銀塩写真講座、最終日の報告です。
バライタ印画紙による
写真作品の仕上げ方を学びました。
暗室にて仕上げたバライタプリントは
無酸性の保存箱に入れておく
保存箱は印画紙サイズで市販されている
購入先は・・・
など
プリント後の扱いについて紹介してから
仕上げ方の実習に取り組みました。
乾燥後の印画紙は
画面が波打ったり、カーリングします。
その対処として・・・
ドライマウントプレス機という
大きなアイロンのような機材を用い
熱と圧をかけて平面状にする
フラットニングをおこないます。
その後はスポッティング。
暗室でのプリント時に
フィルムに付着したホコリなどが原因でできる
白い斑点を目立たなくさせます。
このスポッティング作業では
極細の筆でインクを塗り込みます。
バライタプリントの最終工程では
周辺の黒濃度にインクの色を合わせること
1ミリ以下の点を描くことなど
集中力を高めて作業を進めなくてはなりません。
筆の扱いに慣れていない方にとっては
最後の難関となります。
銀塩写真作品を仕上げる本講座は
以上をもって終了。
徳永写真美術研究所は
受講後も暗室等の設備をお使いいただける体制です。
今後は自主的に暗室作業を重ね
制作を継続いただきたいと思います。
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。