発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

人生迷い道っ その2

2016年03月23日 | 日記
◆なぜか宮崎
 キャンプの済んだ宮崎の商店街は「おそ松さん」一色だった。
 先月のミッションをトチってやり直しを命じられたのではなく、まったくの別件でやってきた。なんで人生初と2回目の宮崎が2016年2月3月なのかと思わないでもないが、まあいいか。

 60年代マンガの「おそ松くん」は、20代ニート兄弟アニメ「おそ松さん」となって復活しているらしい。グッズを売っていたが、入場制限が出るほどの賑わいで、滞在時間が限られている者としては、スルーせざるを得ない。そんなことよりチキン南蛮を食べねば。
 単独行夕飯というのは、居心地があまり良くない。お酒を出すことを前提としているところがほとんどだからである。かといって、宮崎まで来て全国チェーンの店に入ろうとも思わない。今回はラッキーで、飲酒しない単独客でも居心地のよい地場繁盛居酒屋に入れた。ごはん味噌汁もずくに野菜サラダつきだった。チキン南蛮は少々多かったが完食。
 
◆翌日は、なぜか福山
 福岡に帰ってから、早朝から新幹線で福山へ。35年振りくらいかな、福山は、人口46万人を擁する、中国地方では、広島、岡山、倉敷に次ぐ規模の都市である。駅は三之丸町。つまりお城だったところに駅があるということなのだ。天守閣は、駅の北側すぐにある。幕末の老中阿部正弘さんのお城だ。というわけで脳内地図更新。南の新幹線口は、昔は、平櫛田中の「五浦釣人像」(岡倉天心がモデル)があったが、今は移設されているらしい。
 バラ公園が有名だけど、バラにはまだ早かった。

◆乙武洋匡氏は参院選に出馬するんだろうか、出るんだろうな問題
 ここにきて、乙武洋匡氏の不倫報道である。ベッキーのときと同じで、別に自分の配偶者もしくは彼氏をとられたわけではないのでどうでもいいというのが大原則であるが、この件は考えさせられる。
 努力して成果を上げた人だからといって、品行方正であるとは限らないのは、いずれの世界のいかなる属性の人でも同じことである。たとえば貧困環境から叩き上げで成功した実業家に、清廉潔白品行方正の人もいれば、そうでない人もいるのとまったく同じことで、ハンディキャッブがあって努力した有名な人だからといって、勝手に品行方正であることを求めるのは、サベツであると思う。
 しかし品行方正かどうかというのを投票の指標とするのは、別にサベツではない。投票の指標を何とするかは人それぞれの自由だからである。議員によき家庭人、男性であれば誰かのよき夫、よき父である人を求めている人は彼にはもう投票しないだろうな、ということである。
 普通のタレントや文化人に出馬要請する前には、おそらくは家庭的社会的な品行方正さについて突っ込み所がないか調査するであろう政党が、彼に関してはそれを怠ったと思われるところこそ、サベツ意識の現われである気がするなあ。


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