卿塵(けいじん)/巫女…リウ・シーシー(劉詩詩)
元凌(げんりょう)/皇帝…ウィリアム・チャン(陳偉霆)
元湛(げんたん)…シュー・ハイチャオ(徐海喬)
元澈(げんてつ)/第十一皇子
元安(げんあん)/皇帝
元漓(げんり)/第十に皇子
朶霞(たか)/阿紫族公主
李麟は言いにくそうに「卿塵さんがお会いしたいと」と元湛に伝える。元湛は卿塵が一人で来たと知り、急いで会おうとする。そんな元湛を「殿下、なりません。彼女と元凌の陰謀やも」と止める李麟。しかし卿塵を信じる元湛は聞こうとしない。それでも李麟が必死で止めようしていると元漓が来る。
「都を逃げ出してきたのか?」と元湛が聞く。元漓が首を横に振り、李麟を見る。李麟に「入り口を見張っていろ」と命じる元湛。仕方なく、李麟はその場を離れる。
「この争いをやめてくれ」と元漓が頼む。元湛は「四兄上の回し者か」と言うと「お前は知らぬだろうが、四兄上は先帝の息子だ。つまり我らの兄ではない」と話す。元漓は「そんなことより卿塵が大変なのだ」と訴える。私の話を聞いたら、考え直すはずだと。「まさかお前は、適当な作り話で私の決心を覆せると?」と言う元湛。元漓は「卿塵への想いは本物のはずだろう?卿塵は別の時空の人間なのだ」と告げる。
竹林で琴を弾く卿塵に元湛は会いにいく。元湛が「この曲は?初めて聞く」と言う。「お忘れですか?以前、あなたに曲を作ると約束しました。お気に召していただけましたか?」と答える卿塵。元湛が「覚えていたのか」と返し、卿塵は「当然です。この曲を私の知己への贈り物とします」と言う。元湛が「今でも私を知己だと思ってくれるのか?」と聞く。
卿塵は元湛の元へ歩いて行きながら「あの氷藍晶は殷家の財を管理するための大事な玉牌だったのに、なぜ私に?」と尋ねる。「君は悪用などせぬ」と言う元湛。卿塵は「もちろんです。でも殿下は私が氷藍晶を何に使うか知らないのに信頼してくれた。だから私も信頼します。殿下は帝位など望んでいないはずです。手を引いてください」と話す。しかし元湛は「これ以上、譲れぬ。奴らは私の母上まで死に追いやったのだぞ」と言う。
「貴妃様の死は自害だとお分かりのはず。あなたに不本意な行いを強要するためです」と言う卿塵。元湛は「なぜ私が不本意だと?」と聞く。卿塵は「私の知る殿下は、己のために天下を混乱させ、多くの命を犠牲にする人ではないからです」と答える。「母上の目的を知っているなら分かるだろう。息子である私に他の選択肢はないのだ」と言う元湛。卿塵は「兄弟で傷つけ合うおつもりですか?汐王や済王、そして溟王の死の悲劇を繰り返すと?」と尋ねる。
元湛は「私とて帝位争いで兄弟と傷つけ合いたくない。だが母上の敵は、どうしても討たねばならぬ。四兄上のために私を説得に来たのなら、私が都を攻め落とす前に急いで去れ」と言う。「差し出口でした」と言い、卿塵はその場を去ろうとする。しかし数歩、歩いたところで卿塵の体から生命の花が出てきて、最後の花びらが落ちてしまう。同時に倒れてしまう卿塵。急いで元湛が駆け寄るが、半透明になった卿塵の体に元湛は触れることができない。
駆けてきた元漓が卿塵を霊力で癒す。「最後の花びらが落ちた。卿塵には、あと半日しか残されていない。それまでに何としても黒曜石を見つけねば卿塵は消滅してしまう」と言う元漓。自分の目で見た元湛は、元漓の言っていたことが真実だったと分かる。涙を流しながら「私さえいなければ、こうはならなかった。私にはとても償い切れぬ」と言う元湛。
元湛は卿塵を元漓に頼み「1人で考えたい」と、その場を後にする。
会いに来た元湛に「やっと来たか。待っていた」と言う元凌。元湛は「では私が来た理由も分かっているな」と返す。「私が父上を拘束し、帝位を奪ったからだ。貴妃様が自害したのも私の母上が原因だ。母親の過ちは子が償う。来てくれてよかった、お前に話がある」と言う元凌。元湛は「今さら何を言おうと無駄なことだ」と言うと、鞘から剣を抜く。しかし元湛が刺そうとしても、首に剣を当てても元凌は反撃しようとしない。
