街路樹のナナカマドの実を食べ尽くしたツグミが、いっとき庭のツルバラやアスパラの周りを彷徨いていたが、とうとう啄むものがなくなったと見え、粟稗やヒマワリの種を入れた餌箱に入り始めた。
嘴の形状からヒマワリの種は啄めない。第2&第3餌箱で嘴を横にして何かを掬い上げているのは、恐らくオオカワラヒワやシジュウカラが砕いたお零れを頂戴しているのだろう。ツグミは、厳寒期に越冬地北限の北海道からさらに南に移動する個体が多いと言われる。暖かくなるにつれて北上し北海道にしばし留まり、やがて繁殖地のカムチャッカ半島から東シベリア方面に向かう。