全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

無いの?

2018-08-17 04:00:00 | 気になる 政治・政治家

 8月14日付のネットニュースで、「14歳男子、米バーモント州知事選に立候補」という記事を見つけた。
 10年以上前だが、ブログで「18歳市長」を取り上げた。僕は米国の選挙制度に興味があり、面白そうなニュースなので、記事を読んでみた。

+++++ +++++

 記事によれば、州知事選挙候補者となる予備選(民主党)に出馬を決めたのは、イーサン・ソナボーン(Ethan Sonneborn, 14)氏である。早速名前で検索をかけてみると、ウェブサイト、選挙用フェイスブックのページが見つかった。(8月15日現在、新しいウインドで開きます。)

 https://ethansonneborn.com/
 https://www.facebook.com/ethansonneborn2018/

 いろいろ読み込んでみると、「BECAUSE TOMORROW MATTERS」がキャッチフレーズのようだ。日本語にすると「明日のこと(=未来)が大事なんだ」かな。

 写真もたくさん見つかったが、ホントにどこにでもいる男子である。

 自己紹介としてこんなことが書かれている。
 Ethan Sonneborn is a dedicated champion for middle and working class families.
 労働者階級の代表者ということになる。公約を読むと、かなり”Progressive”な印象を受けた。

+++++ +++++

 なお、ヴァーモント州の州知事被選挙権には年齢制限がないと記事には書かれていた。同州の憲法を読んでみた。

 Section23 Residence of governor and lieutenant-governor
 No person shall be eligible to the office of Governor or Lieutenant-Governor until the person shall have resided in this State four years next preceding the day of election.
 第23条 州知事・州副知事の住居
 何人も選挙の日まで4年間、継続して州内に居住していないものは、州知事・州副知事の職に就くことができない。

 州内に4年間継続して居住(shall have resided in this state)していないとダメと規定しているが、年齢について記述はない。
 CNNのニュースサイトにこんなことが書いてあった。

 Vermont and Kansas are the only states that don't have age restrictions on gubernatorial candidates.
 バーモント州とカンザス州は州知事候補者に年齢制限のない州である。

 やっぱり例外なんだね。

+++++ +++++

 日本時間15日に実施された党員による予備選挙の結果、ソ候補は指名を得ることができなかった。

候補者 得票数 得票率
Christine Hallquist 26548 48.2
James Ehlers 12259 22.3
Brenda Siegel 11771 21.4
Ethan Sonneborn 4514 8.2

 ソ候補もかなりのインパクトを与える人物だが、選ばれたのはそれよりもさらにGroundbreakingな人物、Christine Hallquist候補である。
 アメリカの「自由度」の幅の広さは、やはりすごいと思う。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8.16 観察日誌 | トップ | 8月第3週 »
最新の画像もっと見る

気になる 政治・政治家」カテゴリの最新記事