大学の金融資産の確保・維持が難しくなったことから、閉学を前提とした募集停止を決めたという。
同大1998年に開学し、2学部を持つ。恵泉女学園中学・高校の運営は継続する。(読売,3/22)
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四年制大学が一部の学部。学科の募集停止ではなく、大学そのものを閉校する。
「金融資産の確保・維持が難しい」とは?
金融資産を調べると、①から⑥のことだ。「大学の」と限定がつくのだから、①②③④⑥だろう。
①現金、預貯金(日本円、外貨も含む)
②株式(外国株を含む)
③債券(国債、地方債、社債。外国債も含む)
④投資信託(不動産投資信託、外貨建て商品も含む)
⑤生命保険
⑥商品券や小切手
これらのどれかがちゃんと保てない。つまり減るということだ。
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同大には人文学部(日本語日本文化学科、英語コミュニケーション学科)と、人間社会学部(国際社会学科、社会園芸学科)がある。大学院も人文科学研究科、平和学研究科(いずれも修士課程)がある。
‘23年度入学者の卒業まで存続ならば、’26年度末(‘27年3月)が最短の閉学。そこまではどうにか大学は運営できる。それより先は永続的・安定的に運営する見通しが立たないと判断したのだろう。
同大学ウェブサイトの「2022年度入学者数」によれば、人文学部も人間社会学部もいわゆる定員充足率は、’18年度から5年間、前者は92㌫、後者は88㌫である。もっと ”割れて” いる大学はあると思う。目を背けたくなるというほどではない。それでも閉める。きびしい時代である。