茨城県近代美術館に、辻永が描いた「サンジェルマンの春」という作品がある。以下は、この作品が同館に展示されている頃、2作品の比較上興味深いシスレー作品のリンク先をかつて2019年2月Twitterに示したことがある。タイトルもそっくりだ。
シスレーの下記のリンクに見られる作品は、辻永の作品よりもかなり遠景のテラス(高台)から橋の方を眺めた構図のパノラミックな作品で、画家の立っている視点は全く同一とは言えないかもしれないが、これによって、辻が描いた作品の「サンジェルマン」とは《サン・ジェルマン ・アン ・レー》だと分かる。
https://art.thewalters.org/detail/17847/the-terrace-at-saint-germain-spring/
「サン・ジェルマン・ アン・ レーは人口4万人ほどの町だが、ドビュッシーはここの生まれ。オルガン奏者のマリー・ クレール ・アランも。モーリス・ ドニもゆかりの画家。
サッカーファンには知られた町らしいが、辻永の「サンジェルマンの春」の「サンジェルマン」も実はサン・ジェルマン・ アン ・レーのことだ。