「なぜ私に直接、手を下さぬ」と言う元湛。なぜお前のその剣で私を殺さぬのだ、と。元凌は「三兄上、五弟、そして九弟。皆、帝位のため死んだ。兄弟で争いたくない。自分の求めるものが何なのか分かったのだ。帝位などいらぬ。お前が太平の世を築いてくれ。すまない、許せ」と話す。涙を流す元湛を引き寄せ「来世では実の兄弟に」と言い、元湛が小さくうなずく。
寝台で寝ている卿塵の元に元凌が来る。ずっと卿塵のそばにいた元漓に「彼女の容体は?」と元凌が聞く。元漓は元凌を外へ連れ出す。
外には昔邪もいた。「卿塵は澈の命を助けるため、月華石を使ってしまった。黒曜石に望みを託すしかない」と話す元漓。元凌は「黒曜石があれば卿塵を救えますか?」と昔邪に尋ねる。昔邪は「あなたと卿塵は双星の定めだ。卿塵を助けたいのならば、あなた自身の命を犠牲にするしかない」と言う。
目を覚ました卿塵が体を起こす。部屋に入ってきた元凌が気づき、すぐにそばへ行くと卿塵の隣に座る。卿塵の肩を抱き「君はバカだ。十一弟を救っても自分はどうなる」と言う元凌。卿塵が「聞いたのね」と言うと、元凌が「ああ、十二弟に聞いた。どうする気だ、戻れないぞ」と返す。元凌の手に自分の手を置き「あなたが魏国を手にし、私は目的を遂げたわ。悔いはない。あとはただ、玲瓏使を玲瓏陣に戻してあげたいだけ。それが終われば私は消滅したとしても構わない」と言う卿塵。元凌は「君は構わなくても、私が困るのだ。君なしでどう生きろと?」と言う。
卿塵は「残された時を、あなたと2人で過ごしたいわ」と頼む。元凌は「すまない、許してくれ。君との約束を守れなかった。凌王妃にすることも、できなかった。だから時々、思う。君が崖から落ちた私を助けなければ?恐らく君に心を奪われなかったやも。だが結局は、こんな結末になってしまった」と謝る。そして涙が止まらない卿塵に「私はわがままだ。君にいつまでも、そばにいてほしい。残された時は短くとも君を愛している。今、できることは、君を娶って皇后にしてやることだけだ。ほんの少しの間でもいい、幸せに過ごそう。私は君と生死を共にする」と言う元凌。「ダメよ。私が応えられるのは共に生きること。共には死ねない」と卿塵は言う。
元漓は冥魘に髪飾りを渡す。「私の気持ちだ」と言う元漓に「どういう意味ですか?」とわざと聞く冥魘。元漓はいきなり口づけをし「分かったか?」と言う。冥魘が首を横に振り、もっと長く口づけをする元漓。
元漓は“冥魘。私がここを去っても、顔を上げて星空を見ればきっと分かるはずだ。私は別の場所で君に寄り添い続けていると”と思う。
元凌と卿塵は、昔邪、元漓、莫不平、冥魘、巫女たちが見守る中、離境天で婚儀を挙げる。結髪を昔邪から受け取る元凌。そんな最中、蓮妃が2人に向かって飛んでくる。
「凌、その巫女を殺し、霊石を奪いなさい。霊石で玲瓏陣を開けば、父上が亡くなる前に戻って家族が集えるのよ」と言う蓮妃。元凌は「もう戻れません。私たちに構わないでください」と言う。それでも「この女はじきに死ぬ。唯一の使い道は、玲瓏陣を開くことだけよ。この時を待っていたわ。失敗は許されない」と蓮妃は言う。
「私は死など恐れませんが、どうか聞いてください。やり直しても悪夢を繰り返すだけです。心のままに生きれば、他人も自分も傷つくことに」と話す卿塵。蓮妃は「構わないわ、後戻りはできない」と叫ぶ。「定水よ、諦めろ。過去はとがめぬ。婚儀の邪魔をしなければ、これまでの確執は水に流そう」と言う昔邪。卿塵は「義母上、月華石は澈王のために使いました。黒曜石の所在も不明で玲瓏陣は開けません」と言う。それを聞き、蓮妃が自分の持っている黒曜石を見せる。蓮妃の霊力が増した理由が分かる元漓。
蓮妃は「月華石がなくても双星の命で代用できるわ。玲瓏陣は開けるのよ」と言う。
卿塵が座り込み、また半透明になり始める。「悲しまないで、私はとても幸せよ」と元凌に言う卿塵。卿塵は昔邪、莫殿、元漓、冥魘に「そばにいてくれて、ありがとう」と礼を言う。蓮妃は“この女が消滅する前に、玲瓏陣を開かねば”と思う。そして「助けてやるわ」と言うと卿塵に霊力を送り始める。昔邪や莫不平、冥魘も卿塵を癒しだす。
