京アニ事件を受けて、ガソリン購入が厳格化されたが、またしてもガソリンらしき液体を撒いて
放火殺人を行う事件が発生した。
犠牲者は合計25人。まさに大量殺戮である。
こういう事件が起こるとすぐにあちらこちらでコメンテイターが規制が甘い、厳格化しろと言う。
普通の人にとってガソリンスタンドでガソリンのみを買うことはあまりというかほとんどないだろう。
走行途中でガソリンスタンドまであと少しでガス欠になってしまい、止むなく買いに走るケースはすぐに思いつく。
その場合は、買ったガソリンをガス欠で止まっている車に入れて、スタンドまで給油に走ればよい。
後々使う用途ではない。
思いつかなかったが、特殊車両などでガソリンスタンド入庫が困難な車両の場合、ガソリンを単品で買うとのこと。
それも即時使用だ。
では後々、あるいは別の場所で使う事例は何があるか。
至近な例として、うちの自治会ではガソリン発電機を使っていて、イベントの時にガソリンを買っている。
但し、この場合残すと保管が厄介なので、なるべく必要量ぎりぎりにして使いきれるようにしている。
(残ってしまうこともある)
もちろんガソリン用の金属の缶を使う。(プラ製は静電気が起こりやすいので非常に危険)
現在は購入者に使用用途を聞き本人確認を行い記録することがガソリンスタンドに義務付けられているようだが、
本人確認はともかく、使用用途が申告通りかどうかの確認はできない。
厳格化するとすれば、スタンドの係員が用途が本当かどうか確認するぐらいしか思いつかないが、事実上無理。
使用時の画像や動画を報告させる手もあるが、報告しなければお終い。
一旦発電機に入れる様子を撮って報告し、ガソリンを抜き取って別目的に使ってもわからない。
いずれにしても悪意を持って利用する人物の排除はできない。
京アニの時は自分まで巻き込まれると思っていたかどうかはわからないが、今回は被害者らが逃げるのを
阻止していたらしいから、火災に巻き込まれるのは承知だったのかも。
思い起こせば20年前の2001年の5月。
武富士(現在は紆余曲折の後清算)の青森だったかで、ガソリンを撒いて火をつけ大爆発で5名が死亡した
強盗放火殺人事件があったが、ガソリンは気化しやすく引火すると一気に爆発する。
武富士の窓ガラスが吹き飛ぶシーンがTV中継されたのを覚えている。
事程左様にガソリンに火を付けたらすぐ逃げればよい、なんて思っていたら大間違いだが、
(武富士犯は逃走し翌年3月逮捕、京アニ犯は火災で大やけども命は助かる、大阪犯も救助され重篤状態)
自分も死ぬ気だったらどうしようもない。
*
話は変わるが、高齢者のペダル踏み間違いによる事故が起こるたびに「免許返納」が話題になる。
免許を返納すれば、自動車を運転して良い公的な根拠は失われ、運転すれば無免許だ。
しかし、物理的に運転できないわけではない。運転してはいけない、というだけ。
免許は一回も取ったことが無いとか免許更新せず失効したままで事故を起こし検挙される人も多い。
免停中に事故を起こし、無免許運転がばれた都議もいたしね。
本人は返納したことを忘れて運転するケースもあるらしい。
飲酒運転も後を絶たない。
最近の千葉の事件を受けて全事業者にドライバーの飲酒チェックをすることになりそうだが(現在は一定規模以上で義務)
あの事件のように帰路途中のコンビニで酒を買って飲めば防げない。
飲んだら乗るな、乗るなら飲むな、は常識以前のルールだが、守らなければお題目。
最近は包丁を使った殺傷事件も多い。包丁は売らないわけにはいかないし、使用用途を聞くのはばかげている。
(どういう料理に使うのかを聞くのは当然としても)
いずれにしてもルールを決めればそれでよい、とはならないのが現実。
だからと言って何もしなくてもいいとはならない。
殆どの人は法に従い、免許が無ければ運転しないし、朝の検査で酒が残っていればその日の運転はしない。
ガソリンも購入を厳格化すれば、完全には防げなくても事件にガソリンを使うハードルが上がることは確かだろう。
*
後は自己防衛とビルなどの防火防災対策だ。
殺人目的の放火に対する自己防衛はとっさには思いつかない。
現在はビルには2カ所の階段(2方向の避難経路)が義務付けられているが、大阪のビルの建設時はそうではなかった。
昔の基準で作られ、現在の建築基準法に適合しないビルは依然多い。
いわゆる既存不適格だ。
ビルの裏手に階段を後付けするとしてもそれが付けられる空間があるのか、そもそも裏手は窓すらない。
ビルの裏手の壁は、構造壁(建物の強度を保持するための壁)になっているはずだから、穴も開けられない。
正面の窓の近くにボタン操作や火災検知で窓を破って梯子や避難チューターが自動的に落下展開する装置とか、
窓の外に筒状の梯子を付け窓から伝って降りられるものを作るとか。
こういうことを言うと下を歩いている人がけがをするとか、高齢者は降りられないとか、泥棒が入るとか反対する人が絶対出るが、
火災時に何もできずに死んでいった人々の無念さはどうすればいいのか。
