司法書士の代理権について

産経新聞記事
http://www.sankei-kansai.com/2009/06/14/20090614-011093.php

　司法書士の代理権について、法廷で争われている事例が登場しているが、産経新聞が詳細を伝えている。

　「注釈司法書士法の内容は公式見解ではなく私見。法解釈について法務省としての見解はない」とあるが、疑問である。確かに、立案担当者による改正法の解説においては「私見」とただし書が付されるケースがしばしばであるが、本件は、「私見」で切り捨てられない重大な問題である。

　なお、「注釈司法書士法」のはしがきには、「簡裁訴訟代理関係業務の範囲・・・につき・・・改正法の立案担当者の責務として・・・現段階における解釈を明らかにしている」とあり、「私見」とのただし書はない。