7月21日(日)、南北海道予選で札幌日大、秋田予選で金足農、沖縄予選で興南が優勝。令和6年夏の甲子園出場を決めた。 7月30日(火)、愛媛予選で聖カタリナ学園が優勝し、49代表が決定した。 |
〇学校設置者公私区分
公立高校は12校(9)
私立高校は37校(40)
カッコ内は2023年の数字。
公立高校は12校。すべて県立である。昨年は県立8、市立1。 金足農(秋田),石橋(栃木),掛川西(静岡) 岐阜城北(岐阜),菰野(三重),富山商(富山) 大社(島根),南陽工(山口),鳴門渦潮(徳島) 有田工(佐賀),熊本工(熊本),宮崎商(宮崎) |
〇学校名に専門学科名・総合を含む高校
6校。全て公立高校。昨年は公立6、私立1校。
金足農(秋田),富山商(富山),南陽工(山口)
有田工(佐賀),熊本工(熊本),宮崎商(宮崎)
早稲田実業(西東京)は実業、木更津総合(千葉)は総合を含むが、いずれも普通科のみの設置。校名に工商等を含まない専門学科設置校、普通科と専門学科併置校もあるが、ここでは除外した。
農工商と揃うのはめずらしい気がする。工業高校3校もあまり記憶にない。
〇私立高校のうち、大学の付属・係属・系列校 18校。昨年は21校。同一法人の運営かどうか、関係なくまとめる。 |
学校名に大学名称が含まれるもの11校。
「~大学(付属・附属)」とあるもの、ないもの様々である。
札幌日大(南北海道,日本大)
青森山田(青森,●青森大)
聖和学園(宮城,●聖和学園短大)
健大高崎(群馬,高崎健康福祉大)
早稲田実業(西東京,早稲田大)
東海大相模(神奈川,東海大)
新潟産大付(新潟,新潟産業大)
長野日大(長野,日本大)
中京大中京(愛知,中京大)
聖カタリナ学園(愛媛,●聖カタリナ大)
西日本短大付(福岡,西日本短大)
日大2校。東海大1校である。
学校名に大学名称が含まれないもの5校。
花咲徳栄(埼玉,平成国際大)
木更津総合(千葉,清和大)
滋賀学園(滋賀,びわこ学院大)
大阪桐蔭(大阪,大阪商業大)
明豊(大分,別府大)
●と上記5校は、高校野球ファンでも、調べなければまずわからない。
もちろん花咲徳栄は埼玉県の高校の先生は認知している。他県も同様だろう。
上記以外と分類するもの2校。
小松大谷(石川)が真宗大谷派学校連合会、北陸(福井)が龍谷総合学園という大きなグループに属している。
前者は大谷大学、後者は龍谷大学等が有名である。
どの程度の「つながり(進学実績等)」があるのかわからない。調査をすればさらに見つかる可能性もある。
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49校の生徒数平均値は963人。昨夏は1071人。 中央値は聖カタリナ学園(愛媛)の921人。 県立12校平均値658人、私立37校平均値1062人である。 |
〇生徒数の多い学校
全校生徒数1000人以上は21校。公立1、私立20である。昨年は21校、全て私立。
埼玉県の公立高校の基準(以下同じ)では、40人✕8クラス✕3学年でこれくらいの生徒数だ。下線が公立高校。
3000人以上 0校(昨年は私立1校)
作新学院(栃木)と、仙台育英(宮城)という生徒数3000人台の学校が出場していないので、3000人以上の学校はない。
2000人~2999人 1校(昨年は私立2校)
在籍生徒数最大:関東第一(東東京,2493人)
何となくの印象だが、関東第一高校がこんなに大規模校だとは...
