発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国

2008年07月09日 | 映画
◆不死身の男

 インディージョーンズ最新作を観に行く。
 本筋にはあまり触れないけど、<b>これから観る人は読まない方がいいのかな。</b>
 
 社会情勢が変わり、相手はナチスからソヴィエトKGBに。
 いきなり核実験に巻き込まれてもインディー・ジョーンズは死なない。爆心地至近で核爆発直後に冷蔵庫から出て放射能たっぷりの空気を吸って死の灰浴びて。その何秒後に助けが来たとも思えない。
 実際、彼が血を吐いて倒れてこのシリーズが終了するのかもと思いながら観たけどそうではなかった。「核汚染は体を水洗いしたくらいで完全リセットできる」と世界中の呑気者が思ったとしたらやだな。
 「赤狩り」に巻き込まれて大学を追われるジョーンズ教授、赤狩りといえば、ロバート・レッドフォードとバーブラ・ストライサンドの「追憶」を思い出す。アメリカの自由でない部分について少し思う。 57年のファッションは、ノーマン・ロックウエルの世界で、なかなかよろしい。
 そしてお約束の、遺跡/不思議な図/Sっけたっぷりの悪玉美女/虫の大群/カーチェイス/走る車の上での乱闘/滝つぼ連続落下……とファイト一発!!の連続。 このシリーズも水戸黄門化してる。 中南米でバラライカとコサックダンスの宴会というのは、なかなかミスマッチでウケた。
 深く考えなければ楽しい映画であった。
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