、卿塵は机にうつ伏せ眠ってしまっていた。風が入らないよう窓を閉め、自分の上着を卿塵にかける元凌。
居眠りをしていた父・元安を皇太子が起こす。皇太子は「明日の巫族との面会が気がかりなので?」と心配する。元安は皇太子を座らせると、話し相手をさせる。「君主たる者、勝負所を見極めねばならぬ。押すべき時は押し、引くべき時は引くのだ。だが引いたとしても負けでなく、何事も大局を見定める必要がある。それこそが治国の道、君主の道だ」と話す元安。皇太子は君主の地位が好きか尋ねる。元安は少しの間の後「即位するまで、ずっと渇望していた。至高の権力と天下を覆い、誰をも跪かせる威光をな。即位後は何といっても天下を握り、自由を享受している」と答える。
「自由を?」と言った皇太子が「しかし父上は外出さえ思うようにできません。なぜ自由だと?」と聞く。静かに笑った元安は「自由とは相対的なものだ。臣下は自由に見えるが君主に命運を握られている。朕の願いは己の天下を守ることだけだ。知っているか?天下を守るは天下を得るより難しい。朕は君主の地位を守り抜く名君になりたい」と話す。
元安は国庫を充実させるため、均田令を施行するよう皇太子に命じる。
部屋に充満した煙にむせ、目を覚ます卿塵。肩にかかっていた上着が落ち、取ろうとした卿塵と駆け寄った元凌の顔が近づく。「君に暖を取ってもらおうかと。だが起こしてしまったな」と言う元凌。卿塵は「長年、行軍してきたのに、火もおこせないの?」と聞く。元凌が「いや、君の木炭が湿っていた」と言うと「木炭のせいにするのね」と返す卿塵。元凌は口づけしようとするが、また卿塵は逃げてしまう。
卿塵が首に手をやり「疲れがたまっているようだな」と元凌が言う。「そうでもないわ。急に眠気に襲われただけよ。隣の部屋に寝台があれぱ、鳳府に帰らずに済む…」と卿塵が言いだし、元凌はつい「置こうとしたが部屋が狭すぎて無理だった」と言ってしまう。卿塵は元凌が設計したと分かり「何をしてくれていたか、全然、知らなかった」と言う。
元凌が「明日、来るよ」と言うと「また来るの?」と卿塵が驚く。「明後日も、その次も毎日だ」と返す元凌。元凌は「妃の選抜中ゆえ送れぬ。気をつけよ」と言って、姿絵を持つと帰っていく。
元凌が凌王府に戻ってくると、元澈が待っていた。「この絵を表装し、大兄上に届けよ」と姿絵を元澈に渡す元凌。そして「私が選んだ妃だ。鳳府に絵師は不要だと伝えてくれ」と頼む。
寝ようとする元凌に、元澈が「謝りたいことがある」と言う。七兄上に妃選びから采倩を外すよう頼んだと。笑った元凌は「許しを求めずともよい。だが忘れるな、誰かに見初められてから後悔しても遅いぞ」と話し、行ってしまう。
元湛は呼んだ殷監正に「熟慮を重ねたが、采倩は妃選びに参加させぬほうがよかろう」と言う。殷監正が理由を聞くが、何も答えない元湛。殷監正は「凌王と帝位を争う日が来れば、足枷になると?」と尋ねる。元湛は「将来、何が起こるかは分からぬが、四兄上には想い人がいて采倩は選ばれぬ」と話す。さらに元湛が采倩を権力争いに関わらせるなと言い「ごもっともです」と殷監正は納得する。
皇子や重臣たちのいる中、桃殀が元安に拝謁する。跪かない桃殀に孫太監は怒るが「天下の安寧を願う巫族は明君に仕えます。名誉が挽回されぬようでは、誰を君主と敬うべきか分かりません」と言う桃殀。元安は「今日、長老を召したのは、臣下の面前で巫族と天下に申し開きをするためだ。1年あまり前になるが、この朝堂で皇后の死を知らされた。生涯を誓った伴侶を突然失い、朕の心は深く痛んだ」と話す。朕は悲しみに心を支配された、そして皇后が巫術で殺されたと聞くや、腹黒い者の言葉を信じて巫族が謀反を起こしたと思い込んだのだ、それゆえ巫族を徹底的に迫害して離境天を破壊してしまった、捜査を怠ったことを皇帝として天下にわびる、と。
