かろうじて昨日は自転車通勤できました。でもしっかり走っておきたいなぁ。
筑波8耐が待ち遠しくて、昼休みを利用して情報収集。
約100mタイムトライアルだから、よくトラック競技のスプリントで予選として行われる250mTTのタイム短縮法が応用できるんじゃないかと考えました。そしたら色々面白い論文がネットで入手できますね。なかでも今日一番のお気に入り論文がコレ。『自転車競技(200mFTT,250mTT,500mTT,1kmTT,4kmTT)における記録とレース中の速度変化特性,クランク回転数変化特性およびギア比との関係』
”本研究の目的は,自転車競技におけるレース分析から,速度変化,クランク回転数変化およびギア比と記録との関係を明らかし,トレーニングおよびコーチングへの示唆を得ることである.分析対象者は第10 回チャレジ・ザ・オリンピックの200mFTT, 250mTT, 500mTT, 1kmTT, 4kmTT に参加した選手計177 名である.レース中の自転車及び選手の全景をパンニング撮影し,走行速度,クランク回転数およびギア比を撮影動画から算出した.200mFTT,250mTT, 500mTT, 1kmTT においては,レース中の最高速度およびスタート区間速度が記録に強く影響する要因であった.一方,4kmTT ではレース中の速度低下量の小さい選手ほど記録が良いことが示された.また,200mFTT,500mTT, 1kmTT においては,ギア比と記録との間に有意な負の相関関係が認められた.以上のことから,200mFTT, 250mTT, 500mTT, 1kmTT においては,スタート区間速度および最高速度を高めるトレーニングが重要であり,4kmTT では高い速度を維持できる能力を高めることが重要であると示唆された.”
250mTTの項目についてわかりやすくまとめると、
■計測の結果
・150m区間まで加速している。
・最高速度が高い人はタイムが良い
・前半速度と記録には強い相関関係がある
・ギア比に優位な違いは認められない
・最大ケイデンスに優位な違いは認められない
■考察すると
スタート14.5m地点のスプリットタイムが250mの85%を決定し、
約10mまでのタイムと記録との間に強い相関性があった。
このことから、選手は高いギア比(重いギア)で高い最高速度を狙うよりも、
前半局面で高い速度を獲得するために、
自身が持つ最高速度が発揮されるギア比よりも低いギア比を選択していると思われる。
最高速度を高めるだけでなく、スタートからの加速能力の増大が重要。
ということだそうだ。
私の場合、昨年は50-18t(ギア比2.78)で、タイムは10"291でした。
うろ覚えですが、スタートからおよそ80mで130rpmに到達し、そこからゴールまでの加速が鈍っていたような気がします。
この論文と去年の反省から、今年は52-17t(ギア比3.06)で挑もうかな。