徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

■ 写真講座 14日目 バライタ印画紙での作品制作

2012年11月25日 | 銀塩写真講座

まずは
前回の授業で仕上げた写真を
観察する事からスタート。
プリントが濡れている時と乾いた時の
濃度の差を頭に入れて
2度目のバライタ印画紙でのプリント作業に励みました。



暗室作業に専念する皆さんのほか・・・
大型カメラ撮影実習がきっかけとなり
4×5カメラでの作品制作を決意した方は
授業日外にも研究所に通い撮影に邁進されています。





この日
森山大道氏の写真画像を
シルクスクリーンプリントで刷るワークショップ
参加した受講生の方が
その成果物を持参されました。



印画紙でのモノクロ表現とは異なる魅力を放つ
この成果物、なかなか素敵です。
森山氏の作品を購入したような気持ちになります。

授業後は
ワークショップの報告の他
写真とシルクの関係、その魅力についての
写真談義に盛り上がりました。

記:徳永好恵


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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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■ シルクスクリーン講座 11日目 プラスアルファの魅力を加える

2012年11月24日 | シルクスクリーンプリント講座


この日は
シルクスクリーンプリント技法での制作において
プラスアルファの魅力を加える研究に取り組みました。

具体的には・・・
今回は2種の加飾法に挑戦。

<一つ目>
画面に箔を貼る方法。

まず、インクの代わりに箔下のりを刷ります。
その上から箔を置き
丁寧に筆で箔面をトントンと叩き
のり面以外の部分を取り除きます。



すると
スクリーンを通して刷られたのり画像が
箔画像に入れ替わるという仕組みです。



<二つ目>
金彩フィルムを使う方法

箔と同様に
金彩フィルム用ののりを刷ります。
のりが乾いたあと
画面にフィルムを置き
アイロンの熱を加え
のりを溶かしてフィルムを接着する方法です。



左上のめくれたシートが
画像を抜いた金彩フィルムです。
今回は銀色を使用していますが
メタリック系の色が数多く市販されているので
様々な印象を加える事ができます。



上の写真の左は銀箔による加飾、中央は金彩フィルム(銀)
右は金彩フィルムの抜け殻。
この抜け殻シートもなかなか素敵です。



金彩フィルムを使用する加飾法は繊細な図柄も表現できそうです。
銀糸を混ぜて織った帯のようで美しい。



授業の後半は
これから取り組む作品制作に対する作戦会議。
講師の作品を作例として
製版原稿の作り方を学びました。

記:徳永好恵

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■ 写真講座13日目 バライタ印画紙でのプリント体験

2012年11月11日 | 銀塩写真講座


いよいよ
本格的に銀塩写真の魅力を学ぶ段階となりました。
バライタ印画紙を使用してプリントをおこないます。



RCタイプの印画紙と比べると
薬液処理時間が長く
各工程、丁寧な作業を心がけます。



仕上がった写真は
プリントウォッシャー でしっかり水洗。



乾燥はプリントドライヤーを通さず自然乾燥です。
こちら、大工の友人が作った乾燥ラックです。干物を干す棚を作って欲しいと頼みました。



バライタ印画紙の写真画像は
乾燥すると若干濃度が濃く見えます。
その“若干”の感覚を確かめ
この日の実習を終了しました。

次回からは作品として仕上げる事を目的に
プリント作業に励みます。

記:徳永好恵

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■ シルクスクリーン講座 10日目 刷り方の研究

2012年11月03日 | シルクスクリーンプリント講座


この日は
スクリーンを通して刷る魅力とは?

考える刷り実習に取り組みました。



清田先生の指導の下
最初はグラデーションのベタ面を刷りました。



こちらは
テープで凹凸をつけてマスクした版で刷りました。
インクの練り方が不完全で
グラデーションが滑らかではありませんが・・・。

その後
刷り上ったベタ面の上に
前回の授業で作った版を刷りました。



2刷りしただけですが
艶やかな着物地のようなイメージに仕上がりました。



同じ版を使い異なる刷り方にも挑戦しました。
こちらは浴衣地のイメージでしょうか。



凹凸あるベタ面の上には
イーディ・セジウィックの画像が刷られました。

イーディ・セジウィックとは
アンディ・ウォーホルの映画に起用された女性です。
背景のムラのあるベタ面は
イーディの人生を物語っているようにも思えます。

シルクスクリーン

アンディ・ウォーホル

イーディ・セジウィック

繋がります。

実験作ながらも
読み込む作品として仕上がりました。





この日、先生が上の新聞記事を持参されました。
最近、シルクスクリーンプリントが
流行っている?らしいです。

補足
徳永写真美術研究所では
「シルクスクリーンプリント」としていますが
「スクリーンプリント」の標記が一般的です。
今はシルクのスクリーンではなく
テトロンのスクリーンを使う事が多いためです。


記:徳永好恵


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