別冊ステレオサウンド『アナログ音盤Vol.2』続き。
「Vinyl Record Enthusiasts」というコーナーがある。
田中伊佐資氏の著書『オーディオ風土記』のトップバッターに登場する吉田一廣氏と、
田中氏が取材した杉本喜久氏のお二人が登場する。
お二人のステレオ・システムも凄いが、小生が着目したのは、【オリジナル盤】。
吉田氏のは、Deep Purple『MACHINE HEAD』【英国オリジナル盤】、
「この盤に遭遇して、吉田さんはロックのオリジナル盤に開眼したという。・・・『この部屋で今のシステムだと、これだけ低音を出しても飽和しないんですよ。』」。
杉本氏のは、『Led Zeppelin』【米国オリジナル盤】である。
『ジョン・ボーナムが降臨します。』
さて、【中高ロック】とは、田中氏が『オーディオ風土記』のNo.001で使用した言葉。
「オヤジが中高生のときに死ぬほど聴いたロック。いま命名」とある、吉田氏を訪問した時のこと。
小生は死ぬほど聴いてはいないが、当時はパープル派。
今日聴いたのは、
『In Concert ’72(2012 Mix)』(Parlophone Records TPSAX7518・825646294794)
英国BBCラジオのために収録された音源。
過去に、レコードやCDで発売されているが、今回初めて購入。
『ライブ・イン・ジャパン』の5か月前の録音。
この音源は、曖昧な記憶を辿ると、FMで聴いたBBCライブシリーズの放送。
これをカセット・テープに録音して聴いていた。30分位の放送であった。
故に、CD収録曲全曲を放送はしていない。
印象に残っているのは、アンコール曲「ルシール」。
ロックンロールをやるんだなと。
放送時期は、’75年頃か。
この放送シリーズでは、ピンク・フロイドのライブもあり、「エコーズ」のライブ・ヴァージョンを初めて聴いた。
そして、『おせっかい』を購入している。『狂気』は既に発売されており、『炎~あなたがここにいてほしい』は発売前の時期。
なぜなら、「エコーズ」からフロイド・ファンになり、『炎』、『アニマルズ』と聴いていくからである。
トミー・ボーリンが亡くなって、第4期パープルは終わる。
これに合わせかたちで、小生はクロス・オーバー、フュージョンへ、ジャズへと入っていくことになる。