反乱兵に追い詰められ、陸貞や高演、蕭喚雲たちも逃げ出す。その途中で王璇は斬られてしまう。
駙馬が助けに来るが、今度は演が喚雲をかばい、矢で射抜かれる。
皆は昭陽殿へ逃げる。陸貞は矢を抜こうとするが、死が早まると演は止める。
演は陸貞たちに喚雲と子供を守ってほしいと頼み、喚雲には「私がいなくなっても強く生きていくのだ。子供を立派に育ててくれ。男なら名は"高緯"と、女なら"高絹"と名付けよ。伝えてくれ、会う事は叶わぬが、父はそなたを愛していたと」と言う。そして演は湛と相思相愛と知りながら奪い取ったことを詫び、含光殿の塀の上で喚雲を先に見つけたのは自分だったことを話す。
泣き顔は見たくないと喚雲の顔に手を延ばす演。喚雲は笑顔を見せ、そんな喚雲を見ながら演は亡くなってしまう。置いていかないでと泣き叫ぶ喚雲。
離れたくないと言う喚雲を演から離し、皆は長公主府へ行く。
婁昭君は亡くなった演の手を取り、涙を流す。そして「高湛、蕭喚雲、よくも演をこんな目に。この手でそなたたちを八つ裂きにして、恨みを晴らしてくれる」と怒りに震える。そんな婁昭君に、陛下には子がいる、気を落とさぬようにと臘梅が言う。それを聞いた婁昭君は「そうだ。私には孫がおる。孫がおれば朝廷の実権を握れるぞ。そうとも太皇太后としてな」と言い、立ち上がると両手を広げ高笑いする。
沈碧は高湛を縛っていた縄を切り、二人で魏の兵の姿になって逃げ出す。しかし、すぐに見つかり、追われることに。そして沈碧に矢が刺さってしまう。湛の腕の中で、助けたのは諦めきれなかったからだと話す碧。殿下は陸貞のものだと分かっているが、この想いだけは負けてはいないと。そして亡くなってしまう。
湛は川を泳いで逃げる事にする。
蕭喚雲は産気づく。
皇子を産むが、出血が多く、自分でももう助からないと蕭喚雲は悟る。喚雲は陸貞の手を握り、代わりに緯を育ててほしいと頼む。「もちろんです」と答える陸貞。喚雲は弱った体で床から出ると、ひざまずき、応じれば一生苦しむことになる頼みがあると言う。
万一、緯が婁氏の手に渡れば、きっと将来、傀儡となる、陸貞は誰よりも養母に相応しいが、湛との婚儀は内輪のもので育てる資格がない「国璽は今、私が持っている。ゆえにそなたを陛下の妃にして養母にすると詔を出せるの。それならば婁氏とて手を出せぬでしょう」と言う蕭喚雲。そうすれば名実共に緯の養母となり、国璽も使えるようになる、湛が戻れば即位し、妃の称号はいつでも取り払えると。喚雲に信じられるのはこの世で貞しかいないと必死で頼まれ、陸貞は引き受けることにする。
高湛は陳国の文帝陛下に助けられる。
兵を貸してほしいと頼んだ湛は、初めて婁昭君が魏と手を結び、都に攻め入った事や、演が亡くなったことを知る。皇后たちは宮中を逃げ、行方が分からないと。
文帝陛下は高湛に三万の兵を貸そうと言い出す。湛には条件があることがすぐに分かる。文帝陛下は、一つはこののち三十年、互いの国土を侵犯せぬこと、二つ、三万の軍費は全額返還すること、三つ目には必ず従って頂きたいがそれは無事に即位してから教える、という三つを要求をしてくる。湛は命の恩人の文帝陛下を信じ、条件をのむ。
「皇后の詔を伝える。先帝の遺言により、皇帝の妃・陸貞に養母としてこののち皇子・高緯を養育させ、長広王の帰還まで国璽鳳印を預ける」と阮娘が読みあげる。
高緯を抱いていた蕭喚雲は、陸貞を近くに呼び、高緯を頼むと言う。そして「最後まで迷惑をかけて誠にすまぬ」と湛に伝えてほしいと。されど我が子を託すのは、あなたたち二人へのせめてもの償いだと言う蕭喚雲。
高緯を見ながら涙を流し「ぼうや。あなたを残していくのがつらいわ。早くおやすみ。母は疲れた。しばらく眠るわ」と蕭喚雲は言うと亡くなる。
高湛は忠叔父と元禄と再会。忠叔父は演が亡くなったのは確かなこと、蕭喚雲も亡くなったこと、しかし皇子を出産し、陸貞に養育をまかせたことなどを話す。
