【登場人物】
岳飛(がくひ) …文武両道に秀で、忠義に厚い勇士。主人公。
王貴(おうき) …岳飛の仲間。義兄弟。
王燮(おうしょう) …杜充の部下。
牛皐(ぎょうこう) …岳飛の仲間。義兄弟。
張用(ちょうよう) …岳飛の仲間。義兄弟。
張大年(ちょうたいでん) …素素の父。
素素(そそ) …忠義社の二堂主。
張用(ちょうよう) …岳飛の仲間。義兄弟。
烏詩瑪(ウシマ) …張用の妻。
秦檜(しんかい) …中丞。王仲岏の娘・王氏が妻。
「圧政か恩情か」
“一人”を“皆”にしてはどうかと言う趙鼎。「いい案だ。“君主 雨露多し 皆の心を化育す”。朕はこの世すべての者に情をかけるということ」と言う高宗。韓世忠は「いい案ですが、私は岳将軍の意図を伺ってみたいです」と言う。“一人の心”とは、誰のどんな心なのでしょうと。興味深く思い「まさか将軍は陛下の恩情を独り占めしようとお考えではあるまいな」と言う趙鼎。高宗は秦檜の見解を聞く。
皆は陛下の股肱の臣です、ただ私1人だけが二帝にお仕えし続け、長年苦労を供にし支えてきました、そして宋に戻った今、再び陛下にお仕えしております、それでも皆はいまだに私のことを金の間者だと思っている、私は皆とは違うのです、岳将軍が書いた詩は“燕は龍旗を繞りて舞い 鶯は鳳輦に随いて吟ず 君主 雨露多し 一人心を化育す”、“秦は龍旗を繞りて舞い 檜は鳳輦に随いて吟ず 君主 雨露多し 秦檜を化育す”、幸運にも陛下は私を評価してくださる、私に忠誠心があれば宋のために命を捧げます、国の平安と永遠の栄華を願うことでしょう、もし私に少しでも二心などがあれば宋を捨て、金に寝返るかもしれません、なれば戦が激化し、国が敗れる恐れがある、岳将軍のこの詩には含蓄があるようです、と答える秦檜。そして秦檜は「私への忠告ではないのか?」と言いながら岳飛を見る。将軍は国の未来への憂いをこの詩に込めて詠んだのだと思われます、私の見解は間違っているだろうかと。岳飛は何も答えず、声に出して笑い出す。
多くの兵を失った兀朮は金へ撤退。岳飛は賊たちを討伐するために奔走する。
2年の間、休むことなく戦い続け、猛威を振るっていた賊たちも投降や退散し、南方は平定されようとしていた。
成長した岳雲も岳家軍に加わる。
多くの賊を捕らえた岳飛は、32歳の若さで節度使に。岳飛の昇進を喜ぶ義兄弟たち。しかし岳飛は「昇進したとは言え、多くの兄弟を失った。多くの命を犠牲にした成功など喜べない。犠牲になった兄弟たちのためにも、必ず金を倒そう」と言う。
昨夜から咳が出ている岳飛母を心配する孝娥。そこに張大年が来る。
「岳将軍が戻る」と張大年が伝え、孝娥も岳飛母も喜ぶ。
岳飛と岳雲が張府に戻る。安娘や岳霖に「随分大きくなったな」と言う岳飛。岳霖は「だったら父上と共に戦に出てもいい?」と聞くが、岳飛は「お婆様のお世話をするのだ」と返す。
旅を続けていた素素は廬山へ。食事をしようと入った店で張用と烏詩瑪に再会する。
岳飛や皆が恋しいと思った張用は、宜興にいると知り「俺たちを連れていってくれ」と素素に頼む。しかし「戻りたくないの」と言う素素。
烏詩瑪は放浪している素素に「戦が続いているし、女1人では危険よ。嫌でなければここに留まったら?」と言う。
遷都してから中原は、水の恩恵を受け治水や灌漑の工事が進み、浙江両岸の田畑でも作物が豊に実るように。
朝廷で「賊は捕らえましたが民の心は不安定です。捕虜には厳罰を与えるべきです。奴らを見せしめとすれば、他の民たちは朝廷に従うはず」と張が言う。しかし「投降した賊には恩情を与え、民の心をつかむべきです。死罪にすれば、今後、誰も投降しません」と反対する趙鼎。2人が言い争いになり、高宗は秦檜に意見を聞く。秦檜は「私も趙殿の意見に同意します。宋は徳をもって民心を得てきました。陛下が寛大なお心で処理し、賊にも改心の機会を与えるのが得策でしょう」と答える。私が心配なのは長年の戦で学問が疎かになっていること、武術ばかり鍛錬するのは宋の精神に反するし、いつまで経っても戦は終わらない、一罰百戒とするか恩情で従わせるべきか、どちらが効果的かは陛下ならご存知のはず、と。「恩情を与える時は迷ってはならぬ」と言う高宗。
岳雲は一緒に散歩をしていた娟児に「ずっと君に伝えたいことがあった」と言う。しかし、その伝えたかったことが、なかなか言えない岳雲。そこに岳家軍から逃げた捕虜が。
捕らえようとした岳雲だったが、1人の捕虜に娟児を人質に取られてしまう。しかし捕虜を追いかけてきた楊再興が現れ、助けられる娟児。
