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ETC前払い中止の汚い手口

2005-09-17 21:04:25 | Weblog

昔、ハイカを利用していたが、偽造カードのせいで高額ハイカが販売中止になり、利用も中止になった。
そしてついに全てのハイカの販売も中止になり、今年度でハイカ自体の利用ができなくなる。

私もようやく今年から国土交通省の思惑に乗っかって、ETCに切り替える羽目になった。

ETCは確かに便利だが、クレジットカードに入っていることが前提であり、機器の価格もかかる。
また、希望しようがしまいが、高速利用履歴を勝手に取られることにもなる。

それでもまだ、前払いによりハイカと同等の割引が得られた。

ところが、今回、ETCの前払い終了とのメールが来た。

詳しいことは後ほど紙で来るらしいが、

新しい割引制度=マイレージポイント制度に移行するので、

前払いはやめるとのことだ。

早速、ETCプラザから確認しようとするが、サーバーが混んでいるのか、もともと能力がないのか、なかなかPDFが降りてこない。
やっとのことで、PDFをダウンロードして読む。

マイレージサービスのホームページから登録しろとか書いてある。

PDFなので、ハイパーリンクにもなっていないし、ユーザビリティを考慮していないつくりだ。

マイレージサービスのページで確認しようとするが、これがまたどんなサーバーを使っているのか知らないが、やたらと遅い。

回線の接続が不調なのかとスピードテストを試したくらいだ。
(テストの結果は48Mbps、普段どおり、というかむしろ速い)

ちんたらサーバーにたどり着き、サービス概要をクリックでまた時間がかかる。

相当ご大層な構成なのか、何でこんなに遅いの!とぼやきながら待つ。

概要によると、マイレージサービスに登録すると(新たに登録必須)
道路公団、本四公団、阪神高速、首都高などの公団ごとに、それぞれの利用料に応じたポイントを与え、後でキャッシュバックする仕組み
(高速利用料に還元。また、阪神高速と首都高は時期や内容が少し異なる )

50円で1ポイント、1000ポイントで8000円分のバック。
これだけ見ると、50000円で8000円の割引の前払いと変わらないように見える。

 しかし、大きく異なる点が3つ。

1つは、公団ごとに集計し、合算しないということ。

例えば、私(東京在住)の場合、関西や四国に行くことは行くが、そうしょっちゅうでないので、阪神高速や本四公団のポイントは貯めきれない。

2つ目は、ポイントに有効期限があり、ポイントのついた年度の翌年度末までしか交換できないと言うこと。

極端な場合、3/31のポイントは、1年しか有効でない。
最初の話とも絡んで、私の場合だと、阪神高速、本四公団のポイントは捨てるか、よくて低ポイントの交換しかないのだ。

3つ目は、ポイントの交換が申告制であること。

自動交換の機能もあるらしいが、1000ポイントのケースのみ。
有効期限近くになって1000ポイントに満たない場合、うっかりするとポイント消滅になってしまう。

ざっと見ただけでも、利用者軽視、
前払いに比べて支払いの利便性があがるわけでもなく、
ポイント交換忘れなどの失効で今まで以上に公団に利益が入る。

前払い分を公団ごとに配賦する手間などから考えると確かに公団は楽チンだろう。

しかし、マイレージへの移行も特に拒否しなければ自動で登録できるはずだし、
失効するポイントを自動的に利用者に有利なように交換することだってやろうと思えばできるはず。
制度移行の場合は、前の制度利用者に不利にならないようにするのが常識でしょ。

これはシステムの手抜きといわざるを得ない。

また、本来なら 今度こういう風にしようと思うけど意見を聞かせてくれ、とやって、
さまざまな意見を大所高所から見てあまり金もかけずに実現したいからこうすることにしました、
というならまだ良いよ。

今度こうなりましたからよろしく。
サービスを受けるにはいろいろ登録が必要だからやっとくように。
だってさ。

ETC前払い利用者には登録に便利な仕掛けを作っときましたから、利用してね。
といわれてもねぇ。

だいいち、こんな、ちんたらサーバーで年度末にアクセス集中しても大丈夫かいな。

汚い手口といわれても文句は言えないはずだ

これが道路公団改革の結果かね。

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