車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

海雲山:長勝寺 in 茨城県潮来市

2019年12月02日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・茨城県

潮来市潮来に境内を構える臨済宗妙心寺派寺院「海雲山:長勝寺」『阿弥陀三尊仏』を本尊とします。

正門から伸びる参道の先には三間一戸、二重二階門、入母屋造の上層屋根を持つ楼門。 【普門院において、元禄6年(1693)から13年まで掛かって建立されたもので、徳川光圀の命令によって元禄13年に長勝寺に移築されたものである】Wikipediaより
楼門の前に枝を伸ばすのは「染井吉野」。桜の季節なら、さぞかし見事な眺めでしょうね。

「大徳勢至菩薩」と刻まれた碑の側には、『勢至菩薩』が祀られる「勢至堂」

寺歴によれば【文治元年(1189)に『源頼朝』によって創建されたといわれており、江戸時代に『徳川光圀』が諸堂宇を修復し、妙心寺の253世住職をつとめた『大獄祖清和尚』を中興開山として迎えた。】
「本堂(仏殿)」の建立年代は不詳ですが、元禄年間(1688 - 1704)頃と推定。 方三間、一重、入母屋造、茅葺の建築で、昭和33年(1958)3月に茨城県有形文化財に指定されました。

棟上には源氏の定紋「笹りんどう」が配され、楼門同様、禅宗様建築の貴重な遺構とされています。

鐘楼にある銅鐘は、元徳2年(1330)の鋳造で、鎌倉幕府第14代執権である『北条高時』の寄進。銅鐘には、「客船夜泊常陸蘇城(かくせんやはくひたちのそじょう)」と記された銘文があります。

江戸時代後半に書かれた「潮来図誌」にも「潮来八景:長勝寺の鐘」が紹介されています。
【鐘の音や  残る雲なき 秋の暮れ 千秋 今は文化財保護の為、鐘は撞いていないそうです。

「中朱(ちゅうじゃく)門」の近くには、芭蕉の句を刻んだ「時雨塚」。

【たび人と  我名よばれむ はつしぐれ】(初時雨の季節、私はその時雨に濡れながら旅立ちをし、旅人と呼ばれる境涯に身を置こう)

「茶筅塚開眼香語」、傍らには「茶筅塚」が建立されていますが、碑文の漢語は・・・😔

中朱門の中の庫裡・書院等も元禄時代の建築で、これらも茨城県の文化財に指定されています。が・・この日は中で仏事が催されているらしく、卒塔婆を持った人たちが出入りをされていました。 庫裡には「常陸七福神:福禄寿」が祀られていたそうですが、そんな訳で参拝は遠慮しました。

境内の一画には、源頼朝創建の年号に因む「文治梅(ふんじばい)」とよばれる古木があります。「文治梅」の横には、文化十一年(1814)に建立された、俳人『伊能鳳後』の句碑。
【古野者那也(このはなや)曾毛加摩久良能(そもかまくらの)鐘乃銘(かねのめい)】

二度と来られないと思うから、あれもこれもと細かく探して画像に納めたつもりでしたが・・結局、最終的には取りこぼしが目立ち、特に芭蕉と俳友の三連句碑が無いのはショックでした。 そうそう、本堂脇に「潮来駅家(うまや)跡」碑があり、気にはなりましたが、特に確認もせず、結局そのまま😩

参拝日:2019年3月14日


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