陸貞は皇子と丹娘と一緒に民の衣に着替え逃げていた。
夜、丹娘は高緯のためにある家から重湯をもらう。
翌朝、重湯をもらったことで追っ手に陸貞たちが近くにいると気づかれてしまう。丹娘は責任を感じ、陸貞を後ろから木で殴って気絶させると、荷物でおくるみを作り駆け出す。兵はそんな丹娘をすぐに見つけ追いかける。
逃げた丹娘は崖に追い詰められる。「この昭儀陸貞。死んでも賊には従えぬ」と大声で言う丹娘。陸貞と過ごした様々なことを思い返した丹娘は、涙を流し「姉さん、元禄、ごめんね。来世で会いましょう」とつぶやくと、崖から飛び降りてしまう。
婁昭君は孫と陸貞が死んだと知らされ、すぐに代わりの赤子を探すよう臘梅に命じる。祭天の儀に赤子を抱いた臘梅を陸貞として出し、その子を即位させようと企む。
目の覚めた陸貞は、丹娘がいなくなったことに気づき、高緯を抱いて捜しに行く。いろいろな人に聞きながら崖の近くまできた陸貞。そこで丹娘の片方の靴を見つけ、陸貞は亡くなった事を悟る。丹娘の名を叫びながら、陸貞は涙が止らなくなる。
街へ行った陸貞は男とぶつかり、からまれてしまう。その時、官窯で働いていた李大胆が助けてくれる。
陸貞は李大胆から魏の兵士が高湛は死んだと噂していると聞く。そして婁昭君が偽の皇子と祭天の儀を執り行うことを知る。そののち皇子は帝位を継承すると。
一晩考えた陸貞は、都に戻る事を決める。李大胆は、今行けば死にに行くようなものだと止めるが、民の前で婁氏の陰謀を暴くと陸貞は言う。沈嘉彦や数万の兵も見捨てられないと。
陸貞は李大胆に皇子を守ってほしいと、ひざまずいて頼む。
夜。高緯を抱きながら「叔母さんが側にいられなくなっても必ず立派に育ってちょうだい。覚えておいて。勇敢なお父上と慈愛に満ちたお母上、それから天下一の英雄だった叔父上がいたことを」と涙を流しながら陸貞は話す。
ーつづくー
Σ(T▽T;)
前回は婚儀を行なって幸せいっぱいだったのに。
王璇に高演も蕭喚雲も亡くなり、沈碧や丹娘まで!!
演や喚雲が亡くなった時は切なくて切なくて。そして明るかった丹娘も亡くなってしまったのがすごく悲しい(;_;)
元禄がどんなに悲しむか…。
もっともっと一口酥を食べさせてあげたかった(;△;)
なのになのに婁昭君。
孫がまだいると気づいた時の婁昭君の高笑いが魔女みたいだった( ̄▼ ̄|||)
演が可哀想。
母を大事にしてきたのに、母は太皇太后となって実権を握る事しか頭にない。
次はどんな展開が待っているんだろう…。
蘭陵王とは天と地の差がある回で、私の感情も大忙しでしたヾ(・ω・`;)ノ
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あまりにも切なすぎました。
その分、陸貞にも高緯にもしっかり
生きていってほしいです。
みなさん仰るように、
折角、気持ちが通じて幸せをつかんだと思えた
高演と喚雲も悲し過ぎました。
責めてあの世では穏やかな生活を
過ごしてほしいものです。
ホントに展開が早すぎて、感情が追い付かないです。
身を守ることがなんて大変なの。
今みたいに携帯とかもないし、事実を把握し先を読むのは並大抵なことではないですね。
頑張れ陸貞、高湛!!!
沢山亡くなりましたね~悲しんでる暇もなく次々と…
丹娘には、沢山食べさせてあげたかった~
顔にきずを付けて( ; ; )丹娘が可哀想だよ~
貞の側にいてくれてありがとう!( ; ; )
婁昭君( *`ω´) うんうん、両手を挙げて~魔女だよね!
化粧もケバい!!
簫喚雲も好きになってしまったな~はじめは…うーんだったけれど
湛!!えっそんな分からない条件をのむのーーーーー
急いでるから仕方がないのかな~( ; ; )
絶対、何かあるよ~予告編……( ; ; )貞~
続きが気になりますね~
ありがとうございます!