納谷幸喜氏(大相撲、元横綱・大鵬。献血運搬車「大鵬号」寄贈については、平成19年9月22日投稿のブログ記事≪第四十四代横綱/大鵬≫を参照)は、九月七日、「輸血用血液を医療機関へ運ぶ献血運搬車1台(200万円相当)を、日本赤十字社(東京)に寄贈した」(9月7日付『北海道新聞』夕刊・第10面。贈呈式の写真は、9月8日付『釧路新聞』第4面から転写)。
七十台目の節目で、これが最後になるという。この節、日本の各界であこぎな蓄財しか念頭にない著名人が多い中で、個人で四十年にわたって総額約一億二千万円もの慈善活動を続けた例はないだろう。
納谷氏は、霧の摩周湖で全国に知られる弟子屈町川湯温泉の出身で、釧網本線の川湯駅は、平成元年に川湯温泉駅と改称された。昭和五十九年、川湯温泉街に川湯相撲博物館(大鵬記念館)が開館し、大鵬ゆかりの各種資料が展示されている。
平成十七年に日本相撲協会を六十五歳で定年退職後、相撲博物館館長に就任したが、体調不良のため平成二十年に館長職を退いた。大相撲界に厳しい意見を直言できる数少ない硬骨漢の一人だっただけに、館長職勇退は惜しまれる。
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