車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

2013年:島田大祭・帯祭り~其の三 in 島田市大井町

2022年12月03日 08時00分00秒 | 日本の祭り

大名行列の後に続く神輿渡御。人の背丈の数倍もある「大榊」を曳航されるのは「新組」と呼ばれる新田町の方々。神輿渡御関連の役割を担っています。

御神輿に従うお行列の方々

導き、道教えの『猿田彦神』

黄金色の装束に草鞋履の担ぎ手16人。その肩にずしりと食い込む重さ400kの「御神輿」。鎮まられる御神体は女神様なので揺らさず静かに・・約1.7キロ先のお旅所へと向います。

御神輿の巡行に併せて、観客席にお賽銭籠が。素晴らしい時間を頂いた事に感謝を込めて。

鳥居の内にて御出立を待つ、六街「島田・鹿島踊」の方々

「白丁(はくちょう)」を先頭に「三番叟(さんばそう)」「お鏡」「鼓(つづみ)」「ささら」「楽人」と続きます。

「鹿島踊りは、大井神社が今のご社地にお遷しされているころ、町に流行った疫病を鎮めるためにお祀りした春日神社と一緒に伝わったもので、御神輿のお渡行が行われるようになると、一緒にお供するようになりました。」大井神社HPより

踊り子四役と呼ばれる「三番叟」二人を先頭に、赤い大黒頭巾の「お鏡」二人、「鼓」六人、「ささら」六人が同時に別々の型の踊りを披露すると言う事で、目移りする事甚だしく(((((^_^;)

縞の烏帽子に狩衣(かりぎぬ)、木綿たすきをかけて左手に扇、右手に鈴をもって舞う「三番叟」。一つ一つの所作は真に美しく、まさしく神に奉納する舞に相応しいもの。舞に併せて揺れる狩衣の青も一際に鮮やか。

続く「お鏡」は朱赤の大黒頭巾に広袖の衣裳。左手に御幣の付いた鏡を持ち、右手に鈴をもって舞います。いずれの舞もすべて、往来を踊りながら後ろ向きに進む所作が特徴です。

「鼓」は広袖に紅の指貫のいでだちで「お鏡」同様、大黒頭巾を付けています。「鼓」は左手に鼓をもち、天地を見るような上下の動きの合間に、鼓を打つ手振りを入れます。

「ささら」は「鼓」と同じ衣装で、左手に節が詰まった南天の幹で作った棒を持ち、右手に先を細く割った竹を持ち、両方をこすり付けてシャッ、シャッと鳴らします。この棒と竹を合わせたものを「ささら」と呼びます。

折々に挟まれるしばしの休息。足指に食い込む草履の緒の痛さは・・履き慣れない方達にはとても辛いだろうと思います。

疲れた表情の「お鏡」の顔を心配そうに除きこむ担当の方。疲れているだろうに、カメラを向けた私に笑顔を返してくれた「鼓」。凄く嬉しかったよ。

深紅の和傘が祭りの華やかさに色を添え、休憩時間さえもお行列の流れに見えます。みんな本当に凄い・・・なんだか前が曇って良く見えない (;_; )

「楽人」の演奏に合わせ、再び鹿島踊りの列は御旅所に向かって進み始めます。全長約500メートルにも及ぶお行列。祭りの最終日となればどのお役の方も疲れはピークと思われるのに、一つ一つの所作の美しい事!ただ、ただ感動の一時でした。

「鹿島踊りは千葉県房総半島から静岡県伊豆半島を中心に広く行われていますが、鹿島踊りの伝わる地域としては西限となるともいわれ、大奴のしぐさ同様、江戸時代からの動作を正確に今に伝えて、いち早く静岡県の無形文化財に指定されました。」大井神社HPより

明日は一街から五街による屋台の紹介「島田大祭・帯祭り~Ⅳ~」に続きます。

撮影日:2013年10月14日

 


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1 コメント

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Unknown (まかろん)
2022-12-04 06:08:26
おおお…。
詳細な紹介を、ありがとうございます。🙏

ただのレポでなく、
心からの敬意と感激が伝わってきて、
読むだけで空間がつながってご神事に与れたような心地がしました。
有難く、拝読しました。🙇


昨日の返信、ありがとうございました。
ご迷惑になってなくて良かったです。
tibinekoさんの返信は、いつも私の知らないことが書かれていて(恥ずかしながら😅)
嬉しくもあり、勉強にもなります。🙏

(それ読んでまた返信したくなりましたが、今回は自重します。でも長野市の話で、台湾の人は?日本人の慰霊は?というのは本当にもっともだとお伝えさせてください。あと、心からの応援メッセージ、大変励みになりました🙏)


12月はある意味、お祭り期間ですよね。
どうぞこの写真の青空のように清々しい日をお過ごしください😊
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