鳳衍が「暗巫の狡猾な策略により悲劇が起きました。どうかお体を大切に…」と言い始める。その途中で「なぜ皆そろって無能なのだ。誰も朕を諌めず、耳に優しい言葉を並べるばかり。無用の長物だ」と怒りだす元安。皇子たちは「息子である我々の過ちです」と言い、重臣たちは「臣下である私たちに罰を与えてください」と口を揃える。
桃殀が「お静まりを。あの日、巫族の策略により皇后が殺され、皇族と巫族の間に不和が。なれど、すべては誤解でした。自責は無用です。暗巫を止められなかった巫族に罰を与えてください」と言う。「過去は水に流そう。暗巫が排除された今、朕は天下に巫族の無罪を布告する。今後も皇族を支え、共に魏国を守ってほしい」と言う元安。桃殀は跪き、感謝する。
元安はこの機会に皇宮に移り住んではどうか?と提案する。しかし先祖の遺訓に従い離境天に住んできた桃殀は「離境天の再建を認めていただければ、感謝に堪えません」と言う。元安は聞き入れ、皇太子に「溟と共に事に当たれ」と命じる。
街にも元安が巫族を無罪にしたことが告示される。民たちは喜び、元凌の王妃選びも楽しみにする。
凌王妃になることを夢見てきた殷采倩は、嬉しそうに化粧道具を買いにいく。妃選びの名簿に采倩の名前がないことを言えない元澈。
卿塵はずっと伝えたかったと、元凌にお礼を言う。「何に感謝を?」と尋ねる元凌。卿塵は「巫族を無罪にしてくれたわ」と言う。元凌が「他には?」と言い「あなたに心から感謝しているの。いつも守ってくれたわ」と卿塵は答える。さらに元凌が「それから?」と言い「私が何をしようと、そばを離れず支え続けてくれた」と言う卿塵。
元凌は「たった、それだけか?」と聞く。卿塵が困ってしまうと「私への感謝を行動で表せ」と言う元凌。少し考えた卿塵が「体を許せと?」と言う。そんな卿塵を抱きしめ「凌王妃になれ」と元凌が言い、嬉しそうに卿塵は「いいわよ」と返事をする。
卿塵が鳳府に帰ってくると、鳳衍が待っていた。元凌が卿塵の姿絵を宮中に届けた、それを知っているか尋ねられる卿塵。卿塵は知らなかったと答える。鳳衍は「凌王殿下の心は決まっているのだろう。お前はどうしたい?この話を受けるかで、鳳家が支持する者も変わる」と言う。卿塵は「考えなどありません。鳳家は影響力があります。父上はどの皇子を推すつもりだったので?」と聞く。「皇帝は虎も同然ゆえ、朝臣たる者、時勢を読まねばならぬ。誰を推そうと不安は残る。選び間違わぬのは自分だけだ」と言う鳳衍。卿塵が「真意がよく分かりません」と言うと、鳳衍は「お前は鳳家の娘だ。いずれ分かる日が来る」と返すと行ってしまう。
お妃選びの姿絵を見た元湛は「この絵だけ作風が違うな。どの絵師が描いた?」と皇太子に聞く。「四弟が手ずから描いたらしい。十一弟が私の元に持ってきた」と答える皇太子。選ばずとも妃は決まっているようだな、と。“四兄上は心を決めている。朶霞公主にはどう釈明するつもりだろうか”と思う元湛。
元湛は卿塵に「四兄上が描いた絵は、驚くほど君に生き写しだった」と言う。「陛下が勅命で二品以上の官吏の娘は、全員、妃選びに参加せよと」と話す卿塵。しかし元湛は「それは口実だ。君の性格上、参加したくなければ、うまく断ったはず」と言う。くすりと笑った卿塵は「そのとおりです。こたびは自ら望んで参加します。妃になるために」と言う。「君の想いを早くに悟るべきだったな」と言う元湛。