1000人~1999人 20校(昨年18校)
木更津総合(千葉,1952人)
大阪桐蔭(大阪,1842人)
東海大相模(神奈川,1713人)
花咲徳栄(埼玉,1673人)
北陸(福井,1638人)
聖和学園(宮城,1605人)
中京大中京(愛知,1454人)
広陵(広島,1444人)
英明(香川,1365人)
岡山学芸館(岡山,1337人)
健大高崎(群馬,1271人)
神村学園(鹿児島,1218人)
鳥取城北(鳥取,1208人)
霞ヶ浦(茨城,1206人)
熊本工(熊本,1198人)
青森山田(青森,1116人)
興南(沖縄,1034人)
早稲田実業(西東京,1033人)
札幌日大(南北海道,1026人)
長野日大(長野,1010人)
〇生徒数の少ない学校
全校生徒数500人未満の学校が9校。公立4、私立5である。昨年は公立1、私立3である。40人✕4クラス✕3学年でこれくらいの生徒数だ。
下線が公立高校
金足農(秋田,481人)
西日本短大付(福岡,473人)
有田工(佐賀,441人)
白樺学園 (北北海道,439人)
菰野(三重,424人)
新潟産大付(新潟,417人)
南陽工(山口,346人)
智弁学園 (奈良,344人)
京都国際(京都,160人)
在籍生徒数最少:京都国際(京都,160人)
広域通信制でない。通学制、かつ、公立の離島等の小規模校(分校)でもないことを考えると、京都国際はかなりの小規模校である。
〇生徒数の男女比率
男子が少し多い
鳥取城北(鳥取)
男子624人/女子584人、合計1208人である。
女子生徒数比率は48.34㌫になる。
女子が少し多い
掛川西(静岡)
男子481人/女子502人、合計983人である。
女子生徒比率は51.07㌫になる。
なお、男子が生徒数に占める割合の最も大きいのは、報徳(兵庫)の100㌫である。同校は出場校中唯一の男子校である。共学校では南陽工(山口)の95.37㌫で、実質的最大差である。同校は男子330人、女子16人、合計346人。
女子が生徒数に占める割合の最も大きいのは、聖カタリナ学園(愛媛)の80.13㌫である。同校は男子183人、女子738人、合計921人。
〇野球部員数など
全校生徒に占める野球部員の比率は、10%以上が49校中公立5、私立15で20校。昨年は14校。
部員数が100人を超える学校は11校ある。昨年は7校。熊本工(熊本)以外全て私立高校。
広陵(広島,155人)
報徳学園(兵庫,143人)
聖光学院(福島,116人)
明徳義塾(高知,116人)
鶴岡東(山形,107人)
花巻東(岩手,106人)
花咲徳栄(埼玉,106人)
熊本工(熊本,105人)
中京大中京(愛知,104人)
創成館(長崎,103人)
岡山学芸館(岡山,100人)
なお、部員数は100人以下(61名)だが、野球部員比率は京都国際(京都)が38.13%でダントツである。
部員数が少ない方は以下の通り。特に明確な基準はないが、1学年15人程度で計算。50人未満の6校である。
有田工(佐賀)、南陽工(山口)以外は私立高校。
早稲田実業(西東京,48人)
英明(香川,47人)
有田工(佐賀,46人)
南陽工(山口,40人)
聖カタリナ学園(愛媛,40人)
智弁和歌山(和歌山,37人)
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この記事のデータ元は日刊スポーツである。学校名表記は同紙記事に準じている。
地区代表決定日の翌日と7月31日に購入。データをまとめた。
特記する
昨年の甲子園出場校について
2023-08-05、「令和5年 夏の甲子園出場校」
今春の甲子園出場校について
2024-02-05、「令和6年春の選抜出場32校データ」
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2024年は、甲子園球場のアニバーサリーイヤー
大正13年(1924年)に兵庫県西宮市に建設された野球場は、同年の干支・甲子から「甲子園大運動場」と命名された。現在の名称は「阪神甲子園球場」である。
下記サイトにこんな記述を見つけた。
1924.8.13 第10回全国中等学校優勝野球大会開催
阪神甲子園球場で初めて選手権大会が開かれた。なお、高校野球で初めて入場料を取った大会となり、カレーライスや弁当なども発売された。
(阪神甲子園球場100周年記念サイト・「100年の歩み」より)