『リッスン ジャズとロックと青春の日々』(中山康樹著 講談社文庫)を手にして、
まだ、75ページを読み進めたところである。
この本は、『スイングジャーナル青春録[大阪編]’98年刊、[東京編]’99年刊』の2冊を1冊に再編集したものである。
上記2冊は、発売当時に購入し読み終えている。
本文庫本は’07年3月発行のもので、発行時に購入している(はず)。
で、多分、ダブっていることは承知で購入した。
これを読んでいて、目新しい音楽に接してワクワクしている主人公を我が事のように置き換えて読んでいる自分を感じていた。
前置きはさて置き、私が最初に購入したレコードは、LPレコードである。
シングル・レコードは、ヒット曲をA面に、B(裏)面に1曲という構成で、小遣いの少ない学生では、シングルの購入はお金がもったいないように感じられた。
まだ、ステレオなど手元になく、音楽は主にFMラジオで聴いていた。
だから、ヒット曲を聴くだけなら、これで十分であった。
中学2年の時、フォーク・ブームがやって来た。
同級生から、よしだたくろうの『ともだち』を借りて、英語の勉強用に買ってもらった単体のテープレコーダーで録音をした。
歳の離れた従兄が近所に住んでいたので、そのステレオを借りた。
スピーカーから出てくる音をレコーダーの外付けマイクで拾った。
この時に、従兄が持っていたレコードが、グランド・ファンク・レイルロードの2枚組ライブアルバムで、これを聴かせてもらった。
「アー・ユー・レディ」や「ハートブレイカー」はラジオで聴いたことがあったが、全編聴き通した後の爽快感は何とも言えなかった。
中学3年になって、両親と約束をした。
志望の高校に合格したら、ステレオを購入してもらうことを。
まだ、ステレオも持っていないのに、
その当時、夕方5時から始まったFM番組のオープニング・テーマ「オープン・アップ・ワイド」を演奏していたブラス・ロックバンド、チェイスの邦題『追跡』を始めて購入した。
バンドは、リーダーのビル・チェイスが飛行機事故で亡くなったため、3枚のアルバムを残して消滅した。
1度、来日公演を行っている。是非、当時の映像を見てみたい。
今、輸入盤で、LP3枚分がCD2枚組となって発売されている。
画像の、右上が『追跡』、左下がセカンド・アルバム『エニア』、右下がラスト・アルバム『ピュア・ミュージック』である。