卿塵は元湛が示してくれた数々の気遣いは忘れないと話す。元湛は「こたびは私が道を誤った。君に賭けなければ…。負けを認めよう」と言う。君を湛王府に迎えなければ、たとえ拒絶されようと耐えられたと。行こうとする元湛の腕をつかみ、卿塵は「今後は殿下を信じます」と言う。
殷采倩は恋敵だと思っていた朶霞から、自分が妃選びの名簿に名前が載っていないことを知らされる。
急いで元湛の元へ行き、なぜ名前が載っていないのか聞く殷采倩。しかし元湛は理由を言わない。殷采倩は「私は必ず、妃選びに参加してみせる」と言うと帰っていく。
李麟は「なぜ本当の理由を明かさないので?本当は澈王殿下の頼みを聞いただけなのに。誤解されたままでよいのですか?」と元湛に言う。「別に構わぬ。誤解されるのも初めてではない。ただし、采倩の恋心は十一弟にも止められぬやも」と言う元湛。
海辺を歩きながら、卿塵は「最近、漓王に変わった動きはない?」と冥魘に聞く。冥魘は「私にちょっかいを出すくらいね」と答える。そして思い出し笑いをする冥魘。卿塵がなぜ笑ったのか尋ねると、冥魘は「漓王殿下ったら、おかしいの。私が女子だと気づかない」と話す。普段は察しがいいのに、時々、どこか抜けていると。
「愛する殿方と、一生を共にしたくない?」と言う卿塵。冥魘は「巫族が災難に巻き込まれ、恋する余裕もなかった。あなたは?凌王殿下の想いは、誰の目にも明らかだわ」と言う。卿塵が「恋心ほど抑え難いものはない」と返すと「師匠と昔邪長老が、その最たる例ね。師匠は幾晩も眠れぬ夜を。2人がもっと身勝手なら、こんな状況には陥らなかったわ」と言う冥魘。卿塵は“今を大切にしよう。彼と過ごせる日々は残りわずかよ”と思う。
ーつづくー
元凌が卿塵の姿絵を描いている時がよかった(*´ー`*)
描いている絵姿を見せないように隠したり、お互い意識したり。
すごく楽しそうで。
これからでも殷采倩は名簿に名を載せることができるのかな?
あと、妃選び。
元凌が誰を妃にするか決めているというお話をしていたり、元凌も卿塵に凌王妃になれって言ってるけど…元凌が選べるの?
元澈も本当の気持ちを殷采倩に伝えられたらいいなぁ。
殷采倩も本当は誰が好きなのか、気づいていないだけだと思う。
卿塵が元凌と過ごせる日々が残りわずかって言ってる(;△;)
だから元凌を受け入れることにしたの?
だから口づけさせないの?(え?)
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采倩は、自分の想いが先だってこの二人の状況は見えないのでしょうか。
姐姐も書かれているように、元澈の想いに気づいてほしいです。
そして、冒頭では、娉婷の元溟への想いのエピもあって、
娉婷はおそばに居られればそれでいい感じの真っ直ぐな思いだったのが印象的でした。
巫族が無罪になったことを知って、久しぶりに嬉しそうな表情が見られましたね。
武娉婷は元溟に命を助けられていたんですね。
元溟も優しいところがあるのですね。
元湛は卿塵への想いを一応断ち切ったのかな?なんだか切ない~( ;∀;)
居眠り中の元安が皇太子に起こされて、「気持ちよく寝てたのによくも起こしたな」
と笑顔で言うシーンがなんとなく好き(笑)
皇帝の素顔というか、、、父と子の会話でしたね。