今回はデータレコーダーでは無く、普通のカセットプレイヤーです。
こちらのカセットプレイヤーでX1でのロード成功を目指します。
DENONミニコンポ「D-07」の性能が高いのか、
たまたまX1Cと相性が良いのか分かりませんがシンクロダビングのバックアップテープが読めたり、
実機でも読めないソフトを音量UPする事で読めるようになったり、X1Cを復活させる中でかなり重要な役割を果たしました。
そこで、他のカセットデッキでも同じ様なポテンシャルがあるのか試してみたくて購入してみました。
DENON 「UDR-F07」で、コンポのシステムの中のカセットデッキ部分の様です。
録音と再生自体は問題無い様ですが
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稀にボタン操作で誤作動をおこします。再生ボタンで巻き戻しが始まるとか。
直せる方にオススメです。
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と言う事で、修理を楽しみながらX1Cに活かしてみようと言う感じです。
特に狙ってこの機種を選んだ訳ではないですが、カセット収納式で見た目が高級そうなのと
レベルメーターが付いている事、不具合内容が分かっている事、そして安かったのが選んだ理由です。
●動作確認と実力テスト
まずはカバーを開けて動作テスト。
トレーが出てきてカセットを収納するタイプで、パカっと開くタイプに比べ高級感はありますよね。
無駄なギミックが増えて壊れた時は大変なのと、カセットが回ってるのが見たいと言う人には不評の様です。
ジャンクでは無いので、まずは現状確認。
試しに音楽カセットを再生してみようとすると、上記の症状が。
どうやら巻き取り不良になって、テープエンドと勘違いしてリバースしようとしている様です。
そしてリバースしても綺麗に巻き取らない時があり、延々テープエンドリバースが働く時がある模様。
普通に考えると巻き取り用のベルトが伸びてるか滑ってるか...でしょうか?
デッキ部分が外れました。
モーターからフライホイールのベルトが若干緩い気もしますが、ダルダルで滑ってる様な感じは無さそうです。
こちらはフライホイールのベルトですが、巻き取り用の小さい角ベルトが誤動作の原因かもしれません。
バラしたついでに奥まで清掃。フライホイールのグリスも塗り替えです。
これもデレコRQ-8030と同じく、キャプスタンにカットワッシャが付いてフライホイールが止まっているタイプでした。
ベルトとギアを掃除して、一旦組み直します。
APSS機能(頭出し機能)があるので、再生しながら巻き戻しや早送りをすると無音部分でガシャガシャなります。
各部清掃とグリスアップしてからは、普通の再生に関しては問題なさそうかな?
そして動作テストは毎度おなじみのX1ゼビウス。
なのですが、どうやらアンプが無いと音量が小さすぎてダメな模様...
仕方ないのでDENON「 D-07」のAUX入力から入れて、ヘッドホン端子からカセットアダプターへ流し込むと言う
折角のコンポ用カセットデッキなのに、全く意味が無さそうな手法を使ってロード開始。
だってアンプだけって持ってないんだもん...orz
しかしチェックサムで蹴られた....
少し音量を落としてみると、インフォメーションブロックから蹴られたので逆に音量を上げてみました。
が、読み込まない。相変わらずこのシンクロバックアップのゼビウスはシビアですねぇ。
仕方がないので、マクロスカウントダウンに変更
1回目のプログラム実行まで行ったので恐らく大丈夫そう。
かと思いきや、最後の最後でプログラム停止。
その他の読み難いソフトも軒並みロードエラーです。
アンプが無い事が仇となっているのでしょうか?
バルダーダッシュ並みの短さ(約2~3分)なら流石に読むようで。
あとはベルトを替えて速度調整をしてからでしょうか。
一旦、保留。
●ベルト交換と、ちょい整備
ベルトを交換してみました。
5mm幅は元のベルトより広いですが、特に問題無さそうです。
外した古いベルトを見てみると、引っ張った時にヒビ割れが見えるので
ベルトの硬化も誤動作の原因かもしれませんね。
その他、基盤に一部焼けた跡があったのですが、
隣のレギュレータっぽいのには大きなヒートシンクが付いているのに、1個だけ付いていないものがあります。
熱で焼けていると思うので、気休めかもしれませんがヒートシンクを増設しました。
再生スピードを調整して再びトライ。
再生速度は裏に蓋が付いているので、カバーを開けずとも簡単に調整出来ます。
まずは基本であるJODAN-DOS、イナブキさんのBattleBattleと起動出来ました。
ばってんタヌキの大冒険は7分のロングロードですが、最後のチェックサムで蹴られてダメそう。
ゼビウスのほうも最初のチェックサムで蹴られる様です。
毎回これらのソフトで引っかかるんですよね...
レベルメーターが付いているので見ていると、どうもRチャンネルの方が音が出ている様で
こんな感じに接続して両方にRチャンネルの音声を流してみました
すると、あれだけエラーを連発してたゼビウスが起動!!
ひょっとしたらばってんタヌキの大冒険もRチャンネルで起動するのかな?
きたーーー!!
このダビングテープに合わせてしまうとX1専用デッキになってしまうので
今回はこのままにして保存したいと思います。
カセットデッキとしてはコンポ用なので良いアンプを使えば今のミニコンポより良い音で聞けそうな感じですね。
●まとめ
特別な修理はしていませんが、ベルト交換と再生速度の調整でX1Cのゲームが読める様になりました(別途要アンプ)
やはり音楽用のデッキは調整さえすれば中々の性能だと実証出来たのではないでしょうか
リモートが不要なら、オーディオ用のカセットデッキを整備するのも有りですね。
今回、Rチャンネルのみでなら読むと言う事で、どうやらダビング時のアジマスと
このデッキのアジマスの差がロードエラーになる原因だったと予測されます。
アジマスがズレていると、少し籠った音になるのが特徴なので一気にロード成功率が下がってしまいます。
ステレオのカセットアダプターを使っている事で、Lチャンネルにしか音声が流れなかったり、
ステレオのカセットオーディオを使っている事で、左右の音声に差が出来てしまったりする事が、
再生速度以外でラジカセでのロードが成功しない要因になっているかもしれません。
ステレオデッキ+ステレオカセットアダプターで正常にロード出来ない場合は、
今回の様にモノラル変換(合成ではなく単一化)を試してみては如何でしょうか?
以上、カセットデッキでロード(UDR-F07編)でした。
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