元漓も立っていられなくなり座り込む。元凌と冥魘が元凌に駆け寄る。「どういうこと?」と驚く冥魘。元漓は「私は玲瓏使だ。玲瓏陣に戻れなければ、卿塵と共に消滅する」と話す。初めて知る事実に「嘘よ、そんなの信じない。消えないで」と泣きながら冥魘が言う。涙を流し「私を忘れてくれ」と言う元漓。私はここの者ではないと。
「長老、元漓を助けてください」と冥魘が頼み、莫不平が元漓に霊力を送り始める。
卿塵が「彼なら大丈夫よ。玲瓏陣に戻りさえすれば問題はないはず」と言って立つと、7つの霊石を空に投げる。
蓮妃は自分の持ていた黒曜石を7つの石に加え、陣を開くために卿塵を石に向かって飛ばす。そんな卿塵を押し飛ばして助けた元凌が、陣に吸い寄せられていく。急いで元凌の手をつかみ「家族が集えるという時に、1人の女子のために私や父上を裏切るの」と言う蓮妃。
元凌は「時空をゆがめることは、そう単純ではない。母上は取り返しのつかぬことをしました。ですが私にとては敬愛する母上なのです。母親の過ちは子が償う」と言うと、卿塵に「強く生きてくれ」と言う。
意識を失った元凌から霊石が出てくる。蓮妃は元凌を飛ばして助け、自分は消えてしまう。
昔邪は術で卿塵を9つになった霊石の下へ運ぶ。冥魘に想いを残しながら、そんな卿塵を霊力で押し上げ、玲瓏陣に2人で入る元漓。意識のない元凌の手には、結髪が握られていた。
玲瓏陣に入った卿塵は、急いで元の時空へ。
卿塵が現れた場所は天子山だった。そんな卿塵に背後から近づいて来る人が。卿塵が振り返ると、そこに立っていたのは元凌だった。涙を流す卿塵。さらに近づいた元凌は結髪を卿塵に差し出す。卿塵がその結髪を手に取る。
魏国を見下ろせる場所で「君にこの山河を捧げる。朕の妻となって、この魏国を共に盛り立てよう」と言う元凌。卿塵は「妻になるわ。ただし、この山河は手放してちょうだい。それでも?」と言う。元凌が微笑む。
元凌と卿塵は元湛に任せ、皇宮を出て行く。
皇帝となった元湛は“四兄上、卿塵、いつの日か朕は必ずこの天下を君たちの手に返そう”と思う。
離境天・花境。卿塵は聖巫女の霊力を使い切り、玲瓏陣を封印する。「これからは暗巫も霊石も存在しない。元漓も出てこられるはずよ」と元凌に話す卿塵。元凌は「霊力などなくていい。今後は私が君を守る」と言う。卿塵は「じゃあ、これからどこに行く?」と聞く。「阿紫族を訪ね、十一弟を捜そう」と元凌が答え、卿塵はうなずく。卿塵を抱き上げ、歩き出す元凌。そんな2人を温かく見守っていた昔邪の元に、桃殀が舟に乗って近づいてくる。
冥魘は離境天の入り口で、巫女たちに「今日を限りに離境天と巫族は解散することになる。ただし離境天で受けた教えを心に刻み、民の幸福のために善行をなすように」と話す。
巫女たちがいなくなり、冥魘も離境天を後にしようとした時、元漓の呼び止める声がする。駆けてきた元漓は冥魘を抱きしめ「よかった、もう会えぬかと」と喜ぶ。しかし冥魘は自分から元漓を離すと「誰なの?気安く触ると殴るわよ」と冷たく言う。「私が分からぬのか?」と言う元漓。「知らないわ」と振り払って歩き出した冥魘だったが、元漓に分からないよう、その顔には笑みが浮かんでいた。元漓は諦めず、冥魘を追いかける。
元湛は靳慧に「追い払おうとしているわけではない。だが朕は別の女子に心を捧げたのだ」と別れを告げる。君はこの皇宮を出てもっと広い世界を見るがいい、そして君を大事にしてくれる人を探すのだ、と。
孫太監が太上皇(元安)より預かったという物を元湛に渡す。「父上は他に何か伝言を?」と聞く元湛。孫太監は「いえ、何も。近頃、太上皇は言葉もままなりませぬ」と言う。
元凌と卿塵は共に乗った一頭の馬を走らせる。
ーおわりー
元凌と元湛が戦わなくてよかった(;д;)
元湛も本当は戦いたくなかったはず。
でも自害までした母の思いも捨てきれないよね…。
元湛が皇帝になってよかったと思う。
靳慧は可哀想だったけど…お互いのためにはその方がよかったのかな?