放火殺人を行う事件が発生した。
犠牲者は合計25人。まさに大量殺戮である。
こういう事件が起こるとすぐにあちらこちらでコメンテイターが規制が甘い、厳格化しろと言う。
普通の人にとってガソリンスタンドでガソリンのみを買うことはあまりというかほとんどないだろう。
走行途中でガソリンスタンドまであと少しでガス欠になってしまい、止むなく買いに走るケースはすぐに思いつく。
その場合は、買ったガソリンをガス欠で止まっている車に入れて、スタンドまで給油に走ればよい。
後々使う用途ではない。
思いつかなかったが、特殊車両などでガソリンスタンド入庫が困難な車両の場合、ガソリンを単品で買うとのこと。
それも即時使用だ。
では後々、あるいは別の場所で使う事例は何があるか。
至近な例として、うちの自治会ではガソリン発電機を使っていて、イベントの時にガソリンを買っている。
但し、この場合残すと保管が厄介なので、なるべく必要量ぎりぎりにして使いきれるようにしている。
(残ってしまうこともある)
もちろんガソリン用の金属の缶を使う。(プラ製は静電気が起こりやすいので非常に危険)
現在は購入者に使用用途を聞き本人確認を行い記録することがガソリンスタンドに義務付けられているようだが、
本人確認はともかく、使用用途が申告通りかどうかの確認はできない。
厳格化するとすれば、スタンドの係員が用途が本当かどうか確認するぐらいしか思いつかないが、事実上無理。
使用時の画像や動画を報告させる手もあるが、報告しなければお終い。
一旦発電機に入れる様子を撮って報告し、ガソリンを抜き取って別目的に使ってもわからない。
いずれにしても悪意を持って利用する人物の排除はできない。
京アニの時は自分まで巻き込まれると思っていたかどうかはわからないが、今回は被害者らが逃げるのを
阻止していたらしいから、火災に巻き込まれるのは承知だったのかも。
思い起こせば20年前の2001年の5月。
武富士(現在は紆余曲折の後清算)の青森だったかで、ガソリンを撒いて火をつけ大爆発で5名が死亡した
強盗放火殺人事件があったが、ガソリンは気化しやすく引火すると一気に爆発する。
武富士の窓ガラスが吹き飛ぶシーンがTV中継されたのを覚えている。
事程左様にガソリンに火を付けたらすぐ逃げればよい、なんて思っていたら大間違いだが、
(武富士犯は逃走し翌年3月逮捕、京アニ犯は火災で大やけども命は助かる、大阪犯も救助され重篤状態)
自分も死ぬ気だったらどうしようもない。
*
話は変わるが、高齢者のペダル踏み間違いによる事故が起こるたびに「免許返納」が話題になる。
免許を返納すれば、自動車を運転して良い公的な根拠は失われ、運転すれば無免許だ。
しかし、物理的に運転できないわけではない。運転してはいけない、というだけ。
免許は一回も取ったことが無いとか免許更新せず失効したままで事故を起こし検挙される人も多い。
免停中に事故を起こし、無免許運転がばれた都議もいたしね。
本人は返納したことを忘れて運転するケースもあるらしい。
飲酒運転も後を絶たない。
最近の千葉の事件を受けて全事業者にドライバーの飲酒チェックをすることになりそうだが(現在は一定規模以上で義務)
あの事件のように帰路途中のコンビニで酒を買って飲めば防げない。
飲んだら乗るな、乗るなら飲むな、は常識以前のルールだが、守らなければお題目。
最近は包丁を使った殺傷事件も多い。包丁は売らないわけにはいかないし、使用用途を聞くのはばかげている。
(どういう料理に使うのかを聞くのは当然としても)
いずれにしてもルールを決めればそれでよい、とはならないのが現実。
だからと言って何もしなくてもいいとはならない。
殆どの人は法に従い、免許が無ければ運転しないし、朝の検査で酒が残っていればその日の運転はしない。
ガソリンも購入を厳格化すれば、完全には防げなくても事件にガソリンを使うハードルが上がることは確かだろう。
*
後は自己防衛とビルなどの防火防災対策だ。
殺人目的の放火に対する自己防衛はとっさには思いつかない。
現在はビルには2カ所の階段(2方向の避難経路)が義務付けられているが、大阪のビルの建設時はそうではなかった。
昔の基準で作られ、現在の建築基準法に適合しないビルは依然多い。
いわゆる既存不適格だ。
ビルの裏手に階段を後付けするとしてもそれが付けられる空間があるのか、そもそも裏手は窓すらない。
ビルの裏手の壁は、構造壁(建物の強度を保持するための壁)になっているはずだから、穴も開けられない。
正面の窓の近くにボタン操作や火災検知で窓を破って梯子や避難チューターが自動的に落下展開する装置とか、
窓の外に筒状の梯子を付け窓から伝って降りられるものを作るとか。
こういうことを言うと下を歩いている人がけがをするとか、高齢者は降りられないとか、泥棒が入るとか反対する人が絶対出るが、
火災時に何もできずに死んでいった人々の無念さはどうすればいいのか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます