ホテルオークラ東京本館【東京都港区虎ノ門2−10−4】
設計:小坂秀雄(外観ほか)・谷口吉郎(ロビー・オーキッドルームほか)
竣工年:1962(昭和37)5月
Photo:2014年12月
今年9月から取り壊しが決定しているホテルオークラ東京本館。
日本モダニズム建築の傑作として、海外からも高い評価を得ている。
ホテルとして、当時初の三ツ矢式建築を採用としていて、外観さることながら内装も見所が多い。
なまこ壁。
この目地は、陶製のタイルを張り込んだもので、手間がかかっています。
室内。
菱紋
大倉家の家紋。このエレベーターの扉は菱くずし文様になっている。
ロビー。
照明は、切子玉形というもので古墳時代の装飾玉の一つで、水晶の結晶の上下を切り落として磨き上げたもの。
藤
宴会場入り口のシャンデリアは、藤の花をデザインしたもの。
藤は平安時代の宮中で「藤花の宴」が催されるなど、初夏の花として親しまれている。
梅
本館ロビーのテーブルと椅子を上からを見ると、漆仕上げのテーブルが梅の芯に、5つの椅子が花弁に見える。
麻の葉紋
麻の葉を広げたように見えるのでこの名がある。
さすが、日本を代表するホテルだけあって、ひとつひとつの意匠が凝っていて、見応えがあります。これを取り壊すなんて、ホントにもったいないことをします。残念です。
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