全4回のシルクスクリーンプリント講座
3日目、4日目の報告です。
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<製版作業>
2日目にフォトショップを用いて作った
画像データを透明フィルムに出力して
製版原稿としました。
紗張りや感光乳剤の塗布は
本講座では割愛し
製版作業においては
予め感光フィルムが貼り付けられた
スクリーンを用いることにしました。
ブラックライトを装着した
露光機にて焼き付け・・・
未露光部分の感光膜を
水で溶かしながら洗い落とします。
製版の仕上がりを入念に確認。
感光膜が溶けた部分に
インクが通る仕組みです。
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<カッティング原紙による版作り>
アンディ・ウォーホルの作品資料を
参照しながらウォーホル的刷りの
研究をおこない・・・
カッティング原紙を用いた
版作りにも取り組みました。
写真製版で作ったアミ点画像の版と
カッティング原紙によるベタ版を
組み合わせながら・・・
透明インク、不透明インクを
使い分けた刷り実験もおこないました。
加えて
発泡インクで刷り終えた後
熱を掛ける事で
インクを膨らませ・・・
1ミリほどの凹凸ある画像も完成。
上の写真は
受講前にYoutubeで学んで作ったという
百均額をスクリーン枠に利用した版です。
額に紗を貼り感光乳剤を塗布したとの事。
ガムテープや養生テープ等で
スクリーンを固定した
存在感ある版を用いて・・・
Tシャツに刷り・・・
カッティング原紙で版作り・・・
挿し色として透明インクで
ひと刷り・・・
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予定のカリキュラムを終えた後は
質疑応答タイム・・・
製版原稿作成の応用編的質問を受け
細かな画像調整や合わせ技の原稿作りについて
適宜、解説しました。
4日間で完結する今回の講座では
一連の作業工程を紹介したにすぎず
個々の目指すシルク活用に応じた研究が
更に必要となります。
受講後もアドバイスが必要な場合は
対応させていただく旨をお伝えして
本講座を終えました。
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。
2021年1月30・31日
古典印画技法
ヴァン・ダイクブラウンプリント
2days講座受付中
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