蓮妃も最後は母でよかったと思う。
母として息子を守って。
元凌も報われたというか。
できれば、ずっと元凌のそばにいた元澈を最終話でみたかったな…。
元気になった姿も見たかったし、殷采倩の喜ぶ姿も見たかったヾ(・ω・`;)ノ
元漓も玲瓏陣から出ることができてよかった!!
でも、結局、最後まで玲瓏使というより“元漓”だったよね(* ̄∇ ̄*)
全体的に面白く最後まで観ることができました。
楽しみにみていたドラマだったので、終わってしまって寂しい(;△;)
ただ、私だけかもしれないけど最後までよく分からないところがあったかも?
書きたいことはいろいろあるけど、書ききれないのでお茶会などで。
またウィリアムくんやシーシーちゃんのドラマが見たいです(*'ω'*)
最後まで読んでくださった皆さん、コメントをくれた皆さん、ポチッとしてくれた皆さん、有り難うございました!!
皆さんのおかげで最後まであらすじを書けました。
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私もやっとこさラストまでこぎつけました。
昨夜のお茶会でもいろんなお話をうかがえてよかったです。ありがとうございました。
やっぱり最終的には元の時空に戻ったんですね。
皇帝と聖巫女では結ばれないし、双星ではどちらかが死ぬ運命なので、2人とも自由の身になってHAPPYEND
昔邪と桃妖、元漓と冥魘もHAPPYEND ♡
うささんと同じく、元澈と殷采倩の喜ぶ姿があれば言うことなしだったね。
玲瓏陣に入って元漓が前のハオメイに戻ったら、それこそ冥魘に「誰なの?気安く触ると殴るわよ。」「知らない!」て超本気で言われるもんね。
あの元漓も結構好きだったからいいけど。
くるみさんの「ハオメイがチョイ役」がツボでした。
ハオメイに戻らなかったのは、撮影(大人)の事情だったかもしれませんが、私は冥魘と結ばれるためだったと勝手に思いました。
離境天で二人の婚儀の場面、婚礼衣装の赤・木のお花のピンク・巫女たちの衣装の青など対照的な色彩が鮮やかでとっても綺麗でした。
そこへ真っ黒で乱入した蓮妃。
家族も大事だけど現在自分が愛する人の方がもっと大事・・立場を変えれば、母としてああするしかないでしょうね。
普通は自分より子の幸せを願うもの。子どもはいつまでも子どものままじゃないし(´;ω;`)ウゥゥ
それに自分だって巫女と皇帝の立場で結ばれなかったんだから、引き裂いちゃだめよね。
長くなるのでやめておきます。(すでに十分長いっ)
戻った元の時空のはずなのに
1年前の別の時空のままの元凌、元湛、冥魘で全部分かってたのが、やっぱり不思議でした。
ブラック元湛だったはずが、善い人のままだったし、結局、卿塵を想い続けて一人寂しく皇帝に・・・
でも、そんなことぉ~どうでもいいじゃない~♪いつだって愛してるじゃぁな~い♪(古っ!)
HAPPYENDだったということで深く追求せずに(笑)
登場人物がみんな良かったし最後まで楽しめました。
コメントが長くなってごめんなさい<m(__)m>
今までコメントできなかった分、お許しを~
元澈と殷采倩の再会は、番外編があるということをお茶会で教えていただき納得です。
放送お願いします・・・(誰に言ってる)
元凌と元湛が刺し合いにならなくて良かったです。
元凌が元湛と頭を合わせるようにして「来世は実の兄弟に」と言っていたのが感動的でした。
元凌の責任感や元湛への信頼が見て取れて、1話前で元凌を悪く言ってごめん・・と。(;^_^A
蓮妃が取り返しのつかないところまでしてしまって、ああならないと仕方がなかったのね。
それとちょっと勘違いしていたのですが、前回殷貴妃は元凌に刺客を放っていたんですね。
だから追い込まれて自害することになったのか、とやっと納得できました。
元湛が元安から受け取った物は金の指輪なのかな?(元安がはめていた物?)
元湛が顔色悪く咳をしていたのが気になって。いずれ帝位を元凌たちに返すというのは・・・( ;∀;)
と、つらつら書きましたが(長くなってすみません)、やっぱり元の時空に戻ったのだと解釈しました。
元の時空だけど振り出しに戻ったのではなく、皆、別時空で起こった出来事を薄々分かってるような・・そんな雰囲気でしたね。
記憶として新たに刻まれたようなもの・・??
全体的にキャストの演技が良くて引き込まれたし、衣装・セットも美しくてハマりました。
登場人物の心情もそれぞれ分かる気がしたし色々考えさせられました。展開も予測できなくて面白かったです。
うささん、あらすじ完走お疲れさまでした。
ご一緒に見れて、つたない感想もいっぱい書いたけど、おかげでとても楽しかったです~