捕まった捕虜は楊再興に「殺さないでくれ」と訴える。
突然、雨に降られ、岳雲と娟児は東屋で雨宿りをする。悲しそうな顔になった娟児に「どうしたんだ?」と岳雲が聞くと「黄河が決壊した日も、こんな暗い空だった」と言う娟児。岳雲は娟児が宜興の出身だと思っていたが、娟児は「故郷は黄河の上流なの。一生忘れられない。あの日、空の色が急変し、地響きがして水が村に流れ込んできた。家族は溺死して私1人が生き残ったの。物乞いをしながら宜興まで来たところで、張員外が拾ってくれた」と話す。
「明日、またここで会おう」と言う岳雲。娟児が「なぜ?」と聞くと「明日、教える」と岳雲は返す。うん、とうなずく娟児。
捕虜を殺せという勅命が岳家軍に。自分も以前は賊だった楊再興は、彼らにも機会を与えてもらうため、張憲と一緒に岳飛に会いに行く。
楊再興は岳飛に「彼らは賊である前に民だ。行き場を失ったから反乱に走った。恩情で死罪にはしないでくれ」と頼む。張憲も、彼らは投降した、死罪にすれば俺たちは金と同類だ、と言う。2人の話を聞いた岳飛は、高宗に上奏することを約束する。
娟児と約束した場所へこっそり行こうとしていた岳雲。しかし岳飛に見つかり、軍営で鍛錬しなくてはいけなくなる。
皆と鍛錬していても娟児のことが気になり身が入らない岳雲。そんな岳雲を見た岳飛は、岳雲を蹴り飛ばし「鍛錬を怠ったら仕置きだ」と告げる。
岳雲は町で娟児のためにかんざしを買って待ち合わせの場所へ。しかし、そこにはもう娟児の姿はなかった。
王貴と牛皐は食事をするため丹桂坊へ。桂娘が気になるあまり、なかなか来店できなかった牛皐。そんな牛皐の卓に、桂娘は豚足を運ばせ「すっかり豚足の味も忘れてしまったようね」とわざと言う。
そこに王さんが桂嬢のために縁談話を持ってくる。「考えておくわ」と桂嬢が言うと「考えてる間に好機を逃すわよ」とせかす王さん。話を聞いていた牛皐は、我慢できなくなり「縁談は当人同士の気持ちが大事だろう。強引にくっつけてどうする」と王さんに言ってしまう。
王さんに帰ってもらった桂娘は、牛皐を部屋へ連れて行き「縁談を邪魔したんだから責任を取って」と迫る。牛皐は「武将の俺は各地を飛び回るから君を守ってやれない」と話すが、桂娘は「私はあなたに決めた」と言う。「だが…」と牛皐が困ってしまうと「御託を並べるなら彼に嫁ぐわ。いいの?」と言う桂娘。慌てて牛皐は「もちろん、いいわけないだろ」と言う。
ーつづくー
みんな一気に成長!!
岳雲も、安娘も、岳霖も、そして娟児も(@^-^@)
岳飛や義兄弟もおヒゲが!!
岳飛が帰ると分かった孝娥が髪を直したりして可愛かったです。
いくつになっても岳飛が好きなのね(*´ー`*)
素素は張用のお店へ。
素素も張用たちも気になっていたのー。
みんな元気でよかった。
あの3人も(∩´∀`@)
娟児も悲しい過去が…(;д;)
お互いに好き同士だと思うので、岳雲とうまくいくといいんだけど。
でも怒らせちゃったよね?
鍛錬のためだったし、かんざしで許してくれるかな?
そしてそして、牛皐と桂娘!!
また牛皐が最高だったーーーーーーー(≧∇≦)ノ彡
桂娘も話の持って行き方がうまい!!
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戦いのシーンがないときは、一人ひとりの日常生活が垣間見れて楽しいし、ほのぼのシーンもいっぱい!
また新たなかわいいカップル誕生となるか、楽しみでもあります。
孝娥も岳飛と一緒に過ごせないから普段は寂しいですよね。かえってくると聞いてウキウキしてるのが可愛かったです。
岳飛はまだ32歳だけど、貫禄がある!?
今ならまだまだ若いーという感覚だけど、ねこさんも書かれているように、時代と環境で精神年齢はぐっと高いのでしょうねきっと。
牛皐と桂娘もうまくいきそうな予感~♪
牛皐も、側にいてあげられないのを気にしてるようでしたけど・・女性もそれは分かっていることですしね。
牛皐役の俳優さん、ユーモアのある憎めないキャラがいつも似合っていますね。
大人たちは、おひげが生えて立派なおじさまに!
岳飛母は弱って大丈夫かな。
孝娥だけが、年をとってないね。
10年くらい経った感じだけど、たった2年でした。
岳飛もまだ32才。でも、ずっと精神年齢高いだろな。
素素も無事でした。
張用、ウシマもお店頑張ってたのね。
そ
そして、あの3人も登場でしたね。うささん。
岳雲と娟児、牛皐と桂娘のカップル、どちらも幸せになれるといいな。