この日のカリキュラムに記す内容は
作家としての生き方。
5年目となる本講座ですが
毎年、この回で採り上げる内容は異なります。
受講生の目指すものを考慮して・・・
その時の私の関心事項・・・
など複数の理由で
その都度、検討しています。
今回、ピックアップしたのは
清野賀子さんの写真集『THE SIGN OF LIFE』
作者の没後10年を迎え
「清野賀子のまなざし」と題するトークの
記事を目にしたことがきっかけです。
正解があるわけではありませんが
清野さんは
何を目的にこの制作を進めたのか
また
この写真集から何を読み取る事ができるか
ページをめくりながら
私たちと同時代を生きた写真家の生き方に
想いをめぐらしました。
*
講座後半は制作確認。
銀塩写真講座も同時受講している方は
本講座受講者に自身の取り組みを説明。
試作段階の成果物を披露しながら
技法と表現について語っていただきました。
*
この日の話の流れで
本来は実習を伴わない作品制作研究講座ですが
フィルムで撮影する体験もしてみましょうということになり
大型カメラでの撮影準備として
フィルムをカットホルダーに入れる練習をおこない
この日の講座を終えました。
次回は
4×5カメラでの撮影実習となります。
デジカメのシャッターボタンを押す行為とは異なる撮影です。
どのような体験となるでしょうか。
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。