義務教育の算数。今から使える自宅学習のコツ

学校を出てから使える基礎教養の授業開講予定。でも今は、このブログをご拡散ください。小・中学生個別指導経験7 年。

伝えるために

2020-07-13 00:01:11 | やりがちな失敗
今さっき主語も述語も省いた連絡をしてしまいました。相手に迷惑をかけました。

宿題や演習箇所も指示が伝わっていないことがよく有るので、
極力ページ番号を書いて伝えています。

「問1が簡単だったらこのページも」
「できれば応用範囲も」
と欲張るクセも抜けないので、

何回か個別指導を担当する時は
最初に応用単元を解説してから
基本単元を演習してもらうようにしています。
相手が応用問題を自力で解けなければ
基本だけで終わりにすればいいし

教えるほうは色々考えていても、
穴埋めに一生懸命な人達は大抵の場合、何も考えていない。
まじめな生徒は

まじめに穴埋めを頑張ります。
終わると忘れます。
それはそういうものだという前提で
こういう授業です。
最初に応用単元を解説してから基本問題を解いてもらう。

応用単元の解説を思い出しながら
基本問題を穴埋めする作業に変えると
教わるほうにも単元全体が伝わりやすい。

明日は具体的に単元名を出して
授業の案を作ってみます。

テストのフォローを授業で、授業の残りを宿題で

2020-07-11 00:03:58 | やりがちな失敗
教える仕事に就いた頃はいつも焦りに負けて宿題や小テストを増やすか難しくして乗り切ろうとしていました。
本当に大切なのは授業・宿題・小テストの内容を一致させることだったのに、

説明の仕方が下手だったし
予定通り進まなかった時の策が足りなかった。

マニュアルでは授業→宿題→小テストの流れで教わりましたが、

予習型の小テスト→授業→余りを宿題

にすると
テストの点数が低くても授業で解き直せばいいし、授業中に解けば宿題が減るので比較的順調に進むと思います。

例え解答を丸写しするつもりでも
テストの時は問題を熱心に読むので、
授業の内容を応用範囲まで
薄ぅく把握してもらえます。

そのぶん説明も早い。
先生も学校ワークを参照しながら授業できるといいですね。

学校課題で隠れる学習課題

2020-07-08 19:08:13 | やりがちな失敗
提出物には完成が求められますが、勉強をひとさまに教える時は、どこをわかっていないのか探す作業が急務です。

どこがわからないのかわかっていたら
大体わかってます。

普通その生徒がどこをわからないのかは誰にもわからない。
だから

提出物用に完成された宿題は、
生徒と先生の課題を隠してしまう。

未完成の提出物だと思えば先生に見せるのも憚られます。
直前まで「先生達」の目につかない所で学校課題をやってくる生徒の場合、

試験対策の予定も狂ってしまう。

そういう生徒は質問もしません。

完成度に影響するからです。

理解力のある模範生徒として生きることに必死になってしまう。

学校の先生に今少し、
せめて睡眠の足りた状態で小テストを作る余裕さえ有ればと思います。

たとえば
学校からの課題を毎回1 ページ程度小テストとして使い、
課題が終わっている人には用意した小テストを解かせる
(小テストを解いたからといって加点は特にしない。)。

今と同じように
学校課題は試験前に提出させ
出来で加点。
毎回少しずつ解いているので「埋める」必要はありません。
採点も終わっています。

これだけでもかなり違うと思うのですが
学校教員をしながら小テスト作成は現状では無理でしょうね。


宿題完遂を強要する学習塾の愚

2020-07-07 17:05:17 | やりがちな失敗
小テストの結果と無関係に宿題を全ページ、夜っ引いて居残りさせてまで解かせる学習塾は実際にあります。

背表紙のついた自社教材を埋めていくのだそうです。
満点を取っても関係ないのだそうです。
授業と授業の間に穴埋め問題を隈なく埋めていくのだそうです。

小テストは前もって同じ問題が配られ、
それも全て記入して提出するのだそうです。

「必ず志望校に合格させる」との約束で教材を埋めさせて、
本番の試験で不合格者を出していたら、

看板に偽りありの状態です。

提出物ではなく学科試験で合否を決めると判っているはずなのですが。

塾講師の手が回らず
質問に対応してもらえないので
個別指導に行き、

時間がないので
質問の暇なく宿題をひたすらやっているのだそうです。

その学習塾で授業を聞く余裕がある生徒は何割いるのでしょうか?

授業を受けていたら
宿題が終わらないのでは?

「努力の跡」と「提出物」の矛盾

2020-07-06 22:59:45 | やりがちな失敗
提出物から宿題を除けてみると、提出物とは「その時点までの習熟度を証明するための完成品」と言えると思います。

提出物には提出様式と期限があり、
指定通りでなければ減点になります。
あくまで完成した状態での提出が求められます。

だから宿題を提出物にすると
「完成品」が続々届きます。
そして、
疑心暗鬼から回答集を回収し始め、
誤答を修正する機会を潰してしまう。

答えを丸写ししてでも全ページを埋めて
「仕上げて提出」しているだけの生徒から学習機会を奪うばかりか、

担当生徒たちの学力低下と
膨大な採点業務が襲ってくる。
時には
全員全ページ100点の提出物です。

完成度は
努力の痕跡や個人の主張を技術的に消して高められます。

だから生徒は指定に沿ってよく考え、
模範解答を丁寧に宿題に書いてきます。
冊子の通りの式と答えです。

途中式は全て消します。
落書きと同じ扱いです。
宿題を提出物にしてしまうと、
努力の痕跡は潰